2か月の巣ごもり生活でウイズコロナ時代の通勤は無理と思えた夏

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国際親善病院

去る6月8日は、国際親善総合病院への通院の日だった。
この日は、まるで真夏のように暑かったが、そのようなことは気にならなかった。
むしろ、私はリハビリを兼ねて、電車とバスで通院することが、社会復帰の道を一歩一歩進んでいることだという手ごたえを感じていた。

6月になったら電車が混んでる

相鉄線弥生台駅

私が4月6日に戸塚共立リハビリテーション病院を退院して2か月、先月25日は初めて電車とバスで通院し、29日には近場へお出かけというミッションを無事にクリアした。

このときは、緊急事態宣言が解除されても(25日は厳密に言えば直前)、6月1日の経済活動本格再開前だったので、電車もバスも空いているなという感じだった。

ところが、6月1日を境に、J-Cast Newsでは「満員電車に逆戻りの6月1日 『在宅勤務できる人は頼む』出社必須の業種の叫び」などの記事が掲載され、私が8日に乗った電車も優先席以外は座れないという状況に、かなりの衝撃を受けた。

わずか半年前まで混雑した電車で通勤していた自分が信じられなかった。
現時点では、自分が杖歩行なので、電車やバスで座れないと困るということもあるが、仮に労務可能な状態になっても、精神的には満員電車で通勤など二度と無理だと思った。

思い起こせば、2月頃、戸塚共立リハビリテーション病院で理学療法士のOさんに、「東京まで通勤できるようになりたいんでしょ!」と叱咤激励されていたのがウソのようだ。
今はそんな気持ちが芽生えることすらないだろう。

ウイズコロナの時代は、テレワークの可否の理由で会社の峻別ができる時代

パソコンを操作する女性

コロナ禍で一気に広がったものの一つがテレワークだろう。
この流れは緊急事態宣言が解除されても、元に戻ることはないように思える。

一例として、2020年5月25日付のITmedia Newsでは、日本生産性本部の調査(2020年5月22日 第1回 働く人の意識調査)として「6割は『アフターコロナもテレワークしたい』 通勤ラッシュからの解放や感染リスク低下が要因か」という記事を掲載している。

さらに、6月11日付のキャリコネニュースでも「テレワーク実施率、緊急事態宣言解除後も全国平均25% 継続希望者は7割、4月から大きく上昇」と書いている。

一度、在宅で仕事をすることに慣れてしまえば、満員電車で通勤することが辛くなるのは当然の成り行きだと思う。
出社の必要があっても、くだらない用事(朝礼や、オンラインで済むような定例会、紙書類の判子押しなど)のために、満員電車に乗れ(定時出社しろ)と言われるのは殺意を覚えるだろう。

遅々として進まなかった感のある「働き方改革」も、先進企業にとっては、コロナウイルス一撃で可能になってしまったと言える。
逆に言うなら、ここで6月1日から元通りとやった企業は、一瞬で見限る必要がある。
そういった意味では日本にとってコロナ禍は悪いことばかりではなかったのかもしれない。

私は狭義では労働はしていないが、毎日、規則正しく生活している。
過去にも何回か書いているが、平日は川合式デイトレードをしているので、生活のリズムをそれに合わせるようにしているからだ。

前出の日本生産性本部の調査では、テレワークが生産性の向上をもたらすかという問いに対して否定的な回答が多かったようだが、経済アナリストの中原圭介氏は、3月18日付のコラムで「コロナで判明、日本人が『満員電車通勤』をやめることの巨大効果」という記事を掲載している。

貴方はどちらの意見が正しいと思うだろうか。

それにしても、5月22日付のITmedia Newsにある「テレワークの相談100倍に 勤務の監視、プライベートを探る“テレハラ”も」というのは、相互監視社会がはびこる日本ならではの話と思うが、ほかの国でもこういうことがあるのだろうか。

まあ、こういうカス会社は切れ(さっさと辞めろ)というのが、「お前ら、社畜で人生楽しいか?」というブログを掲載しているAtusi氏の持論で、「リモートワークが出来ない仕事は働く価値のないカス職場と断言する!」の中でも、「さぼるかもしれないという理由で(リモートワークを)採用しない頭の固いバカ」とクソみそである。

前述したように、コロナ禍は日本にとって悪いことばかりではない。
就活する人にとっては、先進的で気鋭の経営者や、その部下たる優秀な上司と、古臭いものに固執する愚かな経営者や上司との峻別が、「なぜ、貴方の職場ではテレワークができないのですか?」という質問に対する回答で可能になるからだ。

日経新聞でも5月28日から継続的に「テレワーク成功の勘所」という特集記事を出している。
奇しくも、本日付の記事は「経営者がテレワーク阻害 『日立ショック』で変わるか」である。

ただ、6月6日付の自身のコラム「年内の本格社会復帰とパスポート申請に向けて」で言及した「完全なる社会復帰への第一歩」すら私には厳しいことがわかった。

例えば、マイナビミドルシニアから濁流のように流れてくる情報を見る限り、私のようなオトコが雇われる可能性があるのは、テレワークなど無縁の業種ばかりだからだ。
やはり、今の身体的状況を鑑みても、労働(雇われる)ということを考えてはいけないのだと再認識したのであった。(笑)

ウイズマスクの辛い夏

政府による全戸配布の布製マスクを付けてショッピング

これから夏に向けて、マスクをしながら外を歩くのは非常に辛い季節になる。
電車の中は冷房をかけながら、感染防止対策のために、窓も開けてという、一見すると、歪なことをやるという。

2020年6月2日付のNHK News WEBは、「どうなる?梅雨期の”窓開け”運行 鉄道各社の対応は」と、6月12日付の日経新聞は「『電車の換気』窓開閉どうする? 夏控え鉄道各社困惑」という記事を配信していた。

もはや、ウイズコロナということが常識になるのであれば、これからの就職先は、自転車か徒歩で通える範囲の職場(職住近接)を求めるか、テレワーク(在宅勤務)がメインの会社に就職するかという選択肢になるだろう。

6月12日付の日経新聞では「在宅勤務が標準に 欧州は法制化の動き、米は企業主導」という記事も配信された。
「日本でも実施企業は増えたが、ルール作りなどで遅れている。在宅勤務は企業の競争力も左右する可能性がある。」との指摘は、近いうちに、その通りになるだろう。

私はマスクをするのが嫌いだからということもあるが、これからの季節は余計にマスク着用は最小限に止めたいと思っている。
そういった意味でも、タダでさえ原理主義者(正義マン自粛警察も同種の人間)が混じる満員電車の通勤なんて、例え、労務可能になっても無理だと私は思った。

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