ネットカフェでお泊り

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インターネットカフェ・エイジア(Internet & Comic Cafe @-sia)

昨夜、友人の阿部さんがタイ株セミナー行脚のためにバンコクから来日しているというのでWorld Investorsの有志によるオフ会が御徒町の韓国料理店であった。

さらに二次会の居酒屋で飲んだあと、幹事の是政氏に言われるがままに新橋で23時43分の小田原行きの東海道線に乗り換えた。

朦朧とした頭で計算すると、このまま横浜で下りれば無事に自宅までたどり着ける公算であった。
仮にタクシーに乗らないというハメになっても横浜ならCitibankのATMがあるから大丈夫だった。
実のところこの時点で所持金は5千円ほどになっていたのだ。

ところが、通常なら座れるはずのない東海道線に新橋から座れてしまった。
気持ちいい眠りの後、目が覚めたら周囲にほとんど人はおらず、駅名表示は鴨宮とか書いてあった。

車内アナウンスは無情にも「次は終点の小田原、小田原~どなた様も忘れ物なきようお気をつけて・・・なお、上り方面の列車はずべて終了しております」と・・・
時計を見ると深夜1時、何じゃこりゃ~と心の中で毒づいたね。

さて、どうしようか。
確か、小田原には万葉の湯というのがあって、そこなら風呂にも入れるし、ネットもできるし仮眠もできるし、と・・・

あるいは、日本には珍しく大きなバックパックを背負って歩いている旅行者風の女性(おそらく中国人か韓国人?)に声をかけ、同じところに泊まろうかとも考える。

幸いに数千円なら払えると思ったのだが、明日の帰りの電車賃がなくなることに気づいた。
何せ日本の銀行のATMは日曜・祝日、平日でも早朝、夜間の時間帯の他行引き出しにはバリアとも思える横並び規制があり、事情を知らなければ、銀行のカード紛失窓口に苦情電話したろうか、ものの有様だ。

何せ、メッセージは「このカードはお取り扱いできません」しか出ないからだ。
そこで周囲を見渡すと、駅前に24時間営業のネットカフェのサインが見える。
始発列車(午前4時30分東京行き)までの3時間だったらそこでもいいや、と入ってみる。

昨今のネットカフェ事情を知る私であったが、案の定、個室はすでに満杯とのこと。
スタッフ曰く、少しゆったりできるソファのオープン席だったらあると・・・

まあ、海外旅行先の空港で野宿するようなものか、と覚悟を決めて入る。
というよりそれ以外に選択肢はほとんどないのも事実だったからね。

個室といってもナイトパックが用意されている都心のネットカフェのように密閉型の部屋でなく、外国の空港のトイレのように足元が見えるタイプのものだ。

やはり、というかお泊りグッズらしきものを入れたボストンを足元に置いてある部屋が多い。
彼らは常連客なのだろうか。

テレビや雑誌で見たネットカフェホッパー(hopperは移り歩く人の意、俗にいうネットカフェ難民)は想像以上に多いようだ。

さすがにオープン席はあまり人がいないが、照明が明るくなかなか寝付けない。
私のように1日程度の仮眠ならいいが、ここを定宿にせざるを得ない人たちは辛いだろうと実感する。

それでも朝の6時まで眠り続けた私はトイレに行きたくなって目が覚める。
周囲を見て驚いた。
何とオープン席もサラリーマン風の人でいつの間にか満席に近い状態になっていたからだ。

う~ん、これほどの需要があったとは・・・これじゃタクシー業界は悲鳴をあげるはずだ。
スーツを着た彼らの中にはネットカフェがなかった時代なら無理してタクシーに乗った人も多いだろうからね。

始発までの予定が1時間以上もオーバーしてしまったようだ。
これなら3時間パックでなく、5時間パックにしておけばよかったとか思う。

小田原駅に行き、切符を買おうとしてまた驚いた。
昨夜、構内で見かけたバックパッカーの女性が駅で寝袋にくるまって野宿していたからだ。

ここがアムステルダムなら私は驚かないが、小田原なのだ。
たぶん彼女は日本人ではないのだろうが、女性が1人で野宿できる日本は何だかんだ言ってもまだ平和なのかもしれない。

コメント

  1. より:

    お疲れ様です。ネットカフェと言うものには行ったことがありませんが、一度は行ってみたいですね。多分、かなり衝撃を受けるでしょう。

  2. カルロス より:

    >一度は行ってみたいですね。多分、かなり衝撃を受けるでしょう。
    漫画喫茶併設ですからね。
    東南アジアはネットカフェはネットのみ、台湾は対戦ゲーム機、欧州はバー併設といろいろ特徴があります。
    衝撃はどうかな?
    場所によっては宿泊予備軍でいっぱいなことに衝撃を受けるかもしれません(笑)

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