プエルトリコのヘッジファンド

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バハマ・サドルバック・キー(Saddleback Cay)

あなたは、プエルトリコ(Puerto Rico)というところをご存じだろうか。

一般的なイメージで言うと、アメリカ人にとってのリゾート地、私もそういうイメージでいた。
それは決して間違いではないが、ここは、もう一つの顔を持っている。

私はある投資家の飲み会でプエルトルコ籍のファンドのことを聞かされた。

プエルトリコ(Puerto Rico)が何で投資家の脚光を浴びているかというと、OECDが推進しているCRS(共通報告基準)に参加していないからだ。

アメリカ合衆国(United States of America)の自治領(commonwealth)となっているプエルトリコ(Puerto Rico)だけではなく、本国もだ。

かつて、日本の海外投資家がこぞって口座開設に動いた香港(Hong Kong)やシンガポール(Singapore)は無論、オフショアファンドで有名なケイマン諸島(Cayman Islands)やマン島(Isle of Man)、ジャージー島(Jersey)などもCRS(共通報告基準)に参加しているにもかかわらずだ。

ただ、プエルトリコ(Puerto Rico)という地域自体は、最近、財政破綻して、今は再建中の身だ。
2015年8月に債務不履行を宣言して(2015年8月4日 ロイター プエルトリコが債務不履行、1日期限の5800万ドルの一部のみ返済)、2017年5月3日には日経新聞で「プエルトリコが破綻手続き 観光低迷、債務8.2兆円」と報じられたほどだ。

ここに投資会社を設立して、ファンドを組成しても大丈夫なのかと思うが、今や会社の本拠地と資産の管理地(国)は完全に分離されているし、会社と顧客の資産も分別管理されているから大丈夫だと言う。

私の友人の一人が、本当のオフショアは、香港でなくてアメリカだと言ったことがあるが、今回のCRS(共通報告基準)のことや、プエルトルコ籍のファンドのことを思えば、それが正しいのかなとも思った。

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