2023年版HSBC香港から国外都度送金方法

2022年12月にHSBC香港からカシコン銀行(Kasikorn Bank)へ送金した。

2021年3月17日付のコラム「コロナ禍前のタイ旅行で作ったカードアイテムの有効期限は大丈夫か」でも書いたとおり、2022年8月にカシコン銀行(Kasikorn Bank)のデビットカードが失効していたが、口座は生きており、2023年1月の手数料引き落としがあるかもしれないと思ったからだ。

もっとも、日本からの少額送金であれば、ほかのやり方があったかもしれないが、そのために新規口座を開いたり、SMBC信託銀行（旧シティバンク）で送金先登録をするのは面倒だったからだ。

HSBC香港から都度送金（登録外銀行への送金）

HSBC香港からの香港外送金のやり方については、2020年6月20日付の「2020年版HSBC香港の新規海外送金先登録方法」で解説していたが、2023年になって銀行のウェブサイトを見たら、画面が一新されていたので、あらためて掲載してみたいと思う。

まずは、インターネットバンキングのログイン後に出てくる画面、ここでは、香港外への送金も「Transfer to local payees（特定の受取人への送金）」を選択する。

次の画面では「Global Transfer / Payments（国際送金/支払い）」を選択する。

「Are you sure you want to leave this page?（このページから離れてもいいですか？）」とのダイアログボックスが出たら「Leave（離れる）」を選択する。

「Select an option（オプションの選択）」のところで、例えば、日本へ送金するときは、「Global payments to other accounts（HSBC以外の口座への国際送金）」を選択する。

送金先のところで、すでに登録済の口座であれば、「Choose an international payee（国際送金の受取人）」を選び、都度送金（未登録の送金先）であれば、「Pay someone new（新規の支払先）」を選ぶ。

受取人(Payee Name)とその居住国を指定し、住所を英語で入力する。

画面を下へスクロールし、受取人の口座の詳細(Payee bank account details)を入力する。

Bank Search（銀行検索）のところは、銀行名を英語で一部入力すれば、候補が出てくるので、そこから選ぶといい。
Bank Code（銀行コード）は、一般的に、いわゆるSwift Codeと呼ばれる11桁のBIC番号である。

「Transfer details（送金の詳細）」で気をつけることは、Amount payee receives（受取総額）のところで、 「Daily small-value payment limit: HKD*** Daily transfer limit for non-registered payee: HKD***」のところがゼロになっていた場合は、 「Amend limit（制限の修正）」のところから日々の送金額上限を設定しないといけない。

「Overseas charges paid by（海外送金手数料の負担）」は多くの場合は「Myself（自分自身）」でいいかと思う。
それをどの口座から引き落とすかというのが、「Charges charged to」のところである。

「Purpose of payment（支払い目的）」は自己の目的に応じて選択すればいいと思うが、「Personal / living expenses（生活費）」が無難ではなかろうか。

なお、HSBC香港からの送金の際には、中継銀行(corres. =correspondent bank)や最終受取人(final credit to)の情報を入れなければならないことがある。

その場合に使用するのが、「Message to payee bank（受取銀行へのメッセージ）」欄や、「Message to payee（受取人へのメッセージ）」であるが、その際は2020年6月20日付の「2020年版HSBC香港の新規海外送金先登録方法」を参考にするといいだろう。

「Date（年月日）」は本日以降を指定するが、HSBC香港の営業時間外の場合は、翌営業日以降とすること。

すべての入力が終わったら、モバイル・セキュリティ・デバイス(Mobile Security Device)を使って、コードを生成して入力する。

カシコン銀行(Kasikorn Bank)の口座状況

2022年12月9日に、カシコン銀行(Kasikorn Bank)の口座に、1,900バーツ（着金手数料が100バーツ）着金した記録がある。

ここから翌月（2023年1月）に、デビットカード手数料の350バーツが引かれるかわからなかったので、念のために入金しておいたのだ。

デビットカードは2022年8月に失効しているので、2023年分の手数料は引かれないとは思ったが、これで確認できたというわけだ。

ただ、口座に残ったお金を引き出す術が・・・（笑）

おまけ：HSBC香港のジョン・ラウ(John Lau)さん転職

コロナ禍前は大変お世話になったジョン・ラウ(John Lau)さん、風の便りにHSBC香港から転職して、ほかの銀行へ行かれたとの話を聞いた。

今から10年前に、私は「HSBC香港のジョン・ラウ(John Lau)さんと日本人顧客の未来」というコラムを書いたが、それが具現化したのである。

日本語話者の彼がいなくなった今、彼を頼りにしていた日本人顧客はどうするのであろうか。