2020年春、外泊訓練、そして退院へのカウントダウン

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戸塚共立リハビリテーション病院からの富士山の眺め

2020年も2か月が過ぎ、3月に入ると、退院に向けた外出訓練(日帰り)や外泊訓練(1泊2日)の予定が組まれるようになった。

理学療法士のOさん曰く、退院後は、歩行器と杖を併用して生活していくということだが、果たしてどうなるだろうか。

レンタル歩行器を試用してみた

戸塚共立リハビリテーション病院

2月下旬、株式会社ウイズのIさんが戸塚共立リハビリテーション病院に来て、私が退院後に使う予定の歩行器を、試用期間ということで、1週間ほど貸してくれることになった。

車種は「抑速ブレーキ付歩行車 コンパルリハモ」、ご覧のように、歩行の途中で疲れたら椅子に座って休むことができ、その中は収納スペースになっているので、買い物などに行くときの用途にも適しているらしい。

2月の時点では、花見の季節になったら、歩行器で酒を運んで、桜を見ながら座って飲めるかもと、冗談で言っていたが、3月下旬になると、コロナ禍がますます激しくなり、全国各地で自粛要請が出るようになってしまった。

戸塚共立リハビリテーション病院

実際のところ、私は、退院間際で花見どころではなかったが、リハビリルームのセラピストの人たちは、花見ができないと言って、とても残念がっていた。

ちなみに、この歩行器のレンタル料は月額5,000円(半月以内の場合は半額)で、理学療法士のOさんの見立てでは、少なくとも、年内は使うことになるだろうと言うことだった。

外出訓練(3月10日:雨天中止)

戸塚共立リハビリテーション病院

3月10日(火曜日)に行われる予定だった外出訓練(日帰り)は雨天のため中止になった。(参考:2020年3月の横浜の天気

退院すれば雨の日もあるだろうが、というのは健常者の考えで、私の場合は、最初から雨予報の日は外出しない。
やむを得ないときは、タクシーを使うという選択になっていた。

突然のゲリラ豪雨のときは困るのだが、退院後は、そういったときのために、収納ケースにレインコートを常備しようと思っていた。

外出訓練は、どういったことをやる予定だったのかと言えば、私に2人のセラピスト(理学療法士・作業療法士)が帯同して、

  • 自宅周辺の坂道の移動(歩行器・両杖歩行)
  • 自宅敷地内での歩行器の置く位置の確認
  • 自宅内の導線の移動(片杖・伝え歩き)
  • 浴室の裸足での移動
  • 自宅内外の階段昇降

といった感じで、退院後に必要な日常生活の予行練習をやる予定だった。

私としては、何より痛かったのは、3か月ぶりに自宅に帰れるチャンスを逸したことだったが、悪天候によるものなので、こればかりは仕方のないことだった。

もちろん、この時点で、理学療法士のOさんからは、退院後に生活するにあたって、必要不可欠な設備は整えるように指示があった。

さらに、部屋の整理も、家族か専門業者にしてもらうように言われたのだが、それは退院後に「ステイホームに最適なアクティビティは部屋の整理(断捨離)」というコラムを書くまで終わらなかったのだ。

川合式デイトレード有料会員募集

フジヤマツーリスト・2020年度ウオッチカレンダー

ブログのトップページと、フェイスブックのタイムラインには掲載しておいたのだが、2020年3月14日から川合一啓トレーダーが約2週間にわたって動画を配信し、有料会員を募集していた。

私は、このとき、コロナ禍でリストラが加速する時代を迎え、いいタイミングだと思った。(2020年4月3日 ハーバービジネスオンライン-すでに始まったコロナ失業! 今後、リストラ、採用取り消し、派遣切り増加に注意。政府は対策を

何しろ、これからの不安定な時代に、日銭を稼ぐスキルを、一日も早く身に付けた方がいいと思ったからだ。

また、3月19日付のDream Newsには、彼が「マザーズ1%スキャル」と呼ぶトレード手法が「『5ステップ 株価解析ツール』発売開始 相場アナリスト 川合一啓の 個人投資家向けリバーストレード」として報じられていた。

今では有料会員の募集が終了しているが、応募しなかった人は、参考までに「台北で川合式日本株のデイトレードをやってみた」をご覧になるといいだろう。

ちなみに、彼が受講生を募集するのは不定期なのだが、今までは以下のような感じで募集があった。

  • 第1期 動画配信 2019年7月31日から 受講生募集 8月6日から9日まで
  • 第2期 動画配信 2019年11月18日から 受講生募集 11月27日から29日まで
  • 第3期 動画配信 2020年3月14日から 受講生募集 3月26日から27日まで

次回があるかどうかわからないが、興味のある方は、彼のウェブサイトを通して登録しておくといいだろう。

外泊訓練(3月21日、22日)

