今日は、13時35分発のエバー航空(EVA Airways)で、香港から台北へ戻ることになっている。
ところが、ホテルのレストランでの朝食を終えて、香港デモの情報をコンシェルジェに尋ねたとき、彼から聞こえてきたのは、「Most of bus services are suspended.(バスがほとんど止まっています。)」という言葉だった。
朝食取りながら川合式日本株デイトレード
今日の午前中は何も予定がないので、1階のビュッフェレストラン「Yamm」で朝食(235.6香港ドル/3,300円)を取ることにした。
ちなみに、エクスペディア香港(Expedia Hong Kong)を通して、ザ・ミラ香港(美麗華酒店/The Mira Hong Kong)を予約したので、このレストランでの食事代が、75.6香港ドル(1,100円)引きとなっていた。
起床は7時、今日は朝食後のコーヒーを飲みながら、川合式日本株のデイトレードをやる。
11月13日にトレードしたのは、昨日と同じように、31銘柄の候補の中で、ピジョン(9416)だけだが、これは全く危なげなく、プラス1%の利確ができた。
ちなみに、昨日も候補銘柄に上がっており、仮に、トレードしていたら、1%利確できていたので、連勝できたところは、昨日のネクソン(3659)と同じだった。
銘柄コード | 会社名 | 11/12終値 | 11/13始値 | +1%ライン | 結果 |
9416 | ピジョン | 1,779 | 1,795 | 1,813 | 勝:+1%利確 |
参考までに、11月13日のピジョン(9416)以外の投資候補銘柄は、大林組(1802)、清水建設(1803)、鹿島(1812)、東芝プラントシステム(1983)、システナ(2317)、新日本科学(2395)、ツクイ(2398)、博報堂DY(2433)、三越伊勢丹(3099)、王子ホールディングス(3861)、LINE(3938)、昭和電工(4004)、大塚ホールディングス(4578)、ユー・エス・エス(4732)、コニカミノルタ(4902)、東海カーボン(5301)、TOWA(6315)、ブラザー工業(6448)、ルネサスエレクトロニクス(6723)、シャープ(6753)、アルプスアルパイン(6770)、三井E&Sホールディングス(7003)、IHI(7013)、いすゞ自動車(7202)、ニコン(7731)、ファミリーマート(8028)、クレディセゾン(8253)、ケーズホールディングス(8282)、SBIホールディングス(8473)、ヤマダ電機(9831)
なお、12日の候補銘柄(11日の値上がり率上位銘柄)と連続して現れたのは、ケーズホールディングス(8282)、ビジョン(9416)、ヤマダ電機(9831)の3銘柄だった。
旅行中ということもあって、連続候補銘柄のリスク(3日目の寄り付きで利確売りが出やすい)に目をつぶってトレードしているが、これは私の目利きが良かったのか、単なる偶然なのだろうか。
陸上交通マヒの中、エアポートエクスプレスで空港へ
朝食を終えたのが9時半頃だったので、何事もなければ、ホテルのプールでひと泳ぎしてからチェックアウトしても十分に間に合う時間だった。
まして、私は香港の出入国に関しては、フリークエント・ビジター・eチャンネル(Frequent Visitor e-Channel)を通ることができるので、2時間前に行く必要は全くない。
ところが、「Most of bus services are suspended.(バスがほとんど止まっています。)」というのを聞いた私は、エアポート・エクスプレス(機場快綫/Airport Express)が動いているかどうかを即座に聞き返した。
元より、市中の港鐵(MTR)などに期待はしていない。
選択肢はタクシーか、エアポート・エクスプレス(機場快綫/Airport Express)の二者択一なのだ。
しかし、友人の由美子さんからのメッセージで「モンコック(旺角/Mong Kok)で信号機が130機以上も破壊されていると報じられているから、交通が遮断されてバスも運休なのではないか。」と言われたら、選択肢は一つしかない。
タクシーが香港人の間で争奪戦になっているのは火を見るよりも明らかだった。
私は、ホテルを即座にチェックアウトして、K4番の無料シャトルバス(機場快綫免費穿梭巴士/Complimentary Airport Express Shuttle Bus)の乗り場であるザ・ラックスマナー・ホテル(帝樂文娜公館/The Luxe Manor)へ向かう。
ここで、シャトルバスが来るのが先か、タクシーが通るのが先か、先に来たほうに乗るのだ。
先に来たのは、K4番のシャトルバスだった。
私はそれに乗り、エアポート・エクスプレス(機場快綫/Airport Express)の九龍(Kowloon)駅で降りた。
