病院でのクリスマス、そして幻の正月家族旅行

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ニューズウイークと日経ヴェリタス

2019年12月16日から始まった聖マリアンナ医科大学本院でのリハビリ、専用ルームで、片足ずつおもりを付けて動かしたり、平行棒に掴まって歩いたりといった練習が続く。

たったそれだけでもヘトヘトに疲れる中、幸いにも、21日には点滴が取れて、それ以降は、看護師の付き添いの元で、歩行器を使って病棟内での歩行練習も始まった。
そして、迎えたクリスマス、私の入院生活にもいろいろ変化が出てきた。

幻となった新潟・月岡温泉正月家族旅行

聖マリアンナ医科大学病院

2019年12月17日、弟の尽力で、私が11月に企画した新潟・月岡温泉正月家族旅行が正式にキャンセルされた。
私たち家族にしてみれば、2017年11月の鹿児島旅行以来だったので、実現させたかったのだが、残念なことになってしまった。

これは、私が一般病棟に移ってからの懸案事項の一つだった。
JALダイナースカードで総額201,760円を払っていたので、キャンセル手数料(12月12日以降)を払ってでも、お金を戻してもらわないといけなかったからだ。

支払ったお金は、手数料が差し引かれて戻ってきたものの、請求月と返戻月が違ったので、一旦立て替え払いをしないといけなかったのは、仕方がないこととはいえ痛かった。

ここで、クレジットカード払いの場合は、国内旅行傷害保険が自動的に付加されるのだが、本人が入院で行けない場合に、キャンセル・プロテクション補償(保険)が効くかどうかを調べたが、残念ながら、その規定は存在しなかった。

これが仮に、SPGアメリカンエキスプレスカードで払っていたらどうなったか調べてみると、キャンセル・プロテクション補償規定があり、入院から31日以内に手数料負担が生じた場合は、補償を受けられたみたいなので、使ったカードが違うだけで、大きな差(22,960円)になってしまったようだ。

アメックスゴールドカードを解約

2019年8月6日付のコラム「アメックスゴールドからSPGアメックスへクレジットカードを切り替え」で書いたように、いずれ私は、アメックスゴールドカードを解約するつもりでいたのだが、有効期限が2020年2月だったので、それまで持とうと考えた。

ところが、入院してしまって、同種のカードを複数持つ意味が全くないのと、解約をし忘れて、年会費がかかってしまうとバカみたいなので、携帯電話が使える場所に連れて行ってもらったときを見計らって、解約のリクエストを入れた。

これにて、私の懸案事項の一つは消えたわけであるが、それ以外のクレジットカードは、2020年(翌年)1月の引き落とし額が、それぞれいくらになるのか確認して、年内に指定銀行口座にお金を送金する必要があった。

何しろ2020年1月4日に、引き落とし日が設定されていたクレジットカードもあったからだ。
そこで役に立ったのは、マネーフォワード(Money Forward ME)という資産管理アプリだ。

それぞれのクレジットカードのIDとパスワードを覚えているのはいいとして、そうでないものは、このアプリで確認できたからだ。
入院中は何もすることがないかと思っていたが、かなり忙しい日々だったこともある。

これも路上に落下したときに頭を打ってなかったからできたことで、そうでなければ、どうなっていたのであろうか。

聖マリアンナ医科大学看護学生による病棟訪問

聖マリアンナ医科大学病院

私のリハビリが12月16日に始まって早1週間、筋トレメニューが加わって本格化する中で、12月23日を迎える。
そして、この日の夕食が始まると、聖マリアンナ医科大学看護専門学校の学生による病棟訪問も始まった。

ナースステーションの方から声が聞こえ、看護師の卵たちがナースキャップを被って、ローソクを灯しながら、各病棟を回って聖歌を歌う姿は、私にとってはナイチンゲールが来たような感動を覚えた。

「日本にキリスト教の理念に満ちた医学教育ができる医科大学を創りたい」という強い想いを持った明石嘉聞博士の意思は、こうした行事が行われるところにも生きているのかもしれない。

シャワー解禁 on クリスマスイブ

聖マリアンナ医科大学病院

入院中は、毎朝、体温測定が行われた。
私は手術後ということもあって、ずっと微熱が続く状態で、37度を切るのはあまりなかったような気がする。

このときはコロナ禍など全くなかったが、その渦中にある今なら、もっと慌てふためく場面があったかもしれない。
でも、37.5度が4日連続はなかったかな。

12月24日(クリスマスイブ)は、珍しく平熱になって、予定通りシャワーも浴びることができた。
車椅子を押してシャワールームに連れて行ってくれた看護師が、「洗えないところがあったら言ってね」と声掛けをしてくれた。
このときの私は、足や背中を自分で洗うことができなかったからだ。

