参議院議員選挙に対する世論調査の電話がかかってきた

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イタリア語の新聞

来る7月10日に投開票される参議院議員選挙が、あさっての22日に公示されるのだが、それを前に世論調査の電話が自宅の固定電話にかかってきた。

国政選挙の前や、新内閣が誕生した直後は、メディアでは世論調査を行うことが多いのだが(参考:2016年6月20日-参院選「必ず行く」55%、18~29歳21%)、そういった電話を受けたことがあるかと聞かれれば、ほとんどの人は「ない」と答えるのではなかろうか。

私も有権者歴30年以上になるが、今回が初めてだ。
一般的なイメージでは、こうした世論調査の回答者は、昼間の在宅率が高く、NTTの電話帳に電話番号を掲載している高齢者が主体ではないかと思われがちだが、実際には違うやり方で実施しているようだ。

かかってきた電話を取ると、受話器から流れてきた声は肉声ではなく、コンピューター音声であり、GS(グリーンシップ)による世論調査だと流れてきた。
先方も織り込み済だと思うが、通常、ここで「失礼な!」と毒づきながら、ガチャ切りする人は多いと思う。

しかしながら、私はブログのネタになるかと思って、最後まで聞いてみることにした。(笑)
設問は5つで、回答はそれぞれの設問に対する選択肢の番号をプッシュすることになっている。

  1. 選挙には行くか?
  2. 支持政党はあるか?
  3. 選挙区(私の場合は神奈川県選挙区)の立候補予定者で投票する人は誰か?
  4. 比例代表はどの政党に投票する予定か?
  5. 私の年齢層は?

ざっと、こんな感じだったと思うが、多忙であれば電話を切っても何の問題もないというアナウンスは流れたような気がする。

ところで、ここで気になるのは、自宅の電話番号はNTTの電話帳に非掲載なのに、何で電話がかかってきたのだろうかという疑問だろう。
これは、GSパワーコールのところでも紹介されている電話帳非掲載リスト(RDD)を使っているようで、それこそ、コンピューターで無作為に抽出してかけているみたいだ。

例えば、日経電話世論調査にある説明を読むと、RDDというのは、Random Digit Dialing(乱数番号)の略で、電話帳に自宅の電話番号を掲載している世帯も、掲載していない世帯も含めて、すべての世帯電話番号から無作為標本を作ることができるシステムらしい。(2013年12月9日 オールミーネット-世論調査で使われるRDDという方法

このシステムを知らなければ、どこかで私の電話番号が漏れている、とか、これから怪しげな投資の電話がかかってくるかもしれないなどと思う人もいるだろう。

また、このタイミングで、「個人情報の流出が判明して、削除して欲しければ30万円かかる」という詐欺電話がかかってくれば、引っかかってしまう人もいるかもしれない。

とりあえず、カラクリがわかれば、一安心というところなのだが、ITというものは正義の味方だけが使うものではないので、NTTの電話帳に非掲載にしているからといっても、多少の警戒心は持ち合わせた方が無難だろう。

私が2008年8月24日付で掲載したコラム「あなたの隣の詐欺師たち」は今でも跳梁跋扈しているかもしれないからだ。

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