ほとんど人のいない構内で、私は、空港行きの電車が動いていることを再確認する。
「非常事態のため、ホンハム(紅磡/Hung Hom)と新界のローウー(羅湖/ Lo Wu)を結ぶ東鐵綫は運休している。本日(11月13日)は、エアポート・エクスプレスを除いて、市内のMTRは、午後10時で終電となる。」という電光板が見える。
九龍駅(Kowloon Station)から電車に乗ったのは数人だったが、車内は満員だった。
それにも増して、車中の雰囲気はこれから楽しい旅路が待っているというより、まさに香港脱出行という感じだった。
香港国際空港にて
搭乗客以外の空港ビルへの入場制限
私が香港国際空港(香港國際機場/Hong Kong International Airport)に着いたのは11時だった。
搭乗便の出発まで2時間半の余裕があったことに私は安堵した。
電車の改札口から空港へ入れるのは、香港から24時間以内に出国する乗客だけ、セキュリティゲートでパスポートとeチケットを確認される。
スマートフォンの画面を見せるだけでも大丈夫だが、念のために、印刷してあるものを持っていた方がいいだろう。(Announcement for Access Control At Hong Kong International Airport)
ちなみに、前出の空港の公式サイトでは、出発の3時間前に到着するよう推奨されている。(Passengers are reminded to arrive at the airport three hours before their departure time for relevant checks at the designated access control checkpoints equipped with 24-hour security cameras.)
暇オーラ全開~香港政府観光局の調査インタビュー
HSBC香港のジョン・ラウ(John Lau)さんが言うように、火~木曜日はガラガラの台湾線、楽々とチェックインを終えた私は、入国のときとは違って、極めてスムーズに出国ゲートを通る。
さあ、これからラウンジで昼食を食べようと思ったところで、一人の女性に呼び止められた。
ニールセン(Nielsen)のインタビュアーが、香港政府観光局(Hong Kong Tourism Board)の調査に協力して欲しいということらしい。
きっと暇オーラが全身から出ていたのだろう。
周囲に英語ができそうな人がたくさんいるにもかかわらず、何で寄って来るんだ~とか思う。
思い起こせば、2011年9月に香港・ギリシャ・ドイツ旅行へ行った帰りも、バゲージクレームのところでインタビューを受けた記憶がある。
そのときと違って、今回は日本語を含めた4か国語で書かれた紙を見ながらのインタビューだったので楽だったが、何だかんだ言っても15分くらいはかかったような気がする。
お礼ということで、上記の写真の品物をもらったのだが、中身はどうやらマグネットのようだった。どこで使うかな~
激混みのプラザプレミアムラウンジ(Plaza Premium Lounge)
プライオリティ・パス(ダイナースカード)で使える香港国際空港第1ターミナルのプラザプレミアムラウンジ(Plaza Premium Lounge)は、1番搭乗口の近くと、40番搭乗口の近くと2か所ある。
そのうち、私が行ったのは1番搭乗口の方なのだが、正直言って、驚愕の一言だった。
カウンターで接客している人は3人くらいなのだが、そこから人が溢れているだけでなく、入口の外まで行列ができていたからだ。
まさか、入場規制をしていることはあるまいなと思ったが、そこまではさすがにされていなかった。
しかし、香港の市街地がこれだけ混乱していれば、トランジット客はいくら時間があっても外には出ないだろう。
11月の何でもない平日がこれでは、クリスマスシーズンなど年末年始は、プライオリティ・パス利用者の最長3時間の滞在時間規制も厳格にされることだろう。
ところで、今朝のモンコック(旺角/Mong Kok)のことで記事検索をしたら、日本語は元より、英語の記事もあまり見つけられなかった。
その中で見つかったのは、今日の9時前に配信されたHong Kong Free Pressの「Hong Kong awakens to third day of unrest as morning commuters hit with delays(朝の通勤時を直撃した交通機関の遅延の中で不安の3日目が香港市民を目覚めさせる)」という記事だった。
In many neighbourhoods, main roads were devoid of traffic, trams and buses and locals formed long queues for taxis and buses.
