デルタ航空の特典航空券発券要件の改悪

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アトランタ・ハーツフィールド・ジャクソン空港(Atlanta Hartsfield-Jackson Airport)

2月17日にデルタ航空から「マイルの有効期限を廃止いたしました」という題名のメールをもらった。

「お客様を大切にすることに、有効期限などありません」に始まるメールは一見するといいことのように思えたが、それは特典航空券の発券要件たるマイル数が増える(改悪)と抱き合わせのものだった。

ただ、こういったことが公式アナウンスされることなく突然改悪されたことで、インターネット上ではデルタ航空を槍玉に炎上したとも聞いている。

詳しいことはマイルで得得というマイレージプログラム比較サイトに書かれているが、特に日本から東南アジア方面へ行く場合の必要マイル数は従来に比べて格段に増えており、果たして特典航空券を使うメリットがあるのか、疑問にさえ感じるほどになってしまったようだ。

もっとも、東南アジア方面に関しては、他社に比べて今までが恵まれ過ぎていたとも言えるのだが、欧米線の搭乗1回+提携ショッピングの利用でアジアへ行くというのは難しくなったに違いない。

私は昨年、ゴールドメダリオンの隠れた特典をフルに利用して、ゴールデンウイークや8月のシンガポールへの往復チケットをわずか2万マイルで入手することができたのだが、今後そうした僥倖とも言える旅行は不可能になってしまったようだ。

ちなみに、2010年1月31日にノースウェスト航空がデルタ航空と合併して以来、公式サイトの特典必要マイル数一覧(SkyMiles Award Travel Chart)は米国発のものしかないという貧弱なものであったが、今回のマイル改悪の罪滅ぼしというか、ようやくウェブサイトがまともになったというか、英語版のSkyMiles Award Travel Chartから中国本土にあるアイコンをクリック、For travel from Northern Asiaから各方面へ行く場合の必要マイル数がわかるようになっている。

今後、東南アジアへ行くときは、スカイチーム系列の特典航空券で台北や香港に飛んで、エアーアジアなどのLCC (Low Cost Carrier)に乗り継ぐという組み合わせがいいかもしれない。
ネックは乗り継ぎが増えて時間がかかることだ。

参考までに、台北乗り継ぎでバンコクへ行くというプランが一番安価なようなので、シミュレートしてみると、往路が日・月・水・金が同日乗り継ぎ可能で、台北で18時20分発、バンコク行きのエアーアジア(FD)3657便に乗れる。

但し、復路は時間的に同日乗り継ぎはできず、1泊しないといけないので、このあたりをどうクリアするかが課題になるだろう。

私の場合、1993年12月のグアム旅行で旧ノースウェスト航空のワールドパークスに加入していて以来のマイラーなのだが、明日でお試しゴールドとスカイクラブメンバーの期間が終わることと、今回のマイル改悪で昨年ほどスカイチーム系列のフライトにこだわる必要もなくなりそうだ。

よくショッピングのポイントを溜めるかその都度使うか、どちらが得かという議論をテレビなどでやっているが、マイレージプログラムに関しては、使えるときに使うというのが正解のようだ。

なぜなら航空会社によるマイルの大盤振る舞いは、後になればなるほど使用条件の改悪というリスクがあるからだ。

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