エクスペディア・ベストツーリスト2008

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日本のパスポート(1985年~2010年)

オンライン旅行会社のエクスペディアが実施したベストツーリストランキング(Annual Global Best Tourist Survey=各国のホテルマネージャーによる、国別の旅行者のイメージ調査)で日本人がトップになったようだ。

これについて21日の朝日新聞は天声人語でこう言っている。

ホテルの評判がいいとは、要するに扱いやすいということらしい。きちんと現れ、きれいに泊まり、黙して去る。お金だけ落としていく風。
加えて、日本語メニューの誤りを正してくれる優しさを持ち合わす。旅に出てまで気を使い、評判だけいいのは悔しくもある。
それで割引があるわけじゃなし、苦情や不満はしまい込まず、サービスのプロ集団にひと仕事させるくらいがいい。わがままな上客というのもある。

何か違和感を感じたのは私だけであろうか。
「旅に出てまで気を使い、評判だけいいのは悔しくもある。」

確かに日本人観光客は外国語のハンディから不満があっても何も言わないことも多いが、それを割り引いてもホテルのスタッフの評判がいいのは嬉しいことなのではないのか。

また、割引がないとか言っているが、welcomeの観光客に対しては無形のサービスを受ける可能性があることがわからないのだろうか。

それに「苦情や不満はしまい込まず、サービスのプロ集団にひと仕事させるくらいがいい。わがままな上客というのもある。」と言うが、私の経験から言っても余程のホテルでなければ、不満たらたらというような目にあったことはないが、欧米人は何にそれほど不満があるのだろうか。

もちろんホテルの外なら、タクシーでぼられととか、観光地でしつこく付きまとわれるとか怒り爆発シーンはいくらでもあるが、常時、四つ星、五つ星に泊まるような人たちは私とは感覚が違うのだろう。

ところで、ホテルへの苦情の多さでトップに輝くアメリカ人について他の項目も見てみると、面白いことがわかる。
彼らは、部屋を汚くし、行儀も悪く、騒々しく、ファッションセンスは最悪、気前良く金を使うということがなければ、unwelcomeになることが一目瞭然だ。

この調査結果だけみれば、アメリカ人はチップをはずんでくれるから相手が我慢しているというのが実情だろう。
最後に、BRICs諸国の観光客はブラジルを除いていずれもワーストランキングに位置している。

まあ、それも仕方なかろう。
今まで海外旅行など夢の世界の国の人がいきなり海外デビューといった感じになったのだ。
そんな彼らに国際常識やマナーなど二の次だろう。
それに彼らは「オレたちの何が悪いんだ」とか言いそうだからね。

朝日新聞-天声人語(2008.6.21)

外国の観光地では(日本語メニューあります)の掲示が珍しくない。
すし屋の直訳か、パリにはスシハウスを名乗る店があった。カタカナの看板は「ヌシハウス」「スンハウス」と微妙に間違えていた。
日本人客を呼ぼうと、店主が無理をしたのだろう。

団体、個人を問わず、日本人旅行者はどの国でもだいたい歓迎される。
米国の大手オンライン旅行予約会社、エクスペディアの調査「ベスト・ツーリスト2008」でも、日本人が「最良の旅人」に選ばれたという。

同社は今春、欧米などのホテルに質問メールを送り、旅行者のマナーや気前の良さなど10項目について、それぞれ最良と最悪の国を尋ねた。
約4千軒の回答を集計した結果、日本人の評判は2位の英国とドイツを引き離した。

わが同胞は行儀、静かさ、苦情の少なさなどの項目で点を稼いだ。
米国人は金ばなれの良さで首位ながら、騒がしさや服装の評価が集計対象31カ国のビリ。

総合の「ワースト」は中国、インド、フランスの順だった。
「かき捨て」たはずの恥まで、まんまと拾われたか。

ただ、ホテルの評判がいいとは、要するに扱いやすいということらしい。
きちんと現れ、きれいに泊まり、黙して去る。お金だけ落としていく風。
加えて、日本語メニューの誤りを正してくれる優しさを持ち合わす。

旅に出てまで気を使い、評判だけいいのは悔しくもある。
それで割引があるわけじゃなし、苦情や不満はしまい込まず、サービスのプロ集団にひと仕事させるくらいがいい。
わがままな上客というのもある。

コメント

  1. tora より:

    ホントですね。
    評判がいいのは良い事だと思います。
    朝日新聞の天声人語を書いた人、かなり根性が曲がってますね。

  2. カルロス より:

    >朝日新聞の天声人語を書いた人、かなり根性が曲がってますね。
    確かに・・・困ったものですね(苦笑)

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