多くの地域では、主要道路を行き交うトラムやバスがなくなり、地元の人はタクシーやバス待ちの長い行列を作った。
もはや、ほかのことを知る必要はなかった。
私が香港にいた3日間は、ここ数か月で最も酷かった時であり、今後もこういう事態が起これば、仮に、仕事などやむを得ない渡航であっても、独自の空港送迎サービスがあるホテルを使うか、エアポートエクスプレスの無料送迎バス(機場快綫免費穿梭巴士/Complimentary Airport Express Shuttle Bus)が行き交う範囲を超えて泊まるのはリスクが大き過ぎるということだ。
台北への逃避行
午後1時過ぎ、私は13時35分発のエバー航空(EVA Airways)868便に乗るべく、25番搭乗口に向かっていた。
こんなにいろいろなことがあった香港滞在が今までにあったかと思う。
飛行機が離陸し、眼下に見下ろす香港国際空港を見て、私は今度ここに来るのはいつになるだろうと思った。
近い将来、香港に平穏が戻ることがあっても、そのときは民主主義が崩壊し、完全に中国共産党に飲み込まれた都市になっている可能性が非常に強い。
そのときに今の金融都市の輝きは残るのだろうか。
香港から台北まではわずか2時間、ようやく何も考えずに、夜道を歩けるところへ帰ることができる。
今夜のホテルは、昨夜のうちにアゴダ(Agoda)にアクセスして、急遽取った高雄(Kaohsiung)のホリデイガーデンホテル(高雄華園大飯店/Holiday Garden Hotel)、夜でも半袖、短パンで過ごせるところがいいからだ。
昼食が終わって、しばらくすると、桃園国際空港(桃園國際機場/Taoyuan International Airport)へ着陸するというアナウンスが中国語と英語で流れる。
最後になるが、外務省の安全情報によれば、香港の危険レベルは、2019年12月9日現在で、1の「十分注意してください」でしかないので、年末年始以降に香港へ行く人もいると思うが、私なりのアドバイスをしておきたいと思う。
去る11月24日の香港区議会議員選挙で、民主派が地すべり的勝利を収めたことは、中国共産党にとって、デモ隊が要求する普通選挙の実施など半永久的に受け入れられないものとなった。
従って、12月8日の大々的な抗議デモは、警察も許可したもので、平和裏に行われたが、今後はどうなるか予断を許さないだろう。
- 香港へのフライトとホテルは、キャンセルができる(返金される)ものを予約すること。
- 外務省安全情報のたびレジに旅程を登録すること。
- スマートフォンの通信手段を、ホテルの無料Wi-Fiだけに頼らず、出国前にSIMロックを外し(SIMフリーのものを購入し)、香港で通信できるSIMカードを入手すること。
さもなければ、定額制の国際ローミング(ソフトバンク/海外パケットし放題 AU/海外ダブル定額 NTT Docomo/海外パケ・ホーダイのいずれもデータ通信量に応じて、日額1,980円もしくは2,980円)が使えるように設定すること。 - 日本語情報は、在香港総領事館の情報でさえ、地名が繁体字で記載されていないことがあり、英語併記もないため、緊急時に役に立たないことが多い。
スマートフォンにグーグルクローム(iPhone Android)をインストールし、外国語のウェブサイトを(グーグル翻訳を利用してでも)見るクセをつけること。 - 香港国際空港での乗り継ぎに関しては、ほとんど何の問題もないが、クリスマスシーズンなど年末年始の繁忙期は、プライオリティ・パスを使ったプラザプレミアムラウンジ(Plaza Premium Lounge)の利用は、厳格な時間制限(最長3時間)がされる可能性がある。
- 港鐵(MTR)のウェブサイトを確認するほか、観光案内所のスタッフや、ホテルのコンシェルジェに最新情報を確認すること。
- 香港市内の陸上交通は突然遮断されることがあるので、複数の選択肢を持つこと。
2019年11月 台湾・香港旅行のトピックス
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