外泊訓練-自宅の寝室

外出訓練が雨天中止になった後、私の療養を担当する医師から、退院を3月中にするか、4月上旬にするかの打診があった。

3月中に退院したいなら、外泊訓練(3月21日、22日)もなしにして、そのまま退院したらどうかという問いかけだった。
理由の一つは、3月になってますます激化するコロナ禍で、町の空気を吸いに帰って、新型コロナウイルスに感染するリスクがあることだった。

私の出した結論は、退院が4月上旬、外泊訓練は、予定通り行うということだった。
ここで、私は家族と相談して、退院後に生活するにあたって、自宅に不足しているものがあるかどうかを、外泊訓練を元に決めようとなったからだ。

1泊2日の外泊訓練はほぼ順調に終わった。
今回はセラピスト(理学療法士・作業療法士)の帯同はなく、家族の付き添いだけだったのだが、何の事故もなく(ここであったら困るのだが)、無事に病院へ帰還した。

この外泊訓練の後、私は、レンタル歩行器を借り受ける約束をし、さらに、退院後の訪問リハビリステーション(横浜市福祉サービス協会)との仮契約を済ませた。
自宅で不足している備品も特になく、4月上旬の退院に向けて、カウントダウンを刻むだけとなった。

2020年東京オリンピックが2021年に延期

戸塚共立リハビリテーション病院からの富士山の眺め

予想されたこととはいえ、私が入院している間に、2020年東京オリンピックが2021年に延期になったと報じられた。(2020年3月24日 BBC Japan-IOC委員、東京五輪は「2021年に延期決まった」 米紙に発言

ここで生じた損失は誰が負担するのか、まさか日本の国民に全額付け回しということはないだろうが、東京都オリンピック・パラリンピック準備局の「開催都市契約2020」を見てみよう。

これに付随して、気になるニュースがあった。
それは、2020年3月18日付の朝日新聞の記事「五輪チケット、規約上払い戻しは不可 コロナで中止なら」というもので、延期になっても、さらに、それが中止になると、払い戻しは受けられないのだろうか。

新型コロナウイルスの感染拡大を理由に東京オリンピック(五輪)・パラリンピックが中止となった場合、大会組織委員会が定める観戦チケットの購入・利用規約上、払い戻しはできない見通しになっていることが18日、大会関係者への取材でわかった。

組織委は規約で「当法人が東京2020チケット規約に定められた義務を履行できなかった場合に、その原因が不可抗力による場合には、当法人はその不履行について責任を負いません」と明記している。

そして、「不可抗力」について、「天災、戦争、暴動、反乱、内乱、テロ、火災、爆発、洪水、盗難、害意による損害、ストライキ、立入制限、天候、第三者による差止行為、国防、公衆衛生に関わる緊急事態、国または地方公共団体の行為または規制など、当法人のコントロールの及ばないあらゆる原因をいいます」と定めている。

大会関係者によると、新型コロナウイルスが原因で中止となった場合、この規約の「公衆衛生に関わる緊急事態」にあてはまるという。

組織委はこれまでに五輪は合計508万枚(学校連携観戦チケットの60万枚を含む)、パラリンピックは合計165万枚(同68万枚を含む)のチケットを販売している。五輪は開会式A席の30万円が最高金額で、競技の最高額は陸上競技A席の13万円。最新の予算では、チケット収入は約900億円を見込んでいる。

チケットの購入・利用規約は組織委サイトから確認できる。
URLは
https://ticket.tokyo2020.org/Home/TicketTerm
(前田大輔)

海外安全情報-全世界に対する危険情報の発出

落ち込む男性

2020年3月25日付で外務省の海外安全ホームページに以下のような警告がされた。

私はともかく、これでほとんどの人が海外旅行はお預けとなったわけだ。
これでは、仮に、私が負傷事故を負ってなかったとしても、新しいパスポートの申請はしていなかっただろうと思う。

全世界に対する危険情報の発出(2020年3月25日)

(新型コロナウイルスの感染拡大を受けての出国制限措置や航空便の運休による出国困難)(新規)

【危険度】

  • 全世界(各国・地域に発出している危険情報とは別に、全世界に対して一律に発出するものです。)
  • レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(新規)

