鬼門の三保松原、またもや富士山は見れず

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御穂神社(みほじんじゃ)

今年の夏はいろいろやることがあって、なかなか旅の予定が立てられなかった。
そこで、私は青春18きっぷを使って、日帰り旅を何回かに分けて行こうと画策した。

その第一弾が、お盆休み終盤の8月17日、2018年6月の東海グルメの旅で行ったものの富士山を見ることなしに退散せざるを得なかった三保松原へのリベンジ旅だった。

御穂神社(みほじんじゃ)

お盆休み中の週末とあって帰りの電車の混雑が気になったが、起床して外を見ると快晴、これは富士山もくっきりと見えるに違いないと、いそいそと出かけることにした。

私が乗ったのは、横浜発9時7分の熱海行き普通列車、すでにゲゲゲというほど混んでいる。
世間はお盆休みということもあるが、絶好の海水浴日和なので、熱海・伊豆方面へ向かう列車は普通列車であっても座れない。

三保松原 神の道

こんなことなら横浜駅で、JRE POINT用Suicaグリーン券を換えておくべきだったと後悔したが、これは車内で換えることができないので、そのまま熱海まで乗り続けるしかない。
結局、熱海で乗り継いだ島田行きの普通列車(10時33分発)にも始発駅では座ることができず、三島までずっと立ちっ放しだった。
やはり、お盆休みには出かけるべきではないと痛感したのだった。

三保松原 羽衣の松

清水駅で下車した私は観光案内所へ行き、「三保松原旅手帳」という簡単な地図をもらって、静鉄バスの三保山の手線(257番)に乗って目的地へと向かった。

三保松原 羽衣の松

三保松原への最寄りのバス停は三保松原入口、そこから徒歩数分ほどのところに御穂神社がある。
そこで簡単にお参りをした後は、神の道と呼ばれる参道を下って、三保松原へと向かう。
ここでの見どころは、羽衣の松とエレーヌの碑なのだが、あまりにも暑いので、それほど人はいない。(笑)

三保松原 エレーヌの碑

さて、ここからどうするかなのだが、プランの一つとしては、レンタサイクルを借りる手もあるが、乗り捨てのシステムでないところが今ひとつである。
また、元のところへ戻ってこないといけないのなら面倒だなと思って、海岸沿いを歩き始めたのがいけなかった。

三保松原 太平洋岸自転車道

私が歩き始めたのは「太平洋岸自転車道」、文字通り、サイクリングロードなのだが、途中に富士山が見渡せる鎌ヶ崎や、清水灯台(三保灯台)といったところがあるので、歩くのも悪くないと思ったのだが、肝心の富士山は雲に隠れ、皮肉にも私には真夏の太陽が燦燦と降り注ぐ状態で、帽子を被っていなければ、間違いなく熱中症になる気候だった。

もし、秋から冬にかけてここに来るようなら、三保園ホテルの日帰り湯(600円)を楽しむといいだろう。

三保松原 太平洋岸自転車道

このような雲一つない快晴の状態で、富士山の方だけが雲に隠れているのだから、山の天気というのは不思議なものだ。
そして、今すぐにでも目の前の海に飛び込みたい衝動に駆られるが、押し寄せる波は想像以上に荒く、しかも、テトラポットだらけの海岸では写真に撮れる絵もない殺風景なところだった。

三保松原 清水灯台

太平洋岸自転車道を歩き始めて30分、到着したところは清水灯台(三保灯台)だった。
ここにはサイクリングを楽しみながら三保松原を観光する人も立ち寄るスポットで、ここからさらに北へ向かうと、三保飛行場脇の釣り人たちが集まるスポットになる。

三保飛行場前の海岸

さすがに徒歩で来るにはここが限界か、写真を撮ってもらった釣り人に聞くと、歩くなら海岸沿いを行くより、駐車場から普通の道に出た方がいいということなので、彼の言うとおりにすることにした。

地図で見ると、三保飛行場脇から三保真崎海水浴場まで歩けそうな感じだが、とても気力が持ちそうもなかったからだ。
実際のところ、三保飛行場脇からバス通りまで行ったとき、頭がくらくらして倒れこみそうになった。

「ああ、これが熱中症なんだな~、ここで倒れたら誰もいないところでどうなるのかな~」と頭の中で駆け巡った。
幸いなことに、すぐそばに飲み物の自動販売機があって、事なきを得たが、酷暑の中で無謀なことはしない方がいいという教訓だった。

三保内浜海水浴場

こちらは、命からがら辿り着いた三保内浜海水浴場(笑)、ちょうど学生たちの夏休みの時期と重なっているので、ウインドサーフィンの練習に興じている人が多い。

三保内浜海水浴場

ご覧のとおり、山の上だけは雲が被さっていて、ついに、富士山も見ることができなかった。
彼らは地元の若者なのだろうが、女子たちがTシャツを着込んでいるあたりは台湾のビーチのようだね。(笑)

三保内浜海水浴場

こちらは雲一つない快晴、絶好の海水浴日和だから、家族連れも多かった。
さすがに、いつまでもここにいるわけにいかないから、そろそろ水上バスで清水(江尻桟橋)へ帰ることにしよう。

ちなみに、写真のフェリーは、15時20分発の富士山清水みなとクルーズのもの、こちらは、三保桟橋から日の出埠頭へ行くものだから清水駅からは遠くなる。
酷暑の中を街歩きするのは辛いので、私は迷わず、次の江尻桟橋経由のボートに乗ることにした。

三保桟橋 水上バス乗り場

さすがにお盆の時期だけあって、帰りの電車も混んでいた。
途中の富士で座れたので、熱海までは熟睡できて良かったし、熱海からはグリーン車に乗って帰った。
これからは来る時期も考えないとね。

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