1月18日のトレードから「日利1.5%トレーダー川合一啓の『株式トレード攻略』」で展開されている、いわゆる川合式デイトレードを行うにあたって、鳥居万友美さんのRCIトレード手法を取り入れたらどうなるか試してみた。
始めてからわずか3日しか経っていないけど、何だか自分の決断に自信が芽生えたような感じがするのは気のせいだろうか。
鳥居万友美さんのRCIトレード手法
鳥居万友美さんは、私がFXメンバーシップ14期(2019年7月から12月まで)のときにお世話になった方なのだが、そのときに買った彼女の著書「12年間勝ち続けてきた私の方法が身につく FXチャート『シャドートレード』練習帳」から学んだことがRCIの組み合わせパターン表(日足以上のチャートで活用)によるトレード手法だった。
- 長期のチャートができるだけ強いパターンのときに、短期のチャートで同方向にトレードすること。
- 日足以上のRCI (9)とRCI (21)が揃って上向き、又は下向きのときがトレンドが強く、RCI (52)も同方向もしくは横ばいであることが望ましい。
- 日足以上のRCI (9)が上向きのときは買い、下向きのときは売りで、横ばいのときや、逆方向にはトレードしない。
- RCI (9)とRCI (21)が逆方向にあるときは、RCI (52)の方向にかかわらず、トレードは避けた方が良い。
- すべてのラインが横ばいのときや、日足以上のRCI (21)とRCI (52)の双方が、RCI (9)と逆方向にあるときはトレードしない。
彼女は、RCI(Rank Correlation Index=順位相関指数)に関しては、日足以上のチャートで活用すべきと書いているが、他のトレーダーの方が言うには、トレードのスタイルによって、見るべき時間足が違うようなので、それを下表にまとめてみた。
エントリーする時間足 | RCIを見るべき時間足 |
4時間足 | 日足 |
1時間足 | 4時間足 |
15分足 | 1時間足 |
5分足 | 15分足 |
ところで、川合スクールの門下生ならおわかりの通り、新興市場株に関する急騰傍受ツール(買い推奨)で、シグナルが出た途端に激下げ、あるいは逆に、マザーズ1%ツール(空売り推奨)で、シグナル3や4(最強)が連発しても爆上げという苦い経験を何度かしている。
もちろん、そこでトレードするには、下表のような判断基準を設け、それに沿ってやっているにもかかわらずだ。
新興市場銘柄トレード適格基準 | 前日出来高比 | 前日5MA差異 | 日足形状 |
急騰傍受ツール(買い推奨) | 10倍以上 | 概ね6%以内 | 上昇基調であること |
マザーズ1%ツール(空売り推奨) | 概ね7倍以内 | 10%以上 | 特に問わない |
そこで、私は各種の川合ツールのシグナルとは別に、15分足と5分足、さらには1分足のRCIの方向も見極めた上で、トレードしてみることにした。
楽天証券マーケットスピード2のチャート設定の変更方法
私は、2019年11月4日に「楽天証券マーケットスピード2を使った注目銘柄一括登録の方法」というのを紹介したが、そのときと同じように、チャート設定の変更方法を説明したいと思う。
- 楽天証券のマーケットスピード2を起動して、下図のように、チャート画面から右上にある「設定」をクリックする。
- 「チャート設定」のダイアログボックスが開いたら、「新しく起動するチャートに関する設定」の「オシレーター系」から「RCI」を選択してチェックを入れる。
参考までに、1月18日付の川合スクールの門下生宛のQ&A動画で紹介されていた「ストキャスティクス」や「MACD」もここで同様に設定できる。
- 「RCI」の文字の上をクリックして、パラメータを表示させる。
初期設定は、期間1が5、期間2が10、期間3が15になっているので、それを9、21、52に変更する。
- 分足、日足、週足、月足のすべてについて変更したら、右下のOKをクリックする。