【ポイント】

  • 渡航先の国・地域において行動制限を受けたり、出国が困難となる事態を防ぐため、不要不急の渡航を止めてください。

【本文】

  1. 外務省が発出する「海外安全情報」には「危険情報」(注1)と「感染症危険情報」(注2)があり、こちらは「危険情報」となります。
  2. 世界各地で、新型コロナウイルスの感染が拡大しており、それに伴う国境閉鎖や外出禁止令等の措置により邦人旅行者等が行動制限を受けたり、航空便の突然の減便又は運航停止(各渡航先のみならず経由先の場合を含む)により影響を受ける事例が発生しています。
  3. ついては、渡航先の国・地域において行動制限を受けたり、出国が困難となる事態を防ぐため、不要不急の渡航を止めてください。
  4. この全世界に対する危険情報は、これまで各国・地域に発出している危険情報とは別に、全世界に対して一律に発出するものです。
    各国・地域に発出している危険情報に記載している治安情勢やテロ等に関する情報も、引き続き有効です。
    特に、従前の危険情報において、渡航中止勧告(レベル3)や退避勧告(レベル4)を発出している場合は同勧告を踏まえて行動してください。
  5. 新型コロナウイルスの感染拡大状況に応じて、別途、感染症危険情報を発出している国・地域がありますので、あわせて確認してください。
  6. また、外務省としては、各国における入国制限措置等について情報収集し、海外安全ホームページに掲載していますので、そちらも確認してください。
  7. 在留届及び「たびレジ」への登録のお願い
    海外渡航前には、万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
    3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え、必ず在留届を提出してください。
    また、3か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。

注1:「危険情報」は、渡航・滞在にあたって特に注意が必要と考えられる国・地域に発出される情報で、中・長期的な観点からその国の治安情勢をはじめとした、政治社会情勢等を総合的に判断し、それぞれの国・地域に応じた安全対策の目安をお知らせするものです。

注2:「感染症危険情報」は、新型インフルエンザ等危険度の高い感染症に関し、渡航・滞在にあたって特に注意が必要と考えられる国・地域について発出される「海外安全情報」です。

アマゾンプライムを契約

パソコンを操作する女性

外泊訓練から帰った後、私は、来る自宅療養生活に向けてアマゾンプライムを契約することにした。
コロナ禍は酷くなる一方だし、私自身が自宅から自力で外出するのが困難な状況で、巣ごもり生活を充実させようと思ったからだ。

月額500円の会費の元が取れるほどサービスを利用するかわからないが、インターネットを介した様々なサービスのお世話になることだけは確実だからだ。
とりあえず、私にとって魅力的なのは、Prime Readingと呼ばれる電子書籍の読み放題サービスだが、これからはできるだけこれを利用していこうと思う。

新型コロナウイルスまん延に関してアメリカの企業や個人が中国政府を提訴

レッドカードを出す女性

2020年4月1日付の日経新聞は「米、対中コロナ訴訟相次ぐ 国際法への違反問う」という記事を配信した。

内容は、3月14日付のCBS 12 News「Boca Raton law firm sues Chinese government over handling of coronavirus(ボカラトンの法律事務所が新型コロナウイルスのまん延を巡って中国政府を提訴)」の後追い記事といったところか。(日本語記事:2020年3月18日 大紀元-<中共肺炎>米市民、中国当局を相手に集団訴訟「中国の怠慢で世界大流行に」

おそらく、中国政府がこれに応ずるわけはないから、ダメ元でやった米国流のポーズかもしれない。
あとは何か国の企業や個人がこれに続くか見ものだが、日本企業や個人は乗らないだろう。

退院へのカウントダウン

戸塚共立リハビリテーション病院

4月に入り、戸塚共立リハビリテーション病院の周囲に、満開の桜が見えるようになった。
退院を間近に控え、理学療法士のOさんからは、新しい自宅トレーニングメニューを渡された。

いよいよ残り1週間足らずで退院となる。
人生の中の4か月は決して長いとは言えないのだが、私を取り巻く世界はまるで変ってしまった。

今年はコロナ禍で、3月9日に開幕が延期されたプロ野球が、4月3日には再延期と、スポーツ観戦を楽しみにしていた、リハビリルームのセラピストたちもがっかりしていたようだ。(2020年3月9日 スポニチ-プロ野球 開幕延期決定、斉藤コミッショナー「遅くとも4月中に開幕できることを目指す」 2020年4月3日 スポニチ-プロ野球開幕再延期決定 143試合からの削減も検討…新たな開幕日の「設定は困難」

戸塚共立リハビリテーション病院

私は身体的事情もあって、旅行へ行くのは当分お預け、激化するコロナ禍の影響で、外出もかなり不自由になりそうだ。
それでも、自宅に帰還できるのは社会復帰の第一歩、コツコツと頑張っていこうと思う。

最後に

小松成美著「熱狂宣言」

私は2020年4月14日付のコラム「4か月の入院生活の末に」で書いたとおり、2019年12月10日から2020年4月6日までの間、入院生活を送っていた。
その間、お見舞いに来ていただいた方、いろいろな物を差し入れていただいた方には感謝しきれないものがある。

その中で、自分の人生の行方について考えさせられた一冊の本がある。

熱狂宣言」、ダイヤモンドダイニング(株価:3073)という外食産業を経営する松村厚久氏、若年性パーキンソン病という難病にも負けず、不屈の闘志を燃やして、ビジネスに邁進し続けた一人の実業家の物語だ。

私はこの本を読み終わった後で、ナースステーションで本を寄付しますと言いながら、こう付け加えた。「リハビリでくじけそうな人がいたら、是非ともこの本を読むように伝えてください。

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