新型(豚)インフルエンザ大流行の兆し

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銀翹散(Yin Chiao San)

お盆休み明けから新型(豚)インフルエンザ関連のニュースが次第に増え始めてきている。
今は30日の総選挙を目前に控え、新聞の一面を飾ることはほとんどないし、5月のときのような気違いじみた雰囲気がないだけ感染者も救われている。

今後、秋から冬に向けて大流行すると予測している厚生労働省もワクチン対策に力を入れているようだ。
ただ、それが急増しそうな患者数に供給が追いつくかどうかは神のみぞ知るところであろう。

そういった意味では総選挙後の新厚労相は大変な時期に就任するハメになるとも言える。
舛添厚労相は、感染者と感染の疑いがある人は街頭演説会場などの人込みに行くのを自粛するよう呼びかけたようだが、こればかりは感染して即症状が出るわけではないし、これだけ世界的に流行期に入ると、どこで罹患するかわからない。

かといって通勤で「人込み」に行かざるを得ない身としてはマスクを常時着用するかと言えば、夏の盛りにそれをするのは辛いものがある。
事実、ほとんどの人が死ぬ確率はほとんどないと思っているのか、そこまでしている人は5月に比べれば格段に少ない。

要するに、罹患するか否かはその人の持って生まれた運ということになろうか。
私の場合は、