ヒットを重ねて絶好調の川合式デイトレード

去る3月8日付の「日利1.5％トレーダー川合一啓の『株式トレード攻略』」の門下生宛に配信されているQ&A動画で次のようなことが書かれていた。

今回の動画では、デイトレードでは「ヒットを狙うこと」という内容をお伝えします。
どんなに強いトレーダーでも、ホームランを狙うと負けてしまいます。

その心理的な作用について詳しく解説しました。
コツコツとるしかトレードでは勝ち続けられないことを理解し、そしてホームラン王を狙うのではなく、安打製造機を目指してください。

そして、3月10日、門下生を相手に月2回行われるリアルトレード実況中継の日を迎えた。

3月第2週は全勝～10日も盤石だった居合抜き1分トレード

私が狙うヒットというのは、比較的得意としている「居合抜き1分トレード」で1%の利確を狙うことで、2月に再就職が決まってからは、できるだけこれに特化するように努力している。

「居合抜き1分トレード」というのは、2020年7月27日付で掲載した「コロナリストラに備えて川合式デイトレードを学ぼう」にあるように、前夜にトレード候補として抽出された東証1部銘柄に関して、9時の寄り付き前の気配値を見て、寄り付きの成り行き売買で勝負する手法で、約定価格の0.5%から1%で利確、マイナス2%（1月5日のトレードから「川合式居合抜き1分トレードの損切幅をマイナス1%に縮小してみたら」を試行）で損切というルールを持って行うデイトレードである。

基本的には、手数料のかからない楽天証券のいちにち信用取引を使い、100万円程度の信用枠を使って1～2銘柄のトレードを実行、セット注文、あるいは、逆指値付通常注文（ダブル指値）で決済を行う。
完勝できれば、5,000円から10,000円程度の利益を、9時からの十数分で抜くことが可能だ。

かつては、これで調子に乗って、さらなる利益をと目論んで、新興市場株のトレードで失敗することもあったが、今では悟りを開いたように淡々とトレードを終えている。

10日のトレード候補の中で気配値が買い優勢だった銘柄の一つが、アドバンテスト（コード：6857）だった。
しかしながら、前日の終値（8,120円）からかなり高く（4%超）寄り付きそうな気配に、川合さんは実況中継で「9時以降の買い板と売り板の推移に注目」するように注意を促していた。

そして、寄り付いたのは9時6分、前日より300円高く、8,420円で値が付き、9時以降の買い板が増していた分だけスルスルと上昇していった。
私は値嵩株ゆえに利確水準を1%（90円）でなく、川合流の原則である0.5%（50円）にしていたが、皮肉なことに、1%でも十分に利益を取れていた。

ちなみに、これを執筆している午前10時の段階で、3月11日のトレードは完了しており、結果はご覧のとおり、今週の「居合抜き1分トレード」は完璧と言えるだろう。
そして、今日は東日本大震災からちょうど10年の節目、メディアではいろいろな報道がされているが、当時、震災で亡くなられた方のご冥福をあらためて祈りたいと思う。

急騰銘柄（買い）のトレードはあえなく撃沈

「居合抜き1分トレード」は盤石な状況で勝利を収めたので、このまま高みの見物をしても良かったのだが、この日はリアルトレード実況中継の日だったので、新興市場株のトレードもしてみることにした。

この日のトピックスは、3月1日付のQ&A動画で紹介されていたわらびもちさんの急騰銘柄トレード戦術、川合さんの実況中継でも彼の手法に合致するような銘柄がないかと探していたところ、9時14分にシグナルが点灯したベクター（コード：2656）がどうかな～と候補の一つに浮上してきた。

彼の手法は、新興市場株の「居合抜き1分トレード」といった案配で、9時15分までに急騰傍受ツール（買い推奨）でシグナルが点灯した銘柄のうち、日足が良好（注目銘柄）、かつ、前日出来高比が5倍以上の銘柄を「居合抜き1分トレード」の要領でトレードしていくものだ。

確かに、9時14分にシグナルが点灯したときの株価は435円で、ここで飛び乗れれば1%利確できたのだが、川合さんも言っていたように、発注にスピードがないとダメで、私の買い注文が通ったときは、まさにこの日の天井、あえなく損切となってしまった。

そもそも自分の銘柄選びがどうなのよ～といった違和感もあったので、損失が少なくて良かったと言えよう。

マザーズ1%銘柄（空売り）でリベンジ

2021年2月16日の1,340.38ポイントを直近高値として、東証マザーズ指数は下降を続けているため、基本目線は売りでやる方が勝率が高く思える。
余程地合いが良い日は別として、戻り売りの基調が強く、寄り後に上げても、すぐ下がるという銘柄が多くなっているためだ。

この日に空売りしたマクアケ（銘柄コード：4479）も2020年11月5日の13,770円を高値として、ここ4カ月は下落基調、往時の勢いはどこへやら、今やマザーズ1%ツール（空売り推奨）でシグナルが出れば、安心してトレードできる銘柄となっている。

この日も、時間足チャートでは出遅れ感ありありで、むしろ空売りが危ない感じもあったのだが、日足を見て安心してエントリーした。
多少時間がかかったものの、予定通り、1%利確で撤収、結果的に新興市場株は1勝1敗のイーブンでこの日のトレードを終えた。

今までなら「もう一丁」とか思ったときもあったのだが、現在は仙人のような境地でいられるのか、川合さんも言うように、日々のヒットを重ねることを肝に銘じておくようにしている。
それが最近の好調の最たる要因だと思っている。