札幌滞在2日目(9月20日)はありがたいことに、旅友のまことさんがドライブ旅行に連れて行ってくれることになり、今まで未踏の地であった北海道北西部を訪れることができた。
この日の主な行き先は増毛(ましけ)、かつてはJR北海道の留萌本線が通っていたが、5年前(2016年12月4日)に廃止となり、今では車がないと行くのも不便な地域となっている。
ところで、増毛(ましけ)と言えば、1981年に公開された「駅 STATION(主演・高倉健)」のロケが町内各地で行われたところで、 増毛駅前にある旧多田商店は「風待食堂」として登場、現在は観光案内所に利用されている。
石狩市
厚田漁港朝市
朝の8時半、アパホテル札幌を出発した私たちが最初に寄ったところが、石狩市にある厚田漁港朝市だ。
ここは、地元の人が日常の食事を調達するところのようで、私のような観光客はあまりいなさそうだ。
さすがに、売っているものはどれも新鮮な感じがするのだが、土産に買って帰るには無理がある。
私が買ったのはイクラの瓶詰で、わずか800円だったので、自宅に持ち帰ってご飯のお供にすることにした。
白銀の滝
白銀の滝は石狩市最北端にあり、そばには国道231号線の開通記念日が建てられている。
石狩市の説明では
暑寒連峰の山肌を伝い流れる清水が、雄冬岬の断崖で壮大な水しぶきを上げ、幾千もの銀の柱となって日本海に流れ落ちる絶景ポイントです。
とあり、駐車場も広く、トイレもあるので、小休止するにはいいところかもしれない。
レストハウス雄冬でランチ
ホテルを出発して2時間超、かなり早い時間だがレストハウス雄冬で昼食を取ることになった。
ここの名物(!?)は海鮮たっぷりのまかない丼(1,300円)、甘エビ、いくら、カズノコ、ハマチなどがたっぷりと乗った美味なものだ。
私たちが食事をしている間にもツーリンググループと思しき人たちが続々と入って来る。
季節柄、オートバイで北海道を旅するのは気持ちいいだろう。
それにしても、一人でオートバイに乗るのに、フルフェイスのヘルメットの下に、マスクをする人たちって、異常に思うのは私だけなのだろうか。
コロナ禍の中で、外国のような法規制があるわけでもないのに、日本人は自宅にいるとき以外は、マスクをするのが標準になってしまったのだろうか。
岩尾温泉あったまーる
ランチを終えて私たちが向かったところは、増毛町にある岩尾温泉あったまーる(入浴料:500円)という施設だ。
露天風呂から眺める夕陽が綺麗という触れ込みなので、昼間に来ても今一つなのだが、残念なことに海側も囲いで覆われているので、湯船に浸かりながら夕陽を眺められる構造にはなっていない。
そこが工夫されていれば、もっとセールスポイントになるだけにもったいないと思う。
また、ここは食事処「夕陽」が併設されているのだが、休日のランチタイムなのにずいぶんと空いているな~と思ったら、しばらく休業するとあった。
そればかりか、売店でアイスクリームを買っても、ここで食べるなとか書かれていて、コロナ禍における地方都市の神経質ぶりに驚くばかりである。
とりあえず、緊急事態宣言下でも観光客など域外居住者を受け入れてくれるだけありがたいと思った方がいいのだろうか。
増毛町市街
國稀酒造
私たちが増毛町市街に入ったのは午後1時前、最初に行ったのは日本最北の酒造と言われる國稀酒造だ。
ここは、土日が休みで祝日は営業というスタイルのようで、私たちが行った20日(月曜日)は敬老の日だったので、かなり混んでいたように思う。
この駅名標の下で写真を撮るのは観光客のお約束のようで、私のようなハゲは受け狙いで撮る人も多いだろう。(笑)
腎疾患になる以前なら、ホテルでの部屋飲み用に小さなボトルを買っていったかもしれないが、今回はそんな気にもなれず、ほぼ見学だけで終わってしまったのは寂しい限りだ。
JR増毛駅跡
5年前(2016年12月4日)に廃止されたJR留萌本線の増毛駅、今でも観光名所になっているのか、かなりの人出がある。
ここは私のようなハゲにとっては聖地だとか、もっと早く訪れていれば良かったかな~(笑)
