TD Ameritradeの口座閉鎖直後の配当金の行方

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エンパイアステートビルからの眺め

私が先月TD Ameritradeの口座閉鎖に伴いFirstradeに口座を開設したことはすでに書いたとおりだが、保有銘柄の一部は毎月配当が出るものだったので、10月分の配当金が出たのを確認してから全資産の移管手続きも行った。

当然のことながら、11月分の配当金はFirstradeの口座に振り込まれるものとばかり思っていた私は、Firstrade Client Servicesからの回答に愕然とした。

Please note that PHK’s dividend paid in November will be credit to the contra firm since positions where still held in the old brokerage on the rec-date of 10/11/12. As for CFP, dividend is schedule to be paid on 11/30/12.

11月に支払われるPIMCO High Income Fundの配当金は、2012年10月11日の配当基準日において旧証券口座の持ち高となっているため、そちらに入金されます。Firstradeの口座で買ったCornerstone Progressive Return Fundの配当金に関しては2012年11月30日に支払われます。

ここでいう旧口座とは、すでに閉鎖したTD Ameritradeの口座のことだ。

何もアクションを起こさなければ、PHKの11月分の配当金が宙に浮いたまま口座に入金されないのではないかと危惧した私は、TD Ameritradeの口座を閉鎖したため存在しないことを書いて、Firstrade Client Servicesに再度問い合わせると、An automatically sweep will take place accordingly and any remaining funds will automatically be transfer into your Firstrade account.(残余の資金は自動的に一掃され、Firstradeの口座に移管されることになっています。)との回答だった。

念のため、TD Ameritrade Client Servicesへもメールで問い合わせると、We tried to process a residual sweep out on 11/23/2012 however it was rejected due to an ACAT system reject. We are in the process of requesting this residual sweep out for you again.(2012年11月23日に当社は貴方の残余資産の一掃手続きを行いましたが、米国証券口座自動移管サービスの不具合により実行できませんでした。再度実行している最中です。)

ちなみに、米国証券口座自動移管サービス(ACATS/Automated Customer Account Transfer Service)とは、米国の証券保管振替機関(DTCC/The Depository Trust and Clearing Corporation)が持っている機能の一つだ。

しかし、海外投資を楽しむ会の掲示板には、私と同じように口座を移管した後もTD Ameritradeの口座に配当金が振り込まれ、それをカスタマーサービスに頼んで移管してもらったなどとあるので、完全に自動化されているわけではなさそうで、こちらからリクエストをしないとそのまま放置されたのではないかという懸念は残る。

結局のところ、11月分の配当金は移管入金され、さすがに12月分の配当金まで旧口座に入ることはないだろうが、こういう細かい事務手続きは日本の方がはるかに優秀だ。
残念なのは日本の金融業界が鎖国状態に陥っていることで、それがグローバル化できれば、どんなに素晴らしいことかと思う。

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