来月予定している南米旅行で、私たちはアメリカのマイアミ(Miami)を経由するのだが、このときに必要なのが、電子渡航認証(ESTA=Electronic System for Travel Authorization)だ。前回ESTAを申請したのは、2013年のゴールデンウイークに行った北米・カリブ旅行の前で、アメリカに渡航したのは2014年6月が最後なので、ほぼ4年ぶりのアメリカ行きとなる。
当然ながら前回申請したESTAは有効期限が切れているので(申請承認時から2年間、あるいはパスポートの有効期限のいずれか早い日付まで有効)、今回は新たに申請が必要なのだが、2016年2月25日付の在日米国大使館のビザサービスの最新情報「ESTA申請書が更新されました」(英文:CBP Announces Additional Enhancements to the Electronic System for Travel Authorization)にあるように申請書に入力する項目が増え、以前に比べて格段に面倒になったような気がする。
これは言うまでもなく、2016年1月21日付の在日米国大使館の「米国は『ビザ免除プログラムの改定』の施行を開始します」(英文:Department of Homeland Security Press Office – United States begins Implementation of Changes to the Visa Waiver Program)によって、2011年3月1日以降にイラン(Iran)、イラク(Iraq)、スーダン(Sudan)、シリア(Syria)の4ヶ国への渡航歴がある旅行者に対するビザ免除プログラムの渡航制限をしたのに加え、2016年2月18日付の「国土安全保障省(DHS)がビザ免除プログラムでの更なる渡航制限を発表」(英文:DHS Announces Further Travel Restrictions for the Visa Waiver Program)によって、更にリビア(Libya)、ソマリア(Somalia)、イエメン(Yemen)の3ヶ国を該当国として追加したことによるものだ。
さて、申請書の内容なのだが、説明や入力画面は日本語で展開されるので問題はないのだが、質問に対する回答はすべて英語でなければならず、特に自宅の住所や、勤務先(該当者のみ)の名称や所在地を英語で書くのは結構骨が折れるものだ。
それ以外にも質問項目が増えて、ウェブサイトには平均所要時間が20分ほどと書かれているが、航空機内で書かされる入国カードなどを書き慣れない人はお手上げに近いだろう。
去る1月14日の南米旅オリエンテーションで、説明会の後でESTA取得の手伝いをしてくれるとのアナウンスがあり、最初はそんなに仰々しいものなのかと思ったのだが、自分でやってみると、確かに慣れない人にとっては大変そうなことがわかる。
それに、申請承認後に入力を間違えたことに気づいたときは、電子メールアドレスと米国の滞在先を除いて修正が効かないようなので、入力に不安を覚える人もいるだろう。
仮に、自宅や勤務先の住所を少し間違えたとしても証明書を求められることはないし、アメリカ政府がそれを指摘することはないだろうから、あまり細かいことは気にせずやればいいと思う。
アメリカ政府にとって重要なのは、入国する日本人がテロリストやテロ支援国家に関りがあるかどうかなのだからだ。
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