キ・セ・キは当面お預けになった。
2021年11月17日から約1カ月半にわたって中央アジア諸国に滞在した私、結果的に今回の渡航では腎移植手術はせず、日本でドナー待機をするということで一時帰国した。
今まで、メールやSNSなどで応援いただいた方には感謝します。
さて、今後のことだが、コーディネーター曰く、再渡航の目途が立つ(ドナーが出る)までは国内で待機ということだが、果たしていつまで待つことになるのだろうか。
結果的には、しばらくの間、日本での透析生活が続くことになったわけである。
Caffee’ issimo
私が帰国の途についたのは年末も押し迫った12月29日、この日は午前中は透析を受け、夕食を取ってから帰国便に乗るというスケジュールになっていた。
その透析が終わった後に、現地通訳のAさん(男性)に連れて行ってもらった店が、Caffee’ issimoというところだ。
ウズベク料理「TO’Y OSHI」
私の泊まっているホテルの近くにはあまりレストランがないのだが、割合近いところにあるのが、現地料理のTO’Y OSHIというレストランだ。
頼んだものは、パンにトマトサラダに、シャシュリク(串焼き)、言ってみればウズベク料理の定番だ。
私はアルコールを封印しているので、あえて飲まなかったが、ここは現地料理のレストランにもかかわらず、ビールも飲めるのでお勧めだ。
成田空港からのハイヤーを手配
私は急遽帰国する運びになったことで、忘れていたことがあった。
成田空港のウェブサイトには「日本へ帰国・入国される方の交通アクセスについて」ということで、海外から来た人は公共交通機関を使うなというソトから来たものは穢れているとの論理満々の文章が書かれている。
厚生労働省は、全ての地域から帰国・入国する方に対し、空港から自宅やホテルなどの待機場所までの交通手段に電車、バス、タクシー、航空機(国内線)などの公共交通機関を使用しないよう、強く要請しています。
成田空港内を運行する「ターミナル連絡バス」も公共交通機関です。帰国者・入国者の方はご利用になれませんのでご注意ください。
もっとも、これをシカトして帰る人も多いのだが、私は荷物が多いことに加え、海外長期滞在の疲れもあったので、素直に要請に従い、ハイヤーを予約することにした。
翌日の帰国で間に合いそうなところの一つは、成田市にある松崎交通の帰国者送迎ハイヤーだった。
ウズベキスタンのSIMが有効期限切れになったため、ホテルのWi-Fiが使えるうちに手配を完了しないと面倒なので、急いでメールを送り、予約を完了させた。
支払いは乗車当日のクレジットカード払いでOKだったが、横浜市まで39,000円の出費は痛かった。
ちなみに、日本発着の国際航空券をHIS アメリカン・エキスプレス・トラベル・デスクで手配していれば、SPGアメックスのエアポート送迎サービスを利用できるようだ。
まあ、今回の旅行では適用外なのだがね・・・
アシアナ航空で帰国の途へ
ほんの数日前までは越年確実と言われていた私だが、運良く帰国便の座席が取れたことで、年内に帰国の途へつくことができた。
私以外のコーディネーターや同行した患者の人たちは、タシケント(Tashkent)で越年することになったので、この日のフライトで帰国するのは私だけだった。
お世話になった現地通訳のOさん(女性)が空港までご一緒してくれて、そこでしばしの別れをする。
私に対する彼女の最後の仕事は、空港でのチェックイン手続きのサポートだったのだが、アシアナ航空(Asiana Airlines)のビジネスクラスのチケットでは、タシケント国際空港(Islam Karimov Tashkent International Airport)のビジネスラウンジは使えないと言われたとのこと。
おまけに、セキュリティチェックでは大量の薬が引っかかって、くどくどと質問攻めに遭った。
内蔵疾患などを抱えている人は、英語で事情を話せるようにしておかないと、面倒な空港の一つだと思う。
そして、私はエコノミークラスの乗客と同じように、国際空港とは思えないほどレストランやカフェが少ない制限エリアで長時間の待機になってしまったのだ。
