富士山麓へのドライブ旅行(2021年ゴールデンウイーク 前編)

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新屋山神社

去る4月24日に開催された「美味い肴と日本酒の会」が終わった後、ゴールデンウイークに有志でドライブ旅行に出かけないかというお誘いがあった。

4月25日から5月11日までの期間限定で、東京都下に発令されている新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言によって、私が行こうとしていたイベントがなくなったため、渡りに船とばかりに参加することにした。

私が緊急事態云々にかかわらず、こうしたイベント参加を逡巡しない理由は、一にも二にも「4か月の入院生活の末に」得た経験がすべてだ。

いつ何があるかわからないのに、死ぬ前に後悔するような人生を送りたくない!
ある程度の感染防止対策をすれば、多くのサラリーマンが、毎日のように満員の通勤電車に乗り、PCR検査の検体を普通に郵送できるレベルのウイルスなら、必要以上に恐れる必要はないと思うからだ。

緊急事態宣言下の東京を脱して

横浜駅

横浜駅7時53分発の湘南新宿ラインの車中は、ゴールデンウイーク中ということを差し引いても、驚くほど空いていた。
立っている人がいないばかりか、座席も半分くらいしか埋まっていなかった。

これだけ空いていれば、換気も十分な車中、普段の週末に比べても、新型コロナウイルスに感染するリスクもほとんどなく、安心して移動できるのではないかと思った。

集合場所は、4月22日から5月23日まで新宿オクトーバーフェスト2021~SPRING~が開催されている新宿小田急パーク(新宿西口スバルビル跡地)の前、ここから私たちは河口湖へ向かったのだが、私が乗っていた電車よりも、八王子方面に向かう道路の方がはるかに混んでいた。

新宿小田急パーク(新宿西口スバルビル跡地)

それにしても、私は思った。

4月29日付の日経新聞は「GW初日、人出抑制鈍く 北海道・福岡は1年前の3.3倍」と、政府や自治体の宣言に人出抑制効果がないことを書いているが、報道面では、昨夏にプレジデント誌で「視聴率稼ぎで『コロナ不安』と『やらせ』を垂れ流すテレビは終わりだ」と書かれており、多くの人は、政府や自治体の無策に加えて、各首長の発する宣言の乱発に嫌気が差しているのが実態ではないだろうか。

さらに言わせてもらえれば、4月28日付の日経新聞で「東京の大規模接種センターは税務署跡 自衛隊が準備着手」、5月1日付には「都内の大規模接種、土日祝含め8~20時に 大阪も設置」と報じられているが、大手町に1都3県の高齢者を、毎日8時から20時まで、1万人規模で集めたら、平日の電車内の「三密」はいっそう激しくなるだろう。

接種会場は、5月24日に開設されるとあるので、梅雨の季節に突入し、移動するだけで具合の悪くなる高齢者が出るたびに電車が止まれば、通勤客の怒りも倍加すると思うが、いかがだろうか。
これで、小池都知事が「東京に来ないで」とか言っても、政府がやってることと、彼女が言ってることが真逆じゃないかと思うのは私だけだろうか。

美也樹うどんで昼食

美也樹うどん

私たちは、新宿を9時にスタート、当初は渋滞もあったため、3時間かかって富士吉田市にある美也樹うどん店に到着した。

宣伝文句にあるとおり、「早く、安く、手軽に食べられる吉田のうどん」ということで、私の頼んだ天ぷらうどんでも、値段はわずか400円(大盛り:500円)というリーズナブルな価格、連れの仲間は、「これなら2杯食えるかな~」と言って、引き揚げていった。

ここは人気店の一つだが、客の回転が早いので、思ったよりも並ぶことはないが、週末では、人を入れずに店の外観を撮れることはなかった。

新屋山神社に参拝

新屋山神社

昼食の後は、金運神社として有名な新屋山神社へ向かう。
コロナ禍前は、本宮の中でお祓いをしてもらえたのだが、今は、それも休止しているようで、外から参拝できるだけのようだった。

また、外に鎮座してあった恵比須様もなく、何となく寂しい感じがした。
それでも、カード式のお守りを買って、iPhoneと一緒にケースにしまった私、ゴールデンウイーク明けの川合式デイトレードがうまくいくことを願おう。

新屋山神社

ところで、ガラガラの神社の境内でもマスク、マスクと張り紙があるのだが、せめて屋内のみに限定するとか、初詣などの混雑時に限ったらいかがなものか。

2021年4月28日付の「総合診療医:誰もがわかりやすく医療を理解する事ができるブログ」の記事「米国テキサス州ではマスク着用義務を撤廃、1か月後の結果は・・・ 」では、現職のドクターもこう書いている。

日本は一度決めたルールを簡単に変える事などしない。
マスクに関して言えば、むしろ必要とすべき場所を限定するべきであり、それこそが、国民への感染対策への意識が高まると思う。

寒くもないのに屋外でも99%の人がマスクをしているようでは、何時まで経っても、コロナ禍は収束しないと私は思う。
マスク着用のメリハリをつけた方が、テレビなどでの『気の緩みが感染拡大⁉️』とやらも、改善するかもしれない。

紅富士の湯

紅富士の湯

山梨ツアーでは恒例の紅富士の湯、「輝かしきスタートを切った2021年のNew Year’s Day」でも触れた元旦バスツアーでも立ち寄ったほど有名なところだが、運が良ければ、露天風呂からダイヤモンド富士が拝めるスポットでもある。

実際のところ、2年前には「ダイヤモンド富士も見られた2019年河口湖大寒オフ」ということで、素晴らしい富士山の景観が見られたのだが、今回の入浴中は残念ながら雨模様になり、富士山を拝むことはできなかった。

井出醸造店で日本酒の試飲

井出醸造店

私たちが井出醸造店に到着したのは午後4時前、そろそろお腹が減ってくる頃なのだが、ここで私たちは今夜のパーティで使うお酒の仕入れを兼ねて試飲をすることになった。

井出醸造店

試飲と言えば、酒蔵やワイナリー巡りのときの定番なのだが、コロナ禍で試飲をさせてくれないところも増え、私が昨年の8月末に訪れた栃木県那須烏山市にある島崎酒造の洞窟酒蔵は不可だったことを覚えている。

井出醸造店

幸いに、ここは500円で日本酒の試飲ができるので、さっそくいただくことにした。
結局のところ、グループでやってきた人たちが酒を飲んで会話していると、新型コロナウイルスの感染が広がるリスクがあるということで、試飲を休止しているところが多いと聞くが、こうして継続営業しているところもあり、どちらにするかは店の判断なのだろう。

井出醸造店

河口湖ワイン館

河口湖ワイン館

富士急行線の終着駅である河口湖駅で、仲間の一人をピックアップした私たちは、本日最後の立ち寄り先である河口湖ワイン館へ向かった。

ここではワインの試飲ができるとあったが、店内が混んでいたので、私は何もせずに待つことにした。
これが平時の週末の光景なのだろうが、首都圏から越境するな要請がされている割には多いと感じた。

もっとも、私たちもその一人なんだけどね。(笑)

サニーデリゾートでバーベキュー&お泊り

サニーデリゾートでのバーベキューパーティ

午後5時半、サニーデリゾートにチェックインした私たちは、さっそくバーベキュー会場へと向かった。
ここからはあらっきーシェフの独壇場だ。

天気は下り坂で、屋根があるところとはいえ、雨音が次第に強くなっていく。
私の場合、コテージまでの坂を駆け上がるなどという芸当はできないので、豪雨にはなってもらいたくないものだ。

サニーデリゾートでのバーベキューパーティ

これが河口湖へ来る道中で仕入れた馬刺し、私はここ数年の山梨ツアーで知ったのだが、熊本が本場だと思われがちだが、意外にも山梨県のものもイケるのだ。
特に、右側の特上馬刺しは激旨で、皆であっという間に平らげてしまった。

サニーデリゾートでのバーベキューパーティ

炭起こしに大活躍だったポータブルファン、一般的には、5月に持参しようとは思わない代物だが、そういう使い方もあるのねと納得、うちわや扇子でやるより数倍効率がいい。

サニーデリゾートでのバーベキューパーティ

肉三昧な網の上、早く焼けるのが待ち遠しい。
いよいよサーロインの登場、バーベキューディナーも佳境に入ってきた。

サニーデリゾートでのバーベキューパーティ

日本酒の熱燗も登場、5月とはいえ、夜は冷える河口湖畔なので、ワインだけでなく、温かいお酒もいい。
約2時間、皆で大方の肉を平らげたところでバーベキューは撤収、コテージでの二次会へと突入した。

部屋では久々にトランプゲームの「大貧民」をやったりして、大盛り上がり、楽しい一日がこうして更けていったのだが、途中で日本酒が効いてきたのか、私はいつの間にか夢の世界へと入って行った。

サニーデリゾートでのバーベキューパーティ

今日一日観光して思ったのが、私たちの車も含め、駐車場はどこも他府県ナンバーの車が結構あり、ゴールデンウイークを使って、多くの人が河口湖へ遊びに来ていることが窺えた。

幹事曰く、河口湖畔のホテルも予約が取りづらかったとのこと、平時ならそれが普通なのだが、今は首都圏から越境するな要請が出ていたはずと心の中で驚いていた。
私は、ここに政府や自治体の無策と、お願いだけの連呼に反旗を翻したサイレントマジョリティーの姿を垣間見たような気がした。

2021年5月 富士山麓へのドライブ旅行のトピックス

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