海外旅行資金はみずほ銀行の外貨預金で準備するのが得策?

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みずほ銀行横浜駅前支店

2014年3月末で海外旅行の際の手持ち資金の一つとなっていたトラベラーズチェック(TC/Traveler’s Cheque)の販売が終了した。(2014年3月15日-トラベラーズチェック(TC/Traveler’s Cheque)の販売終了とトラベルプリペイドカード

このとき、シティバンクの外貨普通預金をそのままトラベラーズチェック(TC/Traveler’s Cheque)として引き出して使う手段がなくなったことを書いたが、そのシティバンクも身売りをして、2015年10月を目処にSMBC信託銀行と統合することが発表された。(2014年12月25日-トイター:三井住友銀がシティの国内個人部門を買収、富裕層業務を本格展開

実のところ、シティバンクは米ドルとユーロの外貨普通預金に関しては、そのまま外貨の現金として引き出して使用することもできる(シティバンクの外貨-旅・出張)のだが、私がシティバンクの代替として口座開設をした新生銀行には今のところそういったサービスはない。(新生銀行:よくあるご質問-口座に入金された外貨を外貨のまま引き出しできますか?

今後、海外出張や旅行に際しては、海外ATMで現地通貨を引き出せる新生銀行のキャッシュカード、あるいは、Visaデビットカードを発行している銀行に口座を持つようにするのが、最も便利であるかと思われるが、意外なところにお得(!?)なサービスを見つけることができた。

それは、みずほ銀行の外貨預金である。

みずほ銀行に限らず、一般的に日本国内の銀行の場合、円貨を外貨の現金にするときは、みずほ銀行のウェブサイトでいう外貨両替相場が使われ、外国送金をする場合や、外貨預金を組む場合は各国通貨公示相場の対顧客電信売相場(TTS/telegraphic transfer selling rate)が使われる。

米ドルでいえば、その差は1ドル当たり2円になるのだが、みずほ銀行の場合、一旦、円貨から外貨預金を組んで、それを同一通貨の外貨で引き出すと外貨両替手数料が一律1,000円しかかからない。

例えば、1,000ドル分の米ドルの現金を入手しようとした場合、円貨から直接換えようとすると、今日現在の為替相場で123,340円かかるが、一旦外貨普通預金にして、米ドルで引き出すと、為替相場が全く変動しないと仮定すると、121,340円+1,000円で122,340円となる。

ちなみに、YJFX!のような現受け(外貨を買ったあと、それを反対売買せずに外貨のまま受け取って出金)可能なFX会社で円を外貨に両替し、それをみずほ銀行に外貨のまま送金すればもっと得するだろう。(『ダイヤモンドZAi』-FX会社徹底比較!

ただ、窓口に行かなければならない手間を考えると、これで果たして得なのか、という疑問符も付くが、今年も円安傾向が続くと思えば、夏休みやシルバーウイーク(9月)に向けた毎月の旅行資金の貯蓄計画に外貨預金を組み入れてもいいだろう。

また、外貨両替相場における為替スプレッドが大きいオーストラリアドルや英ポンド、ニュージーランドドルは、この方法による入手が極めて有効と言えよう。
例えば、オーストラリアドルの場合、1,000ドル分の現金を入手しようとした場合、直接両替すると今日現在の為替レートで107,040円かかるが、外貨預金を挟むと、為替相場が全く変動しないと仮定すれば、1,000円の外貨両替手数料込みでも101,040円となる。

オーストラリアドルの場合、現地へ飛んでから円を両替しようとしても、ぼったくりとしか思えない為替レートを提示されるだけに、平日に銀行の窓口に行ける方はいかがだろうか。

もちろん、外貨預金を組んだときに比べて、使う時期の為替レートが円高に振れていれば多少は目減りすることになるが、今まで投資に縁のなかった人がこれで勉強の第一歩を踏み出せるなら安い授業料だと思う。

コメント

  1. 愛犬 より:

    このブログで、いつも勉強させていただいております。みずほ銀行のこのサービスは他の銀行と比べてよいです。前身の富士銀行の時は無料でした。
    ちなみに、みずほでは午後3時まで、ATMで外貨預金ができます。為替手数料も普通の銀行レートよりは、ドルで40銭割り引き。
    1) ただし、外国為替課のあるような都心の大きな支店でないと、現実には難しいかもしれません。
    2) 1年前に両替した時には、航空券を見せてくださいと言われ、コピーをとられました。厳しくなってきているようです。

  2. カルロス より:

    愛犬さん、コメントありがとうございます。
    1) ただし、外国為替課のあるような都心の大きな支店でないと、現実には難しいかもしれません。
    2) 1年前に両替した時には、航空券を見せてくださいと言われ、コピーをとられました。厳しくなってきているようです。
    これらのハードルは私にとって、外貨預金や両替をやるな、と言われているのと同じですよね。(苦笑)
    航空券(e-ticket)のコピーを持って両替に行くなんて私が渡航したどの国もありませんよ。現金からの両替でパスポートを見せてくれと言われた国も少数派です。
    私も完全リタイアしたらみずほのサービスを試してみようと思いますが、みずほに限らずメガバンクがメインバンクになることは今後もないと思います。

  3. 愛犬 より:

    すいません。今回、ホテル代を現地払いにしたので、ややマイナーな通貨の両替をみずほ銀行の大きな支店で行いましたが、今回は、海外渡航の証明、つまり、チケットの表示は求められなくて、やってくれました。
     現受けとかFXを経由せずに、外貨預金も、みずほでやってもコストは非常に安い。どうせFXでやっても、みずほで受けるときに、リフティングチャージ2500円がかかる。
     
     券面も、後日渡しならば、セットでなく、自由に選べる。例えば、米ドルであれば、現地で使われない100ドル紙幣は入れないでというリクエストは通る。非常に良心的でした。

  4. カルロス より:

    情報ありがとうございます。
    意外に使い勝手が良さそうな感じですね。

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