川合式の居合抜き1分トレードをやり直してみたら

この記事は約6分で読めます。

善光寺

2021年1月29日の日経平均株価は、前日の米国市場の反発を受けて、寄り付きで28,320.72円(123.3円高)となったものの、典型的な寄り天相場で、終わってみたら、27,663.39円と、前日比534.03円安で取引を終えた。

証券アナリストのJean Pierre Pyxisさんの1月29日付のコラムでは、「反発は期待されるが日経平均は28,500円を超えられるか!? 好決算も織り込み済みになるのか!?」と書いていたが、まさにその通りの展開になったと言えようか。

居合抜き1分トレード~アドバンテスト

2021年1月29日 日経平均株価のチャート

日本の相場の格言として「節分天井・彼岸底」というのがあるが、今年は、まさにそうなりそうな気配がある。
実際のところ、日経平均株価の直近高値は、1月14日の28,979.53円で、29日の下落で、28,000円台を割ったため、それを超えることはことは当分なさそうな雰囲気も出てきたからだ。

ところで、「居合抜き1分トレード」というのは、2020年7月27日付で掲載した「コロナリストラに備えて川合式デイトレードを学ぼう」にあるように、前夜にトレード候補として抽出された東証1部銘柄に関して、9時の寄り付き前の気配値を見て、寄り付きの成り行き売買で勝負する手法で、約定価格の0.5%から1%で利確、マイナス2%(1月5日のトレードから「川合式居合抜き1分トレードの損切幅をマイナス1%に縮小してみたら」を試行)で損切というルールを持って行うデイトレードである。

2021年1月29日 デイトレード結果

私が29日に、居合抜きトレード候補として選んだのは、「2021年3月期の営業利益予想を14.1%増の670億円に上方修正」と報じられたアドバンテスト(コード:6857)と、昨年からの高値更新中の太陽誘電(コード:6976)だった。

Jean Pierre Pyxisさんのコラムでは、好決算は織り込み済みになりそうだと書かれていたが、アドバンテストの株価は、1月最終週になって軟調となり、今回の決算はポジティブ・サプライズになりそうだったからだ。

2021年1月29日 アドバンテスト(6857)のチャート

事実、29日のアドバンテスト(コード:6857)は、9時6分に8,860円(410円高)で寄り付くまで、買い優勢のまま推移した。
私は、9時2分30秒までに寄りつかなければ、注文を取り消すという川合流のルールで、発注するのをやめた太陽誘電(コード:6976)の株価の上昇(一時 150円高)を見ながら、ああ~もったいないことをしたと後悔していたが、同時点で、発注を取り消さずにいたアドバンテスト(コード:6857)の売り板が増えていることに気づいた。

ヤバイと思って、注文取り消しをかけた後で、株価の推移を見ると、寄り天で落ちていった。
ナイス判断と思った瞬間に、100円から150円落ちたところで、反騰するのではと思って、成行買いを入れた。
私が約定した8,788円は、その時点ではほぼ最安値、そのままスルスルと反騰したので、またもや心の中で喝采し、これは大相場になるかもと期待しながら、逆指値を0.5%水準で入れておいた。

しかし、何のことはなかった。
この日は、日経平均株価が寄り天で下落したのに合わせ、構成銘柄の一つであるアドバンテスト(コード:6857)も崩落、利確水準で逆指値をしていたのが功を奏したものの、空売りの判断までには至らなかった。
今日の教訓は、川合さんの言う、「特(S)」マークの付いた銘柄は、9時以降の買い板と売り板の推移に注目というのを忠実に守ったことが良かったということだった。

新興市場株のトレード~急騰ならぬ急落10%のJストリームを見てすべて見送り

2021年1月29日 マザーズ指数のチャート

私がアドバンテスト(コード:6857)のトレードで利確してホッとしていた頃、急騰傍受ツール(買い推奨)で、コロナ禍の勝ち組企業の一つ、Jストリーム(コード:4308)のシグナルが点灯した。

