今年の経済情勢が「1世紀に一度の信用不安の津波の中にいる(once-in-a-century credit tsunami)」というレベルでなければ、今年の年末年始は最高の日並びで遠距離の海外旅行も花盛りだっただろう。
ところが、JTBによれば、一転して前年比マイナスとなり、5年ぶりの低水準となることが予想されている。
一方の国内旅行もかなり厳しそうだ。
旅行会社の店頭には日帰りプランが目白押し、少しでも来てくれ、という悲鳴が聞こえそうな感じだ。
10月1日に、私に言わせれば10年遅れの(2002年日韓ワールドカップ開催決定時に立ち上げるべきだった)観光庁が発足したようだが、皮肉なことに世界市場の崩落と円高のダブルパンチで海外からの観光客を呼び寄せるどころではなくなってしまった。
昨年までの世界好況と円安を追い風に国内観光地への需要をさらに喚起しようとした政府と旅行業界はまさに踏んだりけったりといったところだろうか。
新聞記事によれば、生活不安から年末年始休暇が最高の日並びであるにもかかわらず、帰省派が増えるようで、こうなると寝正月派も相当に上るだろう。
かくいう私も仕事で大晦日が出勤となることがほぼ確定的で、せっかくの海外旅行ウイークがパーになることがわかっている。
その埋め合わせに忘年会に精力的(になることか?)に出ようかと思う今日この頃である。
あるいは2泊3日の格安ツアーに参加してみるとか。
また、友人から誘われたKLM航空のキャンペーン、Fill a Plane(飛行機を満席にしよう)(1等賞品はアムステルダム往復航空券を搭乗者全員にプレゼント)、私も友人を何人か誘ってみたがおそろしく低調である(苦笑)
しかも誘った相手は私も参加するそれゆけ個人旅同好会のメンバーであるにもかかわらずだ。
ちなみに、このキャンペーンは自分の乗った飛行機が満員に近づくほど賞品をゲットできる確率が高くなるようだが、応募が低調な理由の一つはだいたい想像がつく。
一見すると、招待状がスパムメールみたいだからだ。
だから何人かにはわざわざ断りのメールを入れたのだが、それでも反応は薄い。
まあ、こんなキャンペーンをしてまでも乗客を集めないとならないほど航空業界も苦しいのだろうか、とも思う。
こんなことも、100年に一度のことなのだろうか。
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年末年始の海外旅行、5年ぶり60万人割れか・・・中国など大幅減 (2008.12.4 読売新聞)JTBは4日、年末年始(12月23日~2009年1月3日)に海外に出かける旅行者が、前年実績比で4.6%減少し、58万人になるとの見通しを発表した。
60万人を割り込めば、新型肺炎(SARS)の影響を受けた2003年末以来、5年ぶりとなる。景気悪化でボーナス支給額が減っていることや、国際線の燃油特別付加運賃(サーチャージ)の高止まりが響いている。
平均旅費は22万9000円と、前年実績を5.2%上回る見通しだ。
旅行先では、「食の安全」への不安などから、中国が23.1%減と大きく落ち込む見通し。タイもバンコクの空港占拠事件でキャンセルが増え、35%の大幅な減少が見込まれている。
今後の情勢によって、さらに減る可能性もあるという。
北米は9.5%減、欧州は4.9%減となっている。国内旅行は0.1%増とほぼ横ばいで、北海道、沖縄などの遠距離は敬遠がちという。
宿泊先にホテルなどを選ぶ人は2.7%減る一方、実家に滞在する人は5.9%増え、旅費を切り詰める傾向が強い。********************************
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