TD Ameritradeの口座閉鎖に伴いFirstradeに口座を開設

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ニューヨーク証券取引所

去る9月15日、台湾・香港旅行に行っていた私はTD Ameritradeから送られてきたAction Required: Business Policy Impacting Your Account(必要な対策:貴方の口座に影響を与える経営方針)というメールを見た。

このときは何やら面倒なものが送られてきたな、ということで帰国してからゆっくりと読もうと思い、そのまま観光に出かけた。

そして、9月19日、今度はImportant: Corrected information on foreign policy email sent last week(重要:先週のe-mailにおける対外政策の情報訂正)というもので、その内容については弊サイトに9月29日付で「TD Ameritradeが2012年10月末で日本を含む特定国の居住者の口座を強制閉鎖へ」ということで掲載した。

そして、私はそこで書いたようにHSBC香港の米国株口座Firstradeの双方に口座を持つことにして手続きを開始した。

Firstradeの口座開設については、極めて簡単で、ウェブサイトの右上にある「OPEN AN ACCOUNT(口座開設)」のロゴをクリックすると、It only takes 10 minutes to open an account(口座開設にはわずか10分しかかかりません)という表示が出る。

その下に、If you have a referral code please enter it here.(紹介番号をお持ちの方は、それを入力してください)と書かれたところがあるが、もし、貴方の知り合いにFirstradeの口座保有者がいるようなら、referral code(紹介番号)を送ってもらい、それを入力することにより、口座開設後に優待サービスが受けられる。(紹介者はUS$50の報奨金をもらえる

紹介番号を入力後(それがない人は何もせずに)、Are you a United States citizen or greencard holder?(貴方は米国の市民権あるいは永住権を持っていますか)の質問に答えると、次に進むことができる。

次の質問はDo you currently reside in the United States?(現在、米国に居住していますか)で、いずれもNoと答えると、以下のメッセージが出るので、英語表記での回答を準備して次の画面に進めばいい。

Please have the following information on hand for each applicant before proceeding.(次に進む前にそれぞれの申請者について以下の情報を準備してください)

  • Official name(公式の氏名) これはパスポートに記載された氏名という意味だ。
  • Date of Birth(生年月日)
  • Permanent address of residence(現住所)
  • Employer’s name and address (if applicable) (職業を持っている人は勤務先の名称と所在地)
  • Valid passport or government-issued photo identification(有効な旅券又は政府が発行した写真付きIDカード)

その後は画面に沿って個人情報を入力していくことになるが、この先のことについては、Let’s Firstrade!(レッツ・ファーストレード)といった親切な個人サイトが存在するので、これに沿って手続きすれば、多少画面が違っていても何の問題もないだろう。

もし、ここで躓くような、先々でTD Ameritradeのように規則(regulation)が変わった場合に、対応が困難になるので、米国での口座開設はやめておいた方がいい。
蛇足ながら、口座開設の際はMargin(信用口座)はチェックを入れておくといい。

海外投資実践マニュアル アメリカ2」にあるように、日本の信用取引とは若干システムが異なるが、最初に追加しておいた方が後々面倒がなくていい。

オンライン申請が終わると、Welcome to Firstrade!という件名のメールが送られてくるので、サイン(日本語でも可)をした口座開設申請書とW-8BEN(書類の書き方は2011年5月18日「IRS Form W-8BENの更新」を参照)、それにパスポートのコピーを添えて郵送すればいいことになっている。

私は10月1日に書類をEMSで発送して、先方からは10月6日(現地時間で10月5日)にYour Firstrade Account is Approved & Ready for Funding and Trading!(口座開設書類の承認及び資金提供と取引の準備完了)のメールが来たので、かなりスムーズに口座開設ができるようだ。

ちなみに私はTD Ameritradeから口座移管をするので、その書類も合わせて出した。
詳しくは海外投資を楽しむ会のウェブサイトにTD AmeritradeからFirstradeへの口座の移管方法についてという記事が掲載されているが、意外と忘れやすいのは元の証券会社のstatement(口座明細書)で、私もそれを付け忘れたためにメールで督促が来た。

口座移管の手続きは開設の同日でなく、翌営業日になるようで、Account Transfer in Progress(口座移管手続き中)のメールが来たのは10月9日(現地時間で10月8日)になっていた。

This transfer request will be processed on 10/09/12. Please be aware that an account transfer generally takes up to 10 business days to process.Once this transfer is completed, we will inform you immediately.(口座移管の手続きは10月9日に進めます。一般的に口座移管には10営業日ほどかかりますのでご承知おきください。一度で手続きは完了し、終了後は速やかにお知らせいたします。)

そして、10月15日(現地時間も同日)、TD AmeritradeからYour outbound transfer request has been initiated(貴方の出庫手続きに着手)というメールが届いた。

We want to let you know that we have received your request to transfer assets from your TD Ameritrade account ending in 0957. Your outbound transfer request has been initiated. (私たちは貴方の口座移管の依頼を受け、出庫手続きに着手したことをお知らせしたいと思います。)

私がFirstradeに口座を開設してからちょうど2週間で口座移管の依頼がTD Ameritradeに届いたということだ。

これであと1週間もあれば、Firstradeでの取引を開始できるだろう。
ちなみに、TD Ameritradeで保有している株やETFに関して、ウェブ上で保管されているconfirmation(売買報告書)やstatement(口座明細書)は、移管手続き前にダウンロードしておいた方がいい。
移管手続きが始まると元の口座(TD Ameritrade)にはログインできなくなるからだ。

