2022年1月27日付の日経新聞は「日経平均、連日で安値更新 『タカ派』FRB市場揺らす」として、日経平均株価が3日続落し、この日の終値は、前日比841.03円(3%)安の26,170.30円と、連日で昨年来安値を更新したと報じた。
私が今年の大発会を前にして、2日に「東証1部、出来高100万株銘柄激減で2022年相場は大丈夫か」と新年相場に懸念を示したのだが、全く持って大丈夫ではなかったのだ。
それでも私自身、1月の日経平均株価がこれほど急落するとは想像もしていなかった。
まさか、もりちゃんねる「政治とコ◯ナ【ゲスト・高橋洋一先生】」に出演していた経済学者の高橋洋一氏が言うように、「岸田(首相)さんは何もやらない人」というのが、市場関係者にも見透かされていて、総売りの状況になっているのだろうか。
川合式「居合抜き1分トレード」~アウトソーシング(0.5%利確)
27日の朝方の日経平均先物はプラス圏で推移していて、買いでいった方が勝てる確率が高そうな感じだった。
ただ、寄り付き前の気配値で、売りが強そうな銘柄が意外に多かったことは、懸念材料の一つだった。
私が「居合抜き1分トレード」の候補として選んだのは、アウトソーシング(コード:2427)、9時1分前に、直感でいけると思ったのだが、寄り付き後に確認すると、気配値の伸びが足らないというのが懸念材料でもあった。
買いでいくには今一つな銘柄が多く、日経平均先物の推移を見ると、売りではやりづらい感じがあったので、最後まで迷った挙句の選択だった。
さて、寄り付き後の株価は、1,364円の始値に対し、上がったり下がったりを繰り返したため、1%利確ライン(1,378円)を0.5%(1,370円)に下げておいたところ、無事に利益確定に成功、まさか、その後に急落するとは思ってもみなかった。
東証1部銘柄(居合抜き候補)のデイトレード
この日、私は週3回の透析に当たっていたので、新興市場銘柄のトレードでなく、「居合抜きツール」で当初に買い、あるいは売りをしようとしてやめた銘柄を、チャートを見ながら途中参戦(デイトレード)する方式を試してみた。
東証1部の銘柄だと、空売りの制約がない場合が多く、ストレスなしにトレードできるからだ。
新光電気工業~買建は速攻で敗退、売建でリベンジ
新光電気工業(コード:6967)は、「居合抜き1分トレード」で買いをしようとした銘柄の一つだった。
それを外したのは9時2分30秒(川合さんのルール)を過ぎても(9時6分まで)寄り付かなかったので、逆行する懸念を感じて、注文を外したのだ。
その選択は正解で、一旦下落したところで上昇するだろうと指値をしておいたら、約定してからあっという間に1%損切ラインにかかって撃沈した。
今日の相場がおかしいと思ったのはこのときで、すでに日経平均株価はマイナス圏に、当初に売りでいこうと思っていた銘柄は、すでに2%以上も下落をしていたのだった。
それでも、前場はさらなる下落を見せ、買いでダメだった新光電気工業(コード:6967)も、売りではリベンジすることができた。
ちなみに、27日の大引け後の決算発表は「新光電工が22年3月期業績及び配当予想を上方修正」と報じられている。
28日の「居合抜きツール」の候補銘柄には入っていないが、ポジティブサプライズを期待してみよう。
サイバーエージェント~途中参戦でも安心の売り銘柄
「居合抜き1分トレード」の常設候補であるサイバーエージェント(コード:4751)は、27日は、地合いが悪ければ、売りの一番手にできるほど「居合抜きツール」の形状が整っていた。
つまり、成行き売りの勢いが順調に伸び、気配値を示す折れ線グラフが右肩下がりという形だ。
しかしながら、26日の決算発表は「サイバーの第1四半期営業利益は2.8倍、ゲーム事業が業績に大きく貢献」であり、9時2分30秒をはるかに超えても(9時9分まで)寄り付かなかった。
こういうときは往々にして逆行(この場合は反騰)することが多いのだが、日経225の構成銘柄であるがゆえに、日経平均株価の下落と相俟って一気呵成に下落した。
私もこの銘柄だけは安心して売りを仕掛けたが、もっと欲張れば良かったと後悔している。
ユニ・チャーム~売りの途中参戦で利確
ユニチャーム(コード:8113)も上述のサイバーエージェント(コード:4751)同様に、売りでいくには理想的な「居合抜きツール」の形状だった。
しかしながら、この銘柄も寄り付きは9時6分、「居合抜き1分トレード」で勝負するにはリスキーな時間帯に突っ込んでいたが、途中参戦をする分には日足形状も下落トレンド、ある程度安心してトレードすることができた。
最後に
2022年の新年相場、日経平均株価の下落も凄いが、26日の「日利1.5%トレーダー川合一啓の『株式トレード攻略』」の門下生を対象とした実況中継で、川合さんも言っていたように、東証マザーズ指数も惨憺たるものになっている。
彼の新興市場トレードツール(急騰傍受、マザーズ1%)は、寄り付きからの株価上昇を前提としているため、一気呵成に下落するときは、なかなか良いシグナルが出ないと思う。
それゆえに、私は「居合抜き1分トレード」で候補に挙げながら、発注しなかった銘柄を中心に途中参戦(デイトレード)したのだが、ここ数日はそれがうまくいっている。
果たして、1月の残り2日、そして2月の相場はどうなるのであろうか。
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