  • 9時11分 株価 6,730円 前日出来高比 7.13倍 前日5MA差異 6.1%
新興市場銘柄トレード適格基準 前日出来高比 前日5MA差異 日足形状
急騰傍受ツール(買い推奨) 10倍以上 概ね6%以内 上昇基調であること
マザーズ1%ツール(空売り推奨) 概ね7倍以内 10%以上 特に問わない

しかしながら、私が日足や、RCIなどの指標をチェックしてる間に、6,840円の高値を最後に、急騰するのでなく、急落していった。
銘柄によって違うが、通常のケースだと、私は、シグナル点灯時の価格のマイナス1~3%までは一時的な下落を織り込んでトレードするのだが、29日のJストリーム(コード:4308)は、つるべ落としの状態だった。

2021年1月29日 Jストリーム(4308)のチャート

急騰シグナル(買い推奨)が出たのに、わずか30分で、マザーズ10%(1%でなく)スキャル(空売り推奨)状態になったのだ。
それなら気づいたときに、空売りすればいいだろうと思うが、おっとり刀でやって、逆行して痛い目に遭ったことが何度もあるだけに、29日の新興市場株のトレードは封印することにした。

ちなみに、マザーズ1%ツール(空売り推奨)でシグナルが出た銘柄は、指標が良さそうなものがなかったので、こちらもトレードを見送った。

結果論から言えば、29日に空売りするのだったら、超絶に下落したJストリーム(コード:4308)だったのだ。
28日の決算発表は「4-12月期(3Q累計)経常が5.3倍増益で着地・10-12月期も4.6倍増益」と良かったことで、朝方は急騰したものの、地合いの悪さに、途中から一気に利確売りが出たのだろうか。

ところで、東証マザーズ指数も1,200ポイント割れ寸前の状態だが、2月になって、日足抵抗線の1,150ポイント近辺を下回ってくるようなことがあると、一気に下落が加速しそうな気もするので、要注意かと思う。

東証1部銘柄のデイトレード(空売り)~レノバ

2021年1月29日 レノバ(9519)のチャート

2020年11月9日付の株探ニュース「『再生エネ』関連が1位にランクイン、バイデン氏当確で物色人気に」にあるように、米国大統領に就任した民主党のジョー・バイデン(Joe Biden)氏が、11月3日の大統領選で優勢が顕著になって以降、飛ばしている銘柄の一つがレノバ(コード:9519)だった。

ところが、この銘柄も旬が過ぎたのか、あるいは買われ過ぎだったのか、2021年1月13日の4,835円を最高値として、徐々に株価が切り下がっている。
そして、直近では、日足の25日移動平均線を割り、29日は大台の株価4,000円割れをしたことで、下げが加速するのではないかと思い、途中で空売りを仕掛けてみた。

結果は、マザーズ1%スキャルではないが、1%の利確ができたのだが、もう少し粘っても良かったかなと思う。
私が新興市場株でなく、東証1部の銘柄でやったのは、値動きが荒くないからだ。
一気に数万円を稼ぐことはなかなかできないが、1単元当たり、5,000円から8,000円稼げればいいかと思った。

2月に向けて

2021年靖国カレンダー

1月29日のNYダウは、29,982.62ドルと、28日の終値に比べてマイナス620.74ドル、ナスダック総合指数は、13,070.69ポイントと、28日の終値に比べてマイナス266.46ポイントで、双方ともマイナスで引けた。
一方、29日の日経平均先物夜間取引の終値は27,820円と、前日比250円高となって、ネジレ現象となった。

証券アナリストのJean Pierre Pyxisさんの1月29日付のコラム「指数に絡む売りが出たのか!? 週末の手仕舞い売りも嵩んで大幅下落!!」には、

戻りを試す動きで改めて上値の重さが確認されて売られ、そして何度か戻りを試しては打ち返されるということになると、今度は本日の後場のように一気に売られるということになるのだろう。
空売りが減少し、押し目買いが塩漬けになるとさらに大きく下落する場面も出てきそうだ。

2月の第1週の動きが要注目、今までは、株価が下がれば、押し目買いが入るという形になっていたが、果たして今後は、どうなるだろうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました