「居合抜き1分トレード」というのは、2020年7月27日付で掲載した「コロナリストラに備えて川合式デイトレードを学ぼう」にあるように、前夜にトレード候補として抽出された東証1部銘柄に関して、9時の寄り付き前の気配値を見て、寄り付きの成り行き売買で勝負する手法で、約定価格の0.5%から1%で利確、マイナス2%で損切というルールを持って行うデイトレードである。
私はこれを、今年の1月5日から損切幅を、原則として、マイナス2%からマイナス1%にしてトレードをしてきたが、今後は次のように方針を変えようと思う。
- 日経平均株価の日足チャートが、上昇トレンドなのか下落トレンドかを判断する。
- 前日の米国市場と日経平均先物の動向をチェックする。
- 個別銘柄を順方向(日経平均の日足が上昇トレンドの場合は買い、下落トレンドの場合は売り)にトレードする場合は、今後も継続して、プラスマイナス1%のダブル指値(逆指値付通常注文)で決済することを原則とする。
- 個別銘柄を逆方向(日経平均の日足が上昇トレンドの場合は売り、下落トレンドの場合は買い)にトレードするときは、川合式の定石に則り、原則として、利確0.5%、損切-2%のラインで指値決済を行う。
- トレードに際しては選択した個別銘柄の日足トレンドも考慮するのがベターである。
川合式の定石で決済すれば完勝だった居合抜き1分トレード
私が3月19日に「居合抜き1分トレード」の候補として挙げたのは、太陽誘電(コード:6976)、良品計画(コード:7453)、レノバ(コード:9519)の3銘柄で、このうち、太陽誘電と良品計画を寄り付きで成行売りすることにした。
3月18日の日経平均先物夜間取引の終値が29,750円(310円安)と地合いが悪く、上昇相場一服といった感じもあったからだ。
19日の太陽誘電(コード:6976)は寄り付き(5,500円)から素直に下げた。
9時10分には5,450円に到達し、私の指値(5,440円)も時間の問題かと思われたが、結果的に、これが最安値で、午後にはマイナス1%の損切水準(5,560円)まで戻し、あ~あとなったわけだ。
川合式に0.5%利確でやれば無論OK、前場の引けで決済すれば微損で終わることができた銘柄だった。
そうすれば、この日はイーブンで終われたかもしれないだけに、少し後悔した。
良品計画(コード:7453)は、先ほどの太陽誘電(コード:6976)とは違って、寄り付きから逆行した。
というか、日足が上昇トレンドの銘柄で、売りを仕掛けたのが間違いだったのに加え、損切水準もマイナス2%にしていれば、引っかからずに済んだ。
結果的に、私が損切を食った2,777円のところから下げ始め、最安値は2,722円(始値の0.9%安)と、こちらも川合式でやれば、時間は30分ほどかかったものの、何の問題もなく利確できていたというわけだ。
東証1部銘柄のデイトレード(空売り)~レノバ
寄り付きの3,355円から棒下げとなったレノバ(コード:9519)、私がこれを「居合抜き1分トレード」の候補から外したのは、居合抜きツールの気配値の下げが今一つだったような感じがあったからで、実際には、わずか7分で3,245円(3%超)になったことで、完全に見誤っていたわけだ。
そもそも、これこそ日足が下落トレンドの銘柄なので、積極的に売り仕掛けで良かったと思う。
そこで、1月30日付の「川合式の居合抜き1分トレードをやり直してみたら」でやったときと同じように、ザラ場で二匹目のどじょうを狙った。
狙いは完全に良かったが、損切を浅くし過ぎた(マイナス1%)おかげで引っかかり、その後の下落局面で利益を取り損なった。
19日は、すべてにおいてこういう展開だったので、さっさと撤収するのが無難という結論に達した。
新興市場株のトレード~室町ケミカル
3月19日の新興市場株は、室町ケミカル(コード:4885)の買いトレードだけ行った。
前場の引けにかけて、この銘柄の急騰シグナルが頻発したことが、先月の25日に掲載した「川合式デイトレード~急騰銘柄の勝負の肝はサインの頻発にありか」に合致したと思ったからだ。
前場での買い値が1,503円、急騰銘柄の定石に従って、3%の利確幅(最大5%程度まで)を取って、1,548円の指値をしたら、後場早々に決済され、今日のマイナス分が大方帳消しになった。
とりあえず、今回は利確幅よりも、私が思っていることが、正しかったことが証明されたことが良かった。
最後に
2021年3月19日付の時事通信が「長期金利の変動幅拡大 ETF購入、「日経」除外-機動的利下げへ副作用対策・日銀」と報じたことで、22日以降、新年度に向けた株価の行方にどう影響するか注視していく必要が出てきた。
19日のNYダウは、32,627.97ドルと、18日の終値に比べてマイナス234.33ドル、ナスダック総合指数は、13,215.23ポイントと、18日の終値に比べてプラス99.06ポイントで、ネジレ現象となった。
一方、19日の日経平均先物夜間取引の終値は29,330円と、前日比160円安となった。
日銀の金融政策決定会合における政策転換と相俟って、22日のトレードは売り目線で行くべきだろうか。
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