明治の館でのランチタイムを終えた私たちは、少し離れた日光東照宮へお参りをした。
ここは、ご存知のように関東近県の小学生の遠足で行った人も多いだろうし、私もかすかな記憶を辿れば、おぼろげながら想い出がある。(記憶違いでなければ・・・笑)
まず、 石鳥居をくぐって最初に左側に見えるのが五重塔、日本の寺社・仏閣には五重塔があるところを結構見かけるが、ウィキペディアによれば、
仏塔の形式の一つ。層塔と呼ばれる楼閣形式の仏塔のうち、五重の屋根を持つものを指す。下から地(基礎)、水(塔身)、火(笠)、風(請花)、空(宝珠)からなるもので、それぞれが5つの世界(五大思想)を示し、仏教的な宇宙観を表している。
ということなので、全国各地に五重塔があるのも頷けよう。
そして、表門をくぐると、最初に目にするのが神厩舎(しんきゅうしゃ)と呼ばれる、ご神馬をつなぐ厩(うまや)だ。
ここは、昔から猿が馬を守るとされているところから、長押上には猿の彫刻が8面あり、人間の一生が風刺されているそうだ。
中でも「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の彫刻が有名で、正直言って、これしか想い出がないという人も多いだろう。(笑)
故事ことわざ辞典によれば、「『見ざる言わざる聞かざる』(see no evil, hear no evil, speak no evil)とは、とかく人間は自分にとって都合の悪いことや相手の欠点を、見たり聞いたり言ったりしがちだが、それらはしないほうがよいという戒め。」であると書かれている。
英語でもそういう戒めがあるということは、日本だけの言い伝えではないということかな。
続いて、陽明門から本殿へ向かう。
雨は止んでいるものの、7月とは思えないほど涼しい。
例年なら、短パンとサンダルで行動している私が、長ズボンに靴を履いているのだから、今年の異常気象ぶりがわかろうというものだ。(笑)
東照宮のウェブサイトによれば、陽明門は、日本を代表する最も美しい門で、宮中正門の名をいただいたと伝えられているようだ。
いつまで見ていても見飽きないところから「日暮の門」とも言われ、故事逸話や子供の遊び、聖人賢人など500以上の彫刻があるという。
もっとも、それを全部見ている時間はなさそうだけどね。
この後、私たちは奥宮に向かうのだが、ご朱印帳がある人は、あらかじめ社務所に渡しておくといいだろう。
この日は雨模様の週末だったので、空いていたが、それでも15分くらいしてから取りに来てくれとのことだったので、それまでの間に奥宮に行ってくるといいと思う。
東照宮の眠り猫、これもかなり有名なものだ。
奥宮へ通じる道の入り口にあり、牡丹の花に囲まれ日の光を浴び、うたたねをしているところから「日光」に因んで彫られたとも言われているようだ。
眠り猫のあるところを過ぎ、ちょっとした坂道を登ると、目指す奥宮に到着する。
奥宮は、拝殿・鋳抜門(いぬきもん)・御宝塔からなる御祭神のお墓所だそうで、ここが東照宮の終点というわけだ。
東照宮の観光は約1時間、広いのでとても見切れないが、今回の旅行は盛りだくさんのメニューなので、次の目的地である鬼怒川仁王尊プラザへ向かう。
鬼怒川仁王尊プラザは、日光東照宮から車で行けば約40分の距離だが、周辺の街道は何となく寂しさが漂う。
それもそのはず、グーグルで鬼怒川温泉を検索すると、廃墟という言葉も一緒に表示され、それを見ると、「鬼怒川温泉の廃墟群が凄い!ここまで寂れてしまった理由とは?」を始めとするコラムがいくつも出てくる。
廃墟になった理由もそれぞれに説明されているが、鬼怒川というイメージとは相容れない風景のような気がした。
ここの日帰り入浴代金は700円、春から秋の時期は、水着を持参すれば、鬼怒川ライン下りの遊覧船が行き交う様子を眼下に見られる「舞台の湯」という混浴露天風呂に入ることができる。
それ以外のところは男女別になっているのだが、それぞれの湯船を行き来するたびに、服を着ろということなので、かなり面倒臭さがある。
どうせなら水着だけで往来ができればいいのだが、それではダメなのであろうか。
ちなみに、ここへ来た目的は温泉以外に、夜のバーベキューで使う魚を釣ること、無事に5匹も釣れたので、夜の食材には十分になるだろう。
私は、何も協力できなかったけど。(笑)
2019年7月 日光・鬼怒川旅行のトピックス
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