かつては、高知県四万十市にあるJR予土線の半家(はげ)から増毛(ましけ)までの片道切符が好評だったと言うが、このときは、11月に行った「廃止目前の三江線に乗る山陰の旅」の直後、そんなことに思いを馳せることもなかったような気がする。
まことさんは、友人と「増毛へ一泊で行ってきた」と言っていたので、海鮮料理が美味しいところなのだろう。
私が増毛に行くチャンスがあったとすれば、2014年5月の北海道旅行のときだったが、12年ぶりの北海道旅行で増毛を選ぶということはなかったと思う。
JR留萌本線
JR留萌駅
現在は、JR留萌本線の終着駅がこの留萌である。
かつては、羽幌線を経由してJR宗谷本線の幌延まで行くこともできたし、5年前までは増毛も列車で行くことができた。
私たちが留萌駅に到着したとき、ちょうど時計は14時を指していた。
深川からの到着列車が来るのが14時25分だったのだが、何もないところで30分の暇つぶしは酷だった。
JR恵比島駅
JR留萌本線の恵比島駅は、1999年(平成11年)に放映されたNHKテレビ小説『すずらん』の撮影地の一つ、ドラマの中では明日萌駅(あしもいえき)として登場し、駅舎には「明日萌駅」という表示も残されている。
これが現存している駅舎だが、この表示では明日萌駅(あしもいえき)が実際の駅名だと勘違いするだろう。(笑)
なお、恵比島駅に列車が来るのは、下りの留萌行きが16時33分、上りの深川行きが16時51分なので、それまではとても待てない。
しかしながら、この数年後には、留萌本線が完全に廃線になる可能性も高く、私にとっては、恵比島駅へ来るのも、この日が最初で最後になるかもしれないね。
ちなみに、恵比島駅前には沼田町営バスの停留所があり、JR石狩沼田駅と幌新温泉を結んでいる。
幌新温泉には、ほろしん温泉ほたる館があり、日帰り入浴も楽しめるので、興味があれば行ってみるといいだろう。
和酒と活鮮 とうりん
一日ドライブツアーから帰還した後は、まことさんのお気に入りの狸小路にある「和酒と活鮮 とうりん」で、昨夜に引き続きオフ会をやった。
彼のブログを見ると、とうりん絡みのコラムが12本もヒットするので、余程のことだろう。
この店に入ったのは午後7時、緊急事態宣言による営業時間短縮要請を遵守している店ではラストオーダーになる時間帯だが、ここは「通常営業」の看板を出しているので、普通に飲み会ができる。
まことさん曰く、呑兵衛の友人が来訪してきたときは、ここへ連れてくると喜ばれるらしい。
何しろ、コース料理に飲み放題を付けても5,000円で済むからだ。
ここは決まったコース料理というのはないらしい。
まことさんが出されたものを懸命にiPhoneで記録しているから、なぜにと思ったら、後でコラムにするときに困らないようにとのことだ。
ちなみに、この日のコラムはいつ頃アップするのか聞いたら、1か月後ぐらいとのことだ。
まあ、気長に待つことにしよう。(笑)
いよいよオフ会は佳境に、話題は自民党の総裁選のことに・・・
2021年の自民党の総裁選に立候補しているのは、河野太郎規制行政改革担当、岸田文雄前政務調査会長、高市早苗前総務大臣、野田聖子幹事長代行の4人で、ネット上では高市早苗前総務大臣も相当に人気があるようだ。
9月24日付のダイヤモンドオンラインでも「自民党総裁選、高市氏の政策が『世界標準』で現実的だと言える理由」と書かれているが、果たして結果はどうなることやら・・・
確かに国家の安全保障を考えた場合、彼女が最上位の選択肢に来るだろうが、誰が日本の首相になろうとも変えられない事実が、私が2019年7月5日付で掲載した「少子化と地方の過疎化が続く日本で将来の国防はどうなるのか」だ。
そういった意味で、少子化対策を前面に打ち出す候補が、野田聖子幹事長代行だけというのは残念なことだ。
2021年9月 北海道旅行のトピックス
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