2021年4月9日付の証券アナリストのJean Pierre Pyxisさんのコラムで、「やっぱり3万円は売り!なのか・・・ ファストリのせいで上値は重い!?」と書いているように、日経平均株価が2月16日の30,714.52円の高値を超えられずに、足踏みを続けている。
同日の米国市場は、NYダウが、33,800.60ドルと、8日の終値に比べてプラス297.03ドル、ナスダック総合指数は、13,900.18ポイントと、8日の終値に比べてプラス70.87ポイントと、共にプラスで取引を終え、日経平均先物夜間取引の終値も29,930円と、前日比プラス160円で引けた。
このままいくと、月曜日(12日)の日本市場は、ポジティブなことが期待できるのだが、私は一抹の不安を抱いている。
買建より売建の方が勝ちやすくなった居合抜き1分トレード
「居合抜き1分トレード」というのは、2020年7月27日付で掲載した「コロナリストラに備えて川合式デイトレードを学ぼう」にあるように、前夜にトレード候補として抽出された東証1部銘柄に関して、9時の寄り付き前の気配値を見て、寄り付きの成り行き売買で勝負する手法で、約定価格の0.5%から1%で利確、マイナス2%(3月22日のトレードから「川合式居合抜き1分トレードの決済方針は買いと売りで変えることに」を試行)で損切というルールを持って行うデイトレードである。
ぬか喜びに終わった買建のFood & Life Companiesは損切に
私は有料会員として、川合さんが提供する「居合抜きツール」というものを使って、当日の朝の寄り付き前の気配値を見ながらトレードしていくのだが、日本市場が強気一辺倒のときは、寄り付きにかけて気配値が切り上がっていく銘柄を買建(現物買いでも可)すれば、素直に株価も上昇することが多く、1%程度の利益は簡単に取れたのだが、4月になってからはそうでないときも多くなってきた。
その好例が、9日のトレードで、買建したFood & Life Companies(旧スシローグローバルHD コード:3563)、もっとも、川合式の定石に従って、0.5%の利確を狙っていれば、勝てた可能性もあるのだが、結果的には、寄り後の上昇を見て、プラスマイナス1%ずつのダブル指値(逆指値付通常注文)を入れておいたところ、それが帳消しになって、マイナス1%の損切ラインにかかっていた。
3月まで通用した手法が、4月に入って変調をきたしたということが、私にとって一つの懸念材料となっている。
今のところ、日経平均株価は高値圏で推移している。
しかしながら、少し上がれば利確売りが大きく入るという流れになってきているのではなかろうか。
売建の大阪ガスは危なげなく1%利確
一方、売建した大阪ガス(コード:9532)は、気配値の示した通りに、寄り付きから下落、10時前には1%利確で取引を終えた。
3月までならこういったケースでは、押し目買いが入りやすく、地合いが多少悪いくらいでは、売建をするのは勇気が必要だったのだが、4月になってからは買建銘柄とは逆に、売建銘柄は利益を取りやすくなった気がしている。
私は、3月22日付のコラムで「川合式居合抜き1分トレードの決済方針は買いと売りで変えることに」と書いたが、そろそろ売り重視でいった方がいいように思っている。
新興市場株のトレード~サン電子
ここ最近は新興市場株のトレードはしないことが多いのだが、9日は売り買い双方でシグナルが頻発したサン電子(コード:6736)をやってみることにした。
新興市場銘柄トレード適格基準 | 前日出来高比 | 前日5MA差異 | 日足形状 |
急騰傍受ツール(買い推奨) | 10倍以上 | 概ね6%以内 | 上昇基調であること |
マザーズ1%ツール(空売り推奨) | 概ね7倍以内 | 10%以上 | 特に問わない |
マザーズ1%ツール(空売り)によるトレード~仕掛けが遅すぎたが利益は確保
マザーズ1%ツール(空売り推奨)におけるサン電子(コード:6736)のシグナルは、
- 9時40分 株価 4,200円 前日出来高比 14.68倍 前日5MA差異 14.9% シグナル1, 3
- 9時41分 株価 4,215円 前日出来高比 15.44倍 前日5MA差異 15.5% シグナル1, 3
- 9時43分 株価 4,215円 前日出来高比 16.79倍 前日5MA差異 15.7% シグナル1, 3, 4
と、9時40分からの3分間で3回も出ていた。
私が最初に空売りを仕掛けようと思ったのは、10時前に4,200円まで株価が下がったときだった。
しかしながら、この銘柄は、前日出来高比が二桁あったのと、急騰傍受ツール(買い推奨)でもシグナルが出ていたので、空売りするのを一瞬躊躇したのだ。
結局のところ、10時過ぎの下げの勢いは止まらなかったため、私も4,120円で参戦し、2%の利確(4,035円)を目標に指値をしたが、やはり出足が遅すぎたのか、そこまで下がらず、4,040円から反転したところで、逆指値ライン(1%利確)に引っかかって取引を終えた。
急騰傍受ツール(買い推奨)によるトレード~もう少しの我慢が必要だったか
急騰傍受ツール(買い推奨)におけるサン電子(コード:6736)のシグナルは、
- 9時16分 株価 3,995円 前日出来高比 33.8倍 前日5MA差異 9.9%
- 9時24分 株価 4,025円 前日出来高比 18.34倍 前日5MA差異 10.7%
- 9時29分 株価 4,060円 前日出来高比 15.05倍 前日5MA差異 11.7%
- 10時31分 株価 4,140円 前日出来高比 14.21倍 前日5MA差異 13.9%
- 10時43分 株価 4,115円 前日出来高比 13.01倍 前日5MA差異 13.2%
- 10時52分 株価 4,100円 前日出来高比 12.42倍 前日5MA差異 12.8%
- 11時03分 株価 4,100円 前日出来高比 11.73倍 前日5MA差異 12.8%
- 11時19分 株価 4,130円 前日出来高比 10.41倍 前日5MA差異 13.6%
- 11時28分 株価 4,150円 前日出来高比 10.19倍 前日5MA差異 14.2%
と出ていて、まさに、2月25日付で書いた「川合式デイトレード~急騰銘柄の勝負の肝はサインの頻発にありか」を地で行く展開になった。
私が買い参戦したのは、売建していたのが決済された直後だ。
ちょうど、11時3分の買い推奨シグナルは、売り一巡した後の反転上昇時に出たので、私もこれ幸いと乗ったのだ。
こちらは、先ほどとは逆に、もう少し我慢していれば、2%の利確ができていただけに惜しいことをしたと思う。
最後に
川合さんの公式サイトである「日利1.5%トレーダー川合一啓の『株式トレード攻略』」では、2021年4月13日(火)から23日(金)限定で、リアルタイム株式実況中継をやるとお知らせが出ている。
普段は門下生のみに公開されているものだが、彼のウェブサイトから登録すれば、この期間だけは実況中継を誰でも見られるようになっている。
もし、興味があればご覧になるといいだろう。
今までの例で言えば、この期間が終わった後に有料会員(スクール生)の募集が始まると思うので、併せてトライしてみるといいかもしれない。
参考までに、私が〇〇ツールと書いているものは、有料会員のみに提供されているものだ。
コメント
カルロス・ハッサン様
いつも大変お世話になり誠にありがとうございます。
リハビリにお仕事にトレード毎日お忙しいところありがとうございます。
13日の午前中ですね?
出来るだけ参加したいので調整します、こんなチャンスをおしえていただいているのだから是非学びたいです。
ありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
リアルでご指導是非参加調整します。
田中ヒピタ
お役に立てて何よりです。
いろいろ学べるといいですね。