早期リタイア後の生活を考える(1)

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リタイア世代の夫婦

先月の東北旅行は長時間の鉄道旅行となることが予想できた。
というより自らそうしたのだが、そこで私は一冊の本を持っていくことにした。
日経ビジネス人文庫から出ている中村聡樹氏の「定年後を海外で暮らす本」だ。

この類の本は、海外渡航先の南洋のビーチに寝そべって読むのに相応しい本なのだが、延び延びになって東北鉄道旅行に持参することになったのだ。

私の場合、サラリーマン生活にさよならを言うのに、一般的に定年と言われる60歳まで待つつもりは毛頭ないが、コンセプトは同じである。

リタイア後の生活はいろいろ選択肢はあるが、とりあえず今回は海外でのロングステイ(越境)を考えてみることにした。
どちらかと言うと私は一か所にじっとしていられないのだけどね(笑)

旅行中、読んだ本の中でやはり重要なものの一つが生活資金だ。
金銭面に不安があればそれだけ楽しみが減る。
現地で耐乏生活を送るくらいなら今の職を捨てるという選択肢はなかろう。
そういった意味で私が3月に参加したロングステイセミナー(2013年3月24日-越境の第一歩、ロングステイセミナーに参加してみた)などで得られる情報は海外生活の目安を知る上では役に立ったと思う。

私はそれを機にロングステイ財団発行の季刊誌「LONGSTAY」を定期購読しようかと思ったのだが、バンコクに限っては、現地在住の友人、ジョニーさんこと増成さんが生情報をブログ(増成忠治のアジア不動産)やフェイスブックで提供してくれるので、それを参考にしてみることにした。

バンコクで生活するのに1か月でどの程度かかるかは、2013年7月28日付の「タイ長期滞在にかかる生活費1」が参考にできるだろう。

50歳以上の夫婦が生活する場合は、リタイアメントビザが取得できるので、毎月タイ国外に出国するビザランの費用が節約できるし、おそらく夜遊びの費用も節約できるだろう。(笑)

一方で、彼はほとんどタイの内外へ観光旅行をしないので、それと相殺することを考えれば、だいたいの目安になると思われる。

問題は外国為替の動向とタイの物価の上昇だ。
インターネット上でもアベノミクス(第二次安倍内閣の経済政策)による円安と、現地の物価高を懸念しているロングステイヤーは数多い。

日本の公的年金など円建て収入頼りだと、円安バーツ高にタイの物価高はモロに懐を直撃するからだ。
幸いに、私はHSBC香港での投資収入(HSBC香港の口座開設と活用について)が多少なりとも確保できる見通しだが、今やタイ人がパックツアーで北海道へ旅行へ来ている時代だというのを甘く見てはならないと思った。

それでも思い立ったら吉日、チャンスが来たら試しにやってみるのも必要だろう。
人生は一度きりしかないのだ。
65歳まで勤めて、ようやくサラリーマン生活から解放されたと思ったら、脳溢血で倒れたとか、(福島原発の事故の影響による被曝が続いて)癌になっていたなどというのはシャレにならない。

去る8月30日付のChikirinの日記は「始点に立っていても、ゴールまでの道筋は見えません」とある。

彼女は言う。「目指しているゴールと、今、自分が立っている地点との距離は、通常とても離れています。そして、その時点からゴールに辿り着くまでのステップや道筋も、見えていないことが大半です。でも、その間の道筋が全部きれいに見えてから歩き始めようと考えている人が、ゴールに辿り着くことは決してありません。辿り着けるのは、ほのかに見えるゴールに向けて、今できることを実際にやってみる人、最初の一歩を踏み出してみる人です。」

最後に私のお薦めの本を紹介しよう。
2013年4月7日付「自由時間の達人(自遊人)になれば熟年離婚は防げるか」でも書いたのだが、「働かないって、ワクワクしない?(アーニー・J・ゼリンスキー/Ernie J Zelinski著、三橋由希子訳)」という本だ。

コメント

  1. あたしたちとタカモトさんたちは今のところ
    マレーシア第一希望なのよ。一緒に老後を暮らしましょうよ♪^^[E:happy01]

  2. カルロス より:

    克林さん、こんにちは
    マレーシアも今や日本人に人気のロングステイ候補地ですね。もしお互いに実現するようならバンコクやクアラルンプールで飲み会ができますね。(笑)

  3. 風じ より:

    私もゴールは全然見えていませんが、踏み出せばなんとかなると。
    しかし、ついつい欲が出て月曜日から金曜日まで、チラチラとパソコン眺めて仕事のようなことやっていますので、自由人とは言えないかもです。

  4. カルロス より:

    風じさん、こんばんは
    >自由人とは言えないかもです。
    仕事の選択を自分の好みでできる時点で自由人と言えないですか?(笑)

  5. ちえこ より:

    カルロスさん、こんばんは。
    夫がちきりんさんの「未来の働き方を考えよう」って言う本を買ってきたので、私も読みました。それで、ちきりんさんのブログがあるのね…と知り、自分の未来についてもいろいろと考えるようになりました。
    若かりし頃は「一生自分の生活費は自分で稼ぐ。」って事しか考えていなかったので、早期退職なんて絶対しない!と思ってましたが、最近は人生の後半に入ったせいか、もっとゆっくり生活したくて仕方ありません。
    カルロスさんのように経済的な準備は全くなく、人脈も無いし、大層行き当たりばったりなのですが、私も早期退職するかもしれません。

  6. カルロス より:

    ちえこさん、こんばんは
    >最近は人生の後半に入ったせいか、もっとゆっくり生活したくて仕方ありません。
    カルロスさんのように経済的な準備は全くなく、人脈も無いし、大層行き当たりばったりなのですが、私も早期退職するかもしれません。
    まずは、いつ頃(何歳頃)退職という目標を持つことから始めるといいですね。
    私の場合もスタートはそこからです。
    そうなると何をしなくては、ということがぼんやりと浮かんできますよ。

  7. jony より:

    ビザランについてはこちらを参考にしてください。
    http://ameblo.jp/keibaimaster/entry-11569725456.html
    ひとつ付け加えると、タイ語の勉強は投資になる可能性が高いという事。
    リタイア後の適齢期は(おおよそ70歳ちょっとまで)は海外暮らしが可能で、それより上の年齢は病院の世話になる事が多いので、海外暮らしは難しい。
    70歳ちょっとまでタイで生活するならば、生活の快適度を上げるのにタイ語は必要。
    タイ語が喋れると、何かと便利だ。

  8. カルロス より:

    ジョニーさん、コメントありがとうございます。
    >70歳ちょっとまでタイで生活するならば、生活の快適度を上げるのにタイ語は必要。
    そうするかどうかは別として、タイ関係の雑誌にタイ語ペラペラの60代のオジサンが楽しくやっているような記事が載っていると、そう思いますね。
    まあ、タイに限らずどこでもそうでしょうが

  9. jony より:

    ひと月通って7500B(21500円)くらいなので、引退後に住むなら、その時は少し通えば充分ですね。
    それまでは、英語くらいで充分じゃないかなあ。

  10. カルロス より:

    クラブなどで現地の女の子と楽しくやりたいならタイ語初級編くらいはマスターした方がいいかな?と(笑)

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