- 「設定の反映」をクリックし、「全てのチャートに設定を反映」ボタンを表示させ、そこをクリックする。
1月18日付の川合スクールの門下生宛のQ&A動画で紹介されていた「平均足」は、「設定の反映」の直下にある「基本設定」から選択すればいい。
- 「全てのチャートに設定を反映させます」が出たら、OKボタンをクリックすれば完了。
2021年1月19日の川合式デイトレードの結果
1月19日のデイトレードは、上述したように、各種の川合ツールのシグナルに加えて、鳥居さんのRCIトレード手法を使って行った結果、ほぼ満足いく結果となった。
彼女は、基本的に日足のRCIを見て、FXのトレードをするようだが、今回の私は、15分足と5分足、さらには1分足のRCIの方向も見極めた上で、株式のトレードしてみることにした。
居合抜き1分トレード
「居合抜き1分トレード」というのは、2020年7月27日付で掲載した「コロナリストラに備えて川合式デイトレードを学ぼう」にあるように、前夜にトレード候補として抽出された東証1部銘柄に関して、9時の寄り付き前の気配値を見て、寄り付きの成り行き売買で勝負する手法で、約定価格の0.5%から1%で利確、マイナス2%(1月5日のトレードから「川合式居合抜き1分トレードの損切幅をマイナス1%に縮小してみたら」を試行)で損切というルールを持って行うデイトレードである。
そこで、私は、寄り付き前に、川合さんの居合抜きツールとは別に、日足のRCIも検証して、トレードに臨むことにした。
太陽誘電~日経225銘柄ゆえ反転期待で損切幅をマイナス2%にして成功
19日の太陽誘電(コード:6976)は、買い気配優勢のまま、9時6分まで寄り付かなかった。
本来であれば、川合ルールの一つ、9時2分30秒を過ぎた時点で注文を取り消す必要があったのだが、もう一方の銘柄(オプティム:3694)のドテン処理をしていたため、5,680円(前日比 230円高)で約定するまで放置となってしまった。
そうしたら、案の定、寄り付き後は利確売りが優勢となって、一気に5,630円(0.8%安)まで下がり、マイナス1%で損切するか否か決断を迫られた。
しかしながら、ここで見たのは、15分足と5分足のRCI、それと日経平均株価の趨勢を見ると、反転するかもしれないという期待が芽生え、損切幅をマイナス2%に戻して、様子を見ることにした。
結果は、5,610円を底に反転上昇、無事に1%利確に成功した。
そのまま何もしなければ、5,800円(2%利確)超えまで行っていたのだが、そこまでは欲張り過ぎであろうか。
オプティム~マイナス1%損切、ドテンで損失解消
オプティム(コード:3694)は、居合抜きツールの形状が良かったので、買い持ちしようと注文を入れたものだ。
ところが、この銘柄は日足形状がそれほど良くないためか、寄り天で下がり始め、あっという間に、マイナス1%の損切ラインに達してしまった。
そこで、私は思い切って、ドテン(買い持ち→売り持ち)を敢行して、損失の穴埋めに成功した。
こちらは、先ほどの太陽誘電(コード:6976)と違って、テクニカルの指標を見た限り、反転上昇の気配が感じられなかったからだ。
今回の場合は、2020年10月18日付で掲載した「川合式居合抜き1分トレードで逆行した場合のお試し対処法」の時とは、日経平均株価の動きは異なったのだが、直感で行動したのが正解だった事例になろうか。
新興市場株のトレード
19日前場の東証マザーズ指数は、日経平均株価とは対照的に軟調な展開が続いた。
このような時は、2つの川合ツールのうち、急騰傍受ツール(買い推奨)でのシグナルよりも、マザーズ1%ツール(空売り推奨)を重視するのがセオリーである。
しかしながら、この日に私がトレードした銘柄は、いずれも買い持ちしたものだった。
なぜなら、私が選択した銘柄の15分足と5分足、さらには1分足のRCIの方向が「買い」を示唆してからだ。
プレイド~上場来高値を目指し、一時ストップ高