帰国便のアシアナ航空574便のフライトスケジュール(Tashkent 22:30-8:45 Seoul)が良かったのは、夜行便だったことだ。
機内のエンターテイメントが貧弱な空路では寝られることだけが唯一の救いだったからだ。
夕食がサーブされ、食後のコーヒを飲んだところで睡魔が襲ってきた。
これで、ソウルまでの約6時間のフライトはほとんど寝ていることができるだろう。
朝のコーヒーがサーブされる頃、眼下には陽光にきらめく海が見えてきた。
もうすぐソウル仁川空港(Seoul Incheon International Airport)に着くだろう。
そこで、私は成田行きのフライト(OZ102 ICN 10:00-12:20 NRT)に乗り継ぐのだが、乗り継ぎ時間が1時間余りではラウンジでゆっくりしている時間はない。
まあ、お酒が飲める身体ではないし、その楽しみは次の時まで取っておこう。
それにしても成田での水際対策(2021年12月10日付の「水際対策強化に係る新たな措置(21)による待機について」)と、厚生労働省・入国者健康確認センターの「14日間の待機期間中」のルールが憂鬱だな。
検疫に時間もかかりそうだし、空港で片杖のままずっと立たされていると、倒れこみそうなので、車椅子(wheelchair)の手配をソウルの搭乗口スタッフにしておこう。
それにしても、日本人はいつまでソトのものを穢れたものとして扱えば気が済むのか。
もしかして、未来永劫にそうやっていくのかな~
このメンタリティがある限り、インバウンドの再興も、日本人が海外に自由に行くこともないんだけどね。
2021年11月-12月 中央アジア旅行のトピックス
- 奇跡へのシルクロードフライト
- コロナ禍だからか、アシアナ航空のビジネスクラスはしょぼい
- 海外旅行でわかった~マスク姿が常態化しているのは日本だけか
- タシケントのウズベクレストラン「シャシュリク No1」
- タシケント市内散策&アスキヤバザールでお買い物
- タシケント・ディズニーランド(Tashkent Land)に行ってみた
- 中央アジアで人工透析を受けて思ったこと
- ビザランでウズベキスタンからキルギスへ脱出
- 新型コロナワクチン接種証明書アプリを入れてみた
- Merry Christmas from overseas!
- 日本語ガイド付きビシュケク市内観光ツアー
- ビシュケクでサウナに行ってみた
- アタチュルク公園でアスレチック
- ビシュケク市内散策&美女図鑑
- オシュ・バザール(Osh Bazaar)へ行ってみた
- ビザランを終えてウズベキスタンへ帰還
- 日本語ガイド付きタシケント市内観光ツアー
- 穢れし者たちへ~水際対策という名の成田空港検疫
- 海外帰国者14日間の自宅待機の中で
- 史上最速の確定申告、海外療養費と海外旅行傷害保険の請求完了
- 海外療養費の国民健康保険負担分(7割)還付
- NPO難病患者支援の会理事長逮捕で完全に頓挫した海外腎移植の目論見
コメント
カルロスさん、日本に一時帰国(?)されていたのですね。
希望されている手術が先送りになってしまったのは残念でしょうが、寒い所からの避難と考えてご自宅でゆっくりなさってください。
早くまた渡航して奇跡が起こることをお祈りしております。
中央アジア、私もまた行きたいです、病院はいやですけど。
早々のコメントありがとうございます。
そうですね。
手術先送りになってしまいましたが、次の機会を期待したいと思います。
今度は冬じゃない時に行きたいな(笑)
お疲れさまでした
奇跡は次回に期待ですね(^^ゞ
今回は費用はかかったがコロナ禍中に中央アジアで貴重な体験ができたということで割り切りましょう
それにしてもPCR検査や空港からのハイヤーなど日本は高すぎますよね
コメントありがとうございます。
そうですね。コロナ禍中に海外旅行できたことは大きな経験でしたね。
手術できなかったのは痛いですが・・・
日本のハイヤーは高いですね。次回は厚生労働省の要請はシカトかな(笑)