このときに連れてきてもらった女性看護師は、なぜか私がシャワーの日に担当になることが多かった。
それ以外にも7階北の病棟には、若くて綺麗な看護師が多かったので、もう会えないかと思うと、それだけは残念に思う。

友人である某不動産大家なら、何で連絡先を交換しておかねえんだと言うだろうがね。(笑)

【参考:2020年2月17日付の新型コロナウイルス感染症相談・受診の目安】

【参考:2020年5月8日付の新型コロナウイルス感染症相談・受診の目安】

お下洗い(おしもあらい)

私が看護師にシャワールームへ連れて行ってもらえるようになったのは、12月24日(クリスマスイブ)からだったので、それ以外の日は、午前中にベッドの上で身体を拭いてもらったり、「お下洗い(おしもあらい)」というものをしてもらったりした。

この「お下洗い(おしもあらい)」というのは、看護師が陰部を洗浄してくれるもので、これだけは、シャワーのない日はほぼ毎日されていた。

私は当然ながら初体験だったので、それを前出の友人に言ったところ、「オレもそれだけをやってもらいに行きてえ~」と言ってきた。
いや、そういう趣旨のものじゃねえし・・・

聖マリアンナ医科大学本院で越年がほぼ決定

聖マリアンナ医科大学病院

12月24日(クリスマスイブ)の午後に、聖マリアンナ医科大学本院のソーシャルワーカーが、私の病棟に来た。
その人の話では、私はここで越年になることがほぼ決まったらしい。
仮に、越年にならない場合でも、退院して自宅へ行くということでなく、リハビリ専門病院に転院になるらしい。

それはそうだろう。
私の自宅は、車椅子で出入りできるようになっていないし、2階と行き来するのにエレベーターもない。
次の転院先が決まるまでは、ここにいることになるそうだが、年末年始を病床で過ごすのは何とも言えない気分だ。

車椅子の介助がなくなり、ベッドから離れて初めての食事

聖マリアンナ医科大学病院

12月25日(クリスマス当日)、看護師による車椅子の介助がなくなった(自立した)のを機に、自分で操作して、病棟内(7階北のみ)を行き来してみた。
大して違いはないと思われるが、貸し本コーナーに行ったり、携帯電話で家族と話すのに、いちいちナースコールを押さないで済むのは気分的に楽なのだ。

昼食は、気分を変えて電動ベッドから離れ、車椅子のまま食べてみる。
今までは、テレビの前にあるテーブルの整理も看護師にやってもらっていたのだが、今後は自分でできるようになるかもしれないと思った。

これで4階の売店があるところへ車椅子で行ける許可が出れば、家族や友人の差し入れに期待しないで済むと思う。
しかしながら、それが実現するのは、年明けに戸塚共立リハビリテーション病院へ転院する間際だった。

シスターの病棟訪問と介助犬モリスによる動物介在療法

介助犬モリス

私が入院していた7階北病棟には、掲示板に「シスターによる病棟訪問」と「介助犬モリスによる動物介在療法」のお知らせが貼られていた。

シスター訪問は、毎週平日の13時半から15時までで、シスターが病棟に来てくれるそうだ。

看護師に、シスターたちが、患者にどんな話をしてくれるのか聞いたのだが、誰も知らないと言う。
挙句の果てに、私がシスターを呼んで、どんな話をされるのか体験して欲しいとまで言われた。

普段はリハビリの時間とダブるので、年末年始休暇(12月30日~1月3日)ならと言ったら、そこは彼女たちもお休みだそうだ。
それでは年始早々と考えていたら、あっと言う間に転院することになってしまった。

一方、動物介在療法の方は、単に犬が抱きたいからという理由ではダメと言われた。
私がまるでそう言うとでも思ったのだろうか。
いずれにしろ、看護師曰く、こちらは終末期の患者とか、幼少期の患者でないと、難しいらしかった。

まあ、今はコロナ禍になって、いずれもダメになってしまっただろうか。

おまけ-解約・中断した定期購入

こちらは私の備忘録なのだが、こういったこともやらなければならなかったのは、頭の痛いことだった。

もっとも日経ヴェリタスは電子版に切り替えても良かったのだが、このときはiPadをずっと見ていられるほどではなかったからね。

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