2020年12月17日に東証マザーズ市場に上場したプレイド(コード:4165)、1月19日は上場来高値への攻防で、急騰傍受ツール(買い推奨)とマザーズ1%ツール(空売り推奨)のシグナルが乱舞した。
こういう展開の銘柄は怖くて手出しがしづらいのだが、私は自信を持って買い持ちした。
急騰傍受ツール | 株価 | 前日出来高比 | 前日5MA差異 |
9:14 | 3,900円 | 5.78倍 | 10.7% |
9:19 | 3,950円 | 6.3倍 | 12.1% |
9:24 | 4,020円 | 8.52倍 | 14.1% |
9:51 | 4,180円 | 10.7倍 | 18.6% |
10:33 | 4,125円 | 8.0倍 | 17.1% |
10:49 | 4,170円 | 7.13倍 | 18.4% |
11:03 | 4,185円 | 6.73倍 | 18.8% |
マザーズ1% | 株価 | 前日出来高比 | 前日5MA差異 | シグナル |
9:15 | 3,895円 | 6.11倍 | 10.4% | 1 |
9:23 | 4,020円 | 7.72倍 | 13.0% | 1, 4 |
9:35 | 4,015円 | 7.71倍 | 13.0% | 1 |
9:38 | 4,075円 | 8.32倍 | 15.1% | 2, 4 |
9:48 | 4,140円 | 10.17倍 | 16.9% | 1 |
19日の前場の東証マザーズ指数は、前述したように、軟調な展開に終始した。
従って、マザーズ1%ツールを注視していると、前日5MA差異が二桁あることと、シグナル4が出たことで、空売りを仕掛けているかもしれない展開だった。
最も危なかったのは、9時38分のシグナル4のときかもしれないが、この日のプレイド(コード:4165)の15分足と5分足、さらには1分足のRCIの方向とMACDも「買い」を示唆し続けていた。
私は、東証マザーズ指数が軟調だった故に、マザーズ1%ならず、急騰1%で終わらせてしまったのだが、利益の多寡でなく、自分の見立てが正しかったことに満足した。
AFC−HDアムスライフサイエンス~意外にも逆境に耐えた銘柄
AFC−HDアムスライフサイエンス(コード:2927)に関して、急騰傍受ツール(買い推奨)のシグナルが出たのは、システムが稼働してすぐの時間帯(9時8分)だった。
株価は959円、前日出来高比が10.67倍、前日5MA差異が3.2%と、ほぼ理想形だったので、私は即座に成行買い(962円)を入れた。
しかしながら、この銘柄は前場の地合いの悪さに押され、全くの鳴かず飛ばずで、損切ラインの942円(マイナス2%)を割らなかったのが不思議なくらいだった。
幸いだったのは、後場になって同値となったところで決済できたことだったが、そのまま持っていれば利確水準まで行っていたので、惜しいことをしたような気がした。
まとめ
今週は、川合ツールのシグナルに加え、RCIやMACDも加えて、チャートの方向性をより確認した上でトレードすることをテーマにしている。
18日は新興市場株については、シミュレーションをしただけだったが、19日、20日は実際にトレードをしてみた。
結果については、ほぼ満足できるものだったが、これで今後もいけるかどうか、しばらく検証してみようと思っている。
ついでながら、川合スクールの門下生宛Q&A動画で紹介されていたストキャスティクスも、楽天マーケットスピード2の指標に加えてみた。
どの程度役に立つか、これの効用についても検証してみたいと思う。
余談になるが、今回のコラムの写真は「ダイヤモンド富士も見られた2019年河口湖大寒オフ」のときのものを貼ってみた。
今日は1月20日の大寒、例年なら北口本宮冨士浅間神社の恵毘寿社祭に参列しているところなのだが、昨年は入院生活、今年は自宅で巣ごもり生活を送っている。
果たして、今年の10月20日の恵毘寿社祭には行けるだろうか。
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