行ったぜ、東北。

この記事は約3分で読めます。

行くぜ、東北。

2011年11月8日からJR東日本で実施している「行くぜ、東北。」キャンペーン、今年も継続してCMやポスターを使っていろいろPRをしているようだ。
もともとこのキャンペーンは、東北新幹線東京-新青森全線開業1周年を記念して、実施された(2011年11月8日の定例社長会見)ものだが、その後は東北応援色を全面に出したものとなっている。

先月22日から25日にかけて行った東北旅行は、JR東日本の鉄道旅行推奨キャンペーンに乗せられたわけではないが、結果的に、たっぷりと鉄道旅行を満喫することとなった。

私の場合、海外旅行に比べると国内旅行の頻度は低いので、今回は少し贅沢な旅をしようと思った。
そこで、往路は東京から秋田へ行くのに、ブルートレイン「あけぼの」(A寝台シングルデラックスは満席だったのでB寝台ソロ)に乗り、さらに日本海の景観を楽しむために五能線を使って青森へ、復路は東北新幹線のみ導入されている最上位のグランクラスを体験した。

乗車券は、東京都区内から高崎、上越、信越、羽越、新青森、新幹線、大宮という一筆書きルートで9日間有効、15,860円だったので、単純に東京と青森を往復(19,740円)するのに比べて4,000円近く安くなった。

週末だけで首都圏と秋田や青森を往復しないといけないのなら仕方がないが、日程に余裕があるならこうした方法を使うのもいいような気がした。
それに、単純に目的地を往復するよりもいろいろな発見ができるからだ。

ちなみに、今回の旅行記はまだ写真を貼り終えた程度だが、追々完成させていきたいと思う。
もちろん、今回の旅行では現地在住の友人との飲み会もセットした。

青森ではわや、あずましじゃ~ 青森ライフ!の管理人のボンドさんと、今年の2月以来(2013年3月3日-麻雀ゲームで九蓮宝燈をあがった!)のプチオフを、仙台の泉ヶ岳温泉にあるやまぼうしでは、2011年6月以来(2011年6月27日-がんばっぺ女川)、約2年ぶりに大学時代の友人たちと旧交を温めた。

このとき、仙台で会った木村くんは、東日本大震災当時、女川で被災したのだが、2年たって彼の会社は復興の兆しが出てきたという。
そういった意味でも福島原発関連で東京電力が汚染水を大量に海へ流し続けているというニュース(毎日新聞-福島第1:汚染水、直接流出か 海へ推計30兆ベクレル)は大いに気がかりである。

弘前観光のときにチャーターしたタクシーのドライバーは言った。
「東日本大震災の後、東北というだけで外国人観光客は来なくなった。弘前だけでなく、十和田湖もだ。未だに回復してない。」

私は今回の旅行の写真を英語版(Tohoku region in 2013)にも掲載している。
この作業をしながら気づいたことが一つある。
行くぜ、東北。」に代表される東北観光応援キャンペーンは、JR東日本のキャンペーンポータルサイトに外国語版はなく、しかも、Japan National Tourism Organization (JNTO)にも、JTB (JAPANiCAN.com)にもそれに類したキャンペーン広告は見られない。

このまま福島原発関連の醜態が続く限り、たとえ世界遺産があっても外国人に対して東北観光を積極的にアピールする気にはならないのだろう。
私は仙台からの帰りに新幹線の指定席が取れないと聞いたとき、即座に自由席に乗ろうとは思わずに、なぜか突然に東北本線のローカル列車に乗りたくなった。

そして、その列車が福島に向かっているとき、車窓から見える阿武隈山地の向こう側(浜通り)には人が容易に立ち入ることができない土地が延々と続いていることを思った。
これは現代に生きる私たちが残そうとしている人類史上最悪の負の遺産なのだということを・・・

コメント

  1. 仙台生まれ仙台育ちなのに泉ヶ岳に温泉があるということを知らずにいました!!
    ローカル線に乗ったのですね。^^

  2. カルロス より:

    この温泉は私も仙台在住の友人から誘われるまで知りませんでしたよ。もっとも家の近くほど案外と知らないものですよね。

タイトルとURLをコピーしました