香港オフで大活躍のプリペイドSIMカード

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香港・中環

4年前に友人の石川氏が薦めてくれた香港のプリペイドSIMカードが先日の香港オフでは大いに役立った。

何せ今回は毎日のように観光などで同行者が違う、食事時になると誰からともなく集まろうと声がかかる、とにかく携帯の出番の多さは今までの比ではなかったからだ。

私は幹事ではなかったので、あまり携帯で連絡を取り合うこともなかったが、幹事の方々は同じホテルに泊まっていたとはいえ、昼は行動がバラバラのようだったので相当携帯代が嵩んだのではなかろうか。

そして、深夜に到着したにもかかわらず、初日の夜から三々五々と集まっての飲み会となって、携帯の使用頻度が高くなりそうな予感の中、日本の携帯を使い続けようか、どうしようか散々迷った挙句、翌朝に通りすがりの携帯ショップで買った88香港ドル(約1,140円)のone2free – Power Prepaid SIM、これをほぼ使い切るとは思ってもいなかった。

もっとも、相手方の携帯のほとんどが日本の番号、しかも安い方のIDD 1718を知らなかったので、高くついたのかもしれないが、それでも日本の携帯を使うよりは安く抑えられただろう。

ところで、私は海外旅行先で携帯電話を使うことはあまりないのだが、最近では現地の知り合いを訪ねていくことも多くなったので、Nokiaの携帯電話にauのSIMカードを差し替えて使うようになった。

もともとNokiaの携帯を持つようになったのは、2004年12月に香港で石川氏から「海外用の携帯買えば便利だよ」と言われたのがきっかけである。(携帯電話研究家山根康宏氏の香港携帯情報局BLOG))

ただ、このときは旅行記にも書いたように「携帯電話をそんなに頻繁に海外で使う機会があるのか」と思っていたのだ。

それでも、このとき彼から本体だけを譲り受けていた私は、2005年12月に香港・パクセ(ラオス)・バンコクとオフ三昧の旅を企画したときに、ようやっと海外携帯も必要かなと思い、石川氏お薦めの3 Hong Kong – Rechargeable SIM Cardを買ってみることにした。

彼曰く、このSIMカードは期限切れ前のrecharge (add value)がインターネット経由(Pay Bill Online)でできるので、わざわざ香港に行かなくともいいからとのことだ。

ただ、このとき携帯電話番号(Rechargeable SIM Mobile Number)と、Check Digitと呼ばれるSIMカードを最初にアクティベートしたときの番号が必要になるので、SIMカードを買った店でチェックしておいた方がいいだろう。

ちなみに、auの携帯で日本-香港の通話料金は平日の昼間は1分135円、休日・平日夜間料金で1分99円、3 Hong KongのSIMカードだとIDD 001で1分5.78香港ドル(約75円)である。

また、タイやインドネシアで携帯を使えば日本のものだろうが香港のものだろうが、国際ローミング(International Roaming)になるのだが、石川氏曰く、ここでも香港携帯に軍配が上がるだろうと言う。

そして私はこのSIMカードを1度だけrechargeし、1年間使ってみたのだが、それ以降はNokiaの携帯電話にauのSIMカードを差し替えて使うようにした。
理由はプリペイドSIMの最大の欠点である半年の使用期限が切れると使い残した分も放棄しないといけないというものだ。

それを防ぐために3 Hong KongのSIMカードはrechargeがインターネットでできるのだが、それでも携帯電話を使用する頻度があまりない私にとっては多少通話料金が高くとも日本の携帯だけで十分であったからだ。

しかし、今回の香港オフは違った。

結果的に香港で買ったプリペイドSIMがこれほど役に立つとは思わなかった。
それだけ携帯を使いまくったということになるのだろう。

最後に勘違いされるといけないので、一言。

今でも香港で買ったプリペイドSIMカードを日本で使っている携帯電話機本体に差し込んでも使えないようだ。
友人のジョニーさんがその場で試したが、やはりダメだったので、海外でプリペイドSIMを買うなら、海外用の携帯電話機本体も持っていないとダメということになるだろう。

究極の話、それを合わせたコストパフォーマンスがどうかで決まるだろうか。

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後日、このコラムを読んだ石川氏より以下のようなアドバイスをいただいた。
ご丁寧な解説ありがとうございます。
携帯が最終的に使えるまでには、

  1. その地域で使用されている、通信方式と周波数を使用できる電話機がある。
  2. 携帯にSIMロックがかかっていない、またはSIMロック対象外(自社)のキャリアのカードを持っている。
  3. SIMが電波を飛ばしているキャリアで認証OKである。
  4. ローミングの契約がSIMカード側と現地キャリア側の間である。

の条件がそろって初めて使えます。

1.について

AUの電話機の通信方式は第三世代としてはアメリカと日本を中心につかわれており、欧州アジアではほとんど使えない。
その他の地域の第三世代はWCDMAで、第三世代に移行した地域はほぼこちらを選択している。

第二世代は日本と韓国が独自でその他はGSM方式がメイン、周波数が欧州アジア地域とアメリカで違うので、機種によってはどちらかでしか使えない。
です。

カルロスさんにお譲りしたのは、GSMの欧州アジア用で、カルロスさんの行かれる地域はほぼカバーしているはずです。

2.SIMロックとは

携帯会社から購入した時に、安く売るかわりに自社以外のSIMカードを拒否する機能のことで、日本がもっとも極端に携帯会社主導で販売されるので、Docomo・Softbank・AUすべて自社のSIM以外受け付けないように制限がかかっています。

逆に香港は全く逆で、メーカーや家電量販店、携帯電話機ショップが幅を利かせているので、携帯電話を買って、携帯会社と契約して入手したSIMカードを使うのが一般的なところは、SIMロックの制限がありません。

カルロスさんの友人が、日本の携帯電話に香港のカードを挿しても、ここではねられます。

3.ローミング時にSIMカードが認証されるか

香港の会社は一部例外を除きGSM/WCDMAで、同じくWCDMAを使うDocomoかSoftbankとローミング可能です。
個別に携帯会社同士で提携をしていることが前提で初めて、使えます。

よくホームページを探してみると、現地のローミング先キャリアについて記載がありますよ。
あと、香港の携帯会社の事情は日本と比べて再編のスピードも速く、会社名が異なったり、ほかに吸収されたりが第三世代メインへ移行するなかで多くありました。

なので、商品に関してはあまり古い情報は当てにせず、ホームページで確認してください。

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