駐日ウズベキスタン共和国大使館によれば、2018年2月10日より日本国籍者は、ノービザでウズベキスタンに30日まで滞在できるようになっている。
つまり、その期間内に帰国、あるいは第三国に旅立てば問題ないのだが、今回の旅路は、そうもいかない情勢となって、とりあえず、ビザが切れる前に近隣諸国へ退避(いわゆるビザラン)することになった。
なお、外務省海外安全ホームページのウズベキスタン編には、
2018年2月10日から日本国民については,旅券の種類に関わらず、入国日から30日間までの滞在に限り、査証が免除されています。
一方、滞在期間が30日を超える場合には査証が必要となりますので、駐日ウズベキスタン大使館又は旅行途中の立寄り先となる第三国にあるウズベキスタン大使館(又は総領事館)で査証を取得してください。
ウズベキスタン入国後の査証取得は原則できません。
とあるので、事前にウズベキスタンの滞在ビザを取っていない場合、入国から30日以内の帰国が叶わないときは、ビザランが不可避となるのだ。
さて、ウズベキスタンからビザランをするといっても、私たちの場合はどこでもいいというわけではない。
そう、治安が比較的良好で、さらに、きちんとした設備のある透析病院があることが不可欠で、その条件でコーディネーターの人たちがアレンジしてくれたところが、キルギス(Kyrgyzstan)のビシュケク(Bishkek)だった。
私もそうだが、知らない人のために、中央アジアに位置する国々の名前を挙げておこう。
かつてのメインサイトが平成旅日記とあるように、平成時代に海外旅行へ行きまくっていた私だが、ビーチのある南国が好きだったため、中央アジア諸国は無縁だったが、今回のことで親しみが持てるようになったと思う。
国名 | (英語) | 首都 | (英語) | ビザ免除 |
ウズベキスタン | Uzbekistan | タシケント | Tashkent | 30日まで(滞在延長不可) |
カザフスタン | Kazakhstan | ヌルスルタン | Nur-Sultan | 30日まで(滞在延長不可) |
キルギス | Kyrgyzstan | ビシュケク | Bishkek | 60日まで(滞在延長不可) |
タジキスタン | Tajikistan | ドゥシャンベ | Dushanbe | ビザ取得要 |
トルクメニスタン | Turkmenistan | アシガバート | Ashgabat | ビザ取得要 |
上記のように、ウズベキスタンからビザランをするなら、カザフスタンか、キルギスということになるのだが、ビザなしの滞在許可日数の長さと、隣国であるという便利さが、ビザラン選択の根拠の一つになったのかと思う。
ウズベキスタン(Uzbekistan)のタシケント(Tashkent: TAS)からキルギス(Kyrgyzstan)のビシュケク(Bishkek: FRU)までは、ウズベキスタン航空(Uzbekistan Airways)のフライトで約1時間なのだが、この区間をあえてビジネスクラスに乗る価値は、タシケント国際空港(Islam Karimov Tashkent International Airport)のビジネスラウンジと、無料預け荷物の個数にある。
エコノミークラスの場合、プライオリティ・パスなどが利用できるカードラウンジもないため、何もないところで、搭乗のときまでを過ごさないといけないからだ。
それに、今回の私はカバンが2つ、エコノミーだと1つは機内に持ち込まないといけないのだ。
私たちが乗ったウズベキスタン航空(Uzbekistan Airways)で最も驚いたことは、軽食がサービスされたことではない。
空港や街中の公共交通機関やホテル、レストランでもそうだったように、マスク着用を要求されないことだ。
もっとも、客室乗務員はマスクを着用していたが、それを乗客に要求することはなかった。
成田-ソウルのアシアナ航空(Asiana Airlines)で、マスク、マスクの連呼にうんざりしていた私は、これがノーマルなんだよなと思った。
ビザランと言えば、タイから近隣諸国へ1泊や2泊で行き、またすぐに戻るというパターンで、タイ政府がやっきになって規制をかけていることで有名だが(2014年6月22日-タイのビザラン規制は不法就労対策、パーヌ(Pharnu)長官のターゲットはロシア人、韓国人、ベトナム人、中国人)、今回の私たちの行程も言ってみればビザランである。
ただ、ウズベキスタンに戻るのがいつになるのか、この時点では決まっていなかった。
しばらくの間は、定期的に透析を受けながら滞在することになるのだろうと思った。
キルギスのプリペイドSIM
キルギスのプリペイドSIMカードは、ビシュケク・マナス国際空港(Bishkek Manas International Airport)の到着ロビーにあった携帯ブースで入手することができる。
私たちが入手したのは、O!というキャリアのプリペイドSIMで、ビシュケク市内のショッピングセンターにブースがあるほか、ATMでもリチャージができるようになっている。
ただ、基本的にロシア語ができないとATMでのリチャージは困難なので、ブースの場所を把握しておいた方がベターだ。
プランは30日間有効のものでも750ソム(約1,000円)と非常にリーズナブルだ。
一応、参考までに、日本語情報はKumiさんの「キルギスのプリペイドSIM情報、値段・購入場所・モバイルデータプランなど(2018年6月確認)」まで。
2021年11月-12月 中央アジア旅行のトピックス
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