コメント

  1. our beautiful sky より:

    こんにちは、はじめまして☆
    アメリトレードの口座閉鎖のことを検索していてカルロスさんのブログを見つけました。
    中学程度の英語力なので、届いたメールを見て、わからない所があり、
    少々教えていただけると、ありがたいです。
    アメリトレードの口座ですが、特に自分で何かしなくても、
    むこうで清算して、小切手が郵送されてくるということですか?
    この8年ほどは、株取引はしていなかったので、
    整理してしまいたいと思っていたので・・・

  2. カルロス より:

    our beautiful sky さん
    >アメリトレードの口座ですが、特に自分で何かしなくても、むこうで清算して、小切手が郵送されてくるということですか?
    そのように私は解釈しました。
    但し、小切手を日本の銀行口座に入金するには手数料が思ったよりかかります。
    今日(現地時間:日本時間は深夜)中にすべて売却して、送金した方が手数料は浮きます。
    ただ、30日しか送金手続きはできないので、8年もトレードしてないのであれば、成り行きに任せたほうがいいかもしれないですね。
    重要:ログインして住所だけは確認してください。
    間違っていたら小切手がどこかへ行ってわからなくなる可能性大だからです。

  3. our beautiful sky より:

    お返事、ありがとうございます。
    いろいろ他にもあったりで落ち着きませんので、
    手間がなく楽なのは、
    アメリトレードから小切手を送ってもらう方法かしら、と・・・
    citibank口座はすでに解約して持ってないので、
    三井住友銀行の外貨預金口座へ入金を、と思い。
    手数料等も一応調べました・・・
    住所の方は大丈夫だったので、無事、書留が届くのを、
    待とうと思います。
    お金は全然ないと困るけど、
    投資は、お金がお金を生むだけで、物は生まないですから、
    そういう世界を支えるのはやめようと、、、
    個人の喜びのためじゃなくて、
    皆がハッピーになる世界を支える自分を普通に生きたいと思います。

  4. カルロス より:

    小切手を待つということにされたのですね。
    ただ、外国の金融機関は書留とか使わないこと多いですよ。その代わり、HSBCなどはアクティベートとか、書類にサインをして送れ、とかやります。
    とりあえずは無事に小切手が送られてくるといいですね。

  5. 清宮 より:

    こちらの記事を参考にして私もFirstradeに口座を新たに作り、口座移管を依頼しました。それでFirstradeへの移管が完了して、今日晴れてトレード可能になりました。
    アメリトレードの通知を把握したのがデットエンドの1週間前だったので、だだをこねてFirstradeに口座移管を先に進めてもらいました。
    こちらの記事がなかったら口座移管をあきらめていたかもしれません。有益な記事を大変ありがとうございました。
    フリートレードの期間に私もいくつかの銘柄を買ってみたいと思っています。年間配当利回り20%の米国高配当株(CFP)にはとても興味があります。
    ブログ今後とも楽しみにしています。

  6. カルロス より:

    清宮さん
    弊サイトをご訪問ありがとうございます。
    記事が役にたって何よりです。
    >アメリトレードの通知を把握したのがデットエンドの1週間前だったので、だだをこねてFirstradeに口座移管を先に進めてもらいました。
    口座移管できてよかったですね。
    今後とも資産形成に精進できることを祈ってます。

  7. アイアンマン より:

    こんにちは。当方もアメリトレードの口座閉鎖で困っている際、貴殿のHPをみつけました。差支えなかったらFirstradeのreferral code(紹介番号)を送ってもらえないでしょうか? よろしくお願いします。

  8. カルロス より:

    アイアンマンさん、こんばんは
    紹介コードですが、今年はそれがなくとも90日で250回の無料トレードができます。
    2012年中に口座を開き、30日以内に2000ドル以上の資産の移管あるいは送金をすれば、その特典が受けられますので、あまり意味がないかと思います。
    http://www.firstrade.com/content/en-us/promos/freetrades
    これ以外に特典が発見された場合は
    http://www.carlos.or.tv/
    から下へ画面をスクーロールいただくと、メールが送れるようになってます。
    そこからへ貴方の本名と、firstradeへ登録するメルアド、特典を紹介したURLを貼り付けの上でご連絡ください。
    なお、返信は11/27以降になることがあります。ご承知おきください。

  9. はる より:

    一昨日、小切手が送られて来ました。アカウントにログインしようとしたら出来ず、ネットで調べたらことの次第が分かりました。
    自宅に送られてきた9/30の残高だと6千ドル以上あったのですが、小切手では5000ドルを切ってます。
    いくらで売却されたのかも分からず、ぼられたのかな?と調べようともメールアドレスが分からず困りました。
    仕方が無いのかな。。

  10. カルロス より:

    はるさん
    >自宅に送られてきた9/30の残高だと6千ドル以上あったのですが、小切手では5000ドルを切ってます。
    考えられるのは1ヶ月余りで評価額が1,000ドル近く下落したことでしょうね。
    当初は10/30で強制売却でしたが、ハリケーンで延長されたと聞きましたので・・・
    詳しいことは
    TD Ameritradeの口座閉鎖直後の配当金の行方
    http://carlos.cocolog-nifty.com/today/2012/11/td-ameritrade-6.html
    こちらにTD Ameritrade Client Servicesへのメールアドレスのリンクを貼ってありますので、聞いてみてください。

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