マスクという名の税金を喜んで払う日本人

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3D立体 冷感マスク

2022年7月14日に、新型コロナウイルス感染症対策分科会が、第7波に向けた緊急提言を出した前後からの狂気のマスクゾンビの列は、2021年10月にマスク皮膚炎を患って以降、マスクを忌避する私にとっては、恐ろしさを感じるほどになっている。

9月になって多少暑さは和らいだものの、なぜ「危険な暑さ」の中でマスクができるのか、屋外でマスクなどしていれば、その下は雑菌だらけのはずなのに、それが感染予防対策になるのか、私には全く理解不能な状況が続いている。

地方都市交通に蔓延るマスク真理教

JR越生駅

9月2日付のJ-Cast Newsは「ノーマスク客を乗車拒否→バス使用停止に 伊豆箱根バスに処分なぜ?国交省中部運輸局が示した『根拠』」という記事を配信した。

これに対して、またかというコメントの嵐に私はうんざりしている。
「ルールを守れない客は乗せるな」云々である。
「お願い」なのだから拒否する権利が乗客にはあることがマスク真理教徒には理解できないらしい。

それに、私のように健康上の理由でマスクが困難な場合でも、ドライバーからは「困るんですよね」などと言われ、ずっとハンカチで口を押えていろとか言われたこともある。

しかも、ドライバーの口調は犯罪容疑者にでも接しているかのような高圧的な言い方だった。
何のためにそんなことをするのだという質問への答えはなく、乗客はまばらで、しかも、窓が開け放しになっているにもかかわらず、そういう問題ではないと、にべもなかった。

ああ~皆さんが教(皆さんにしてもらってるのに、なぜにお前はできないという日本に蔓延る悪しき集団主義、同調圧力とも言う)ねと思ったが、口には出さなかった。
激高したドライバーがそれこそ「降りろ」と言い出しかねず、愚かなマスク真理教徒が同調しかねなかったからだ。

為政者も匙を投げる酷暑のマスクゾンビたち

熱海サンビーチ

私が7月2日付で掲載した「Crazy mask-wearing Japanese in boiling summer(酷暑の夏にマスクをする奇妙な日本人)」というコラムで紹介したものに、6月27日付のJapan Timesの記事「Despite official nudges, Japanese still not unmasking outside(公式の呼びかけにもかかわらず、屋外でマスクをし続ける日本人)」がある。

しかしながら、冒頭でも書いた第7波報道前後から、政府の呼びかけをあざ笑うようにマスクゾンビは加速度的に増え、今や、どこでもマスクが標準的な日本人の姿に舞い戻った。
今や、為政者は誰も(屋外で)マスクを外そうなどと言わなくなった。

時折、酷暑の屋外で、マスクを外し、汗をぬぐう姿を見かけることがあるが、その汗まみれのマスクを再び付けているのを見た私は思わず吐きそうになったことがある。

あるいは、マスクを付けてミニファンを当てている姿を見たときは、あきれ果てて、バカかお前と口から出かかったこともある。

諸外国、特に欧米諸国は、マスクなど付けても新型コロナウイルスに感染するのだったら、普段はマスクをやめようということに舵を切ったのだが、日本人はますますマスクを付けようになっている。
そこまでマスク信仰が厚ければ、ウイルスにも感染しないのではと思うのだが、実態は逆である。

そう言えば、半年前に発売された週刊ポスト(3月4日号)に掲載されていた「感染症の権威が断言『7月以降はマスクを外せ』」という記事、今やほとんど誰にも顧みられることもなく、夏が終わろうとしている。

マスクという名の税金

ローソンいずみ野店

今年の春から始まった円安と相俟って物価高が加速している。

賃金も上がらず、年金はわずかながら減額され、家計が苦しいという人も加速度的に増えているが、それに輪をかけているのが、マスクという名の税金だ。
税金という名が違うと言いたいのであれば、マスク関連業界に対する寄付金だ。

もはや、一部のマスク忌避者を除けば、日本人は国民皆マスクと化して、2年が経過した。
2022年3月29日付のITmediaビジネスオンラインに「欧米では『脱マスク』が進んでいるのに、なぜ日本は『マスクビジネス』が大盛況なのか」という記事がある。

そう、もはや日本ではマスクを外そうというのが禁句になってしまったのかもしれない。
関連業界が潤い、税収も上がるからだ。
法人税と消費税とダブルでだ。

街中では今日も母親と彼女の子供と思しき中高生がニコニコしながらマスクをしている。
彼らのマスク代はお父さんの小遣いを減らして捻出されるものだろう。

扶養家族が増えれば、ますますマスク代が嵩む。
あ~あ、これで少子化の解消はますます遠のくことだろう。

もはや日本ではマスクが新たな税金と化している。
払わないと(マスクをしないと)非難されるところは一緒だ。
そして、世界でも稀有なことに、多くの人は喜んで払っている(マスクをしている)。

しかも、国税庁の「新型コロナウイルス感染症に関連する税務上の取扱い関係」の所得控除の「問12」によれば、個人が購入したマスクは

問:私は、新型コロナウイルス感染症を予防するために、マスクを購入しましたが、この購入費用は、確定申告において医療費控除の対象となりますか。

答:医療費控除の対象となる医療費は、

  1. 医師等による診療や治療のために支払った費用
  2. 治療や療養に必要な医薬品の購入費用

などとされています(所得税法73条2項、所得税法施行令207条1項)。

ご質問のマスクについては、病気の感染予防を目的に着用するものであり、その購入費用はこれら①②のいずれの費用にも該当しないため、医療費控除の対象となりません。

マスク着用を職場などから強要され、個人負担で買うということは、税務上の恩恵も受けられないということだ。
これって、財産権の侵害と同義ではないだろうか。

なぜこんな国になってしまったのだろうか。
そして、私のようにマスクができない人は「令和ニッポンの大罪~マスクできなければ人権なし」に苦しめられることになるのだ。

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