決して「暑い」の間違いではない。
もちろん季節外れの寒さに震えた先週の東京に比べればフィリピンのセブは「暑い」のだが、そちらでなく「熱」の方の「熱い」だ。
私が初めてセブへ行った先月の旅行のとき、「(日本語情報誌の)セブポット(Cebu Pot)というガイドブックには日本人スタッフがいる旅行会社がかなりあり、セブの中でこれほど日本語が氾濫しているとは思わなかった。これだとインドネシアのバリ島(Bali Island)並みに日本語に不自由しないのでは、と思ったほどだった。」と感想に書いたほど、日本人が溢れているような雰囲気を感じた。
それは、居酒屋「呑ん気」に行ったときもそうで、そこはフィリピンにしてはかなり高額な品揃えで、お客もほとんどすべてが日本人だったが、店内のテーブルが大方埋まるほど繁盛していたのだ。
帰国後に目にした「居酒屋だるま」の大将のブログの「セブの若者」というコラムで、「ここ最近、セブで日本人の若い方を見かけるようになった。語学学校の生徒さんかと思っていたが、そうでもない。セブで働いていらっしゃる方が結構いる。セブにはいろんな日本人のコミュニティーグループがございまして、その中に「CEBU.20z」という会がある。セブで働く20代の会、もちろん、集うのは20代の日本人の方々。」という一節がある。
私が居酒屋「呑ん気」で目にした若者たちも、もしかするとそういった人たちかもしれなかった。
3月は日本の大学生が春休みで海外旅行に行く季節ということもあったが、私はそれとは違う雰囲気を感じていて、どうやらそれは正しい認識だったようだ。
また、セブポット(Cebu Pot)というガイドブックに関して、昨日のJapan Business Pressは「セブ島の情報を”牛耳る”若き日本美女」として、発行者であるピナカ・ポット・ディストリビューションの佐藤尋子社長を特集していた。
彼女は言う。「日本だったら絶対に会えないような企業の社長さんにも会えるし、対等にお話もできる。高度成長中のセブ島で情報産業をやっているおかげですよね。」
私はこの高度成長中のセブという言葉に反応した。
つい最近読んだ「居酒屋だるま」の大将のブログ(前出)で「セブで株」というコラムがあった。
「セブは今、景気がいい。不動産価格の上がり方、株価の上がり方、いろいろ見ているが、これからが本当のバブルが来るのではないかと言われているし、わたしもそう思う。セブに住んでいると、景気の良さを肌で感じる。」とあり、彼は、現地の華僑の情報を信じてフィリピンのファンドに投資したともある。
ここまで現地在住者の情報が重なれば、タイとインドネシアに続く投資妙味のある市場がフィリピンと見てもいいかもしれない。
私もETF(上場投信=Exchange Traded Fund)にでも投資しようかと調べてみた。
EPHE (iShares MSCI Philippines Investable Market Index Fund)、確かにここ1年の株価は右肩上がりの上昇カーブを描いているし、発展途上のフィリピンにはまだ伸びる余地があるだろう。
そして、今日、東洋経済オンラインで特集されていた「いよいよ『海外就職』の時代がやってくる-アジアで続々と生まれる、新しい仕事」、越境(海外就職や起業)しようとする人にとっても、セブは熱くあり続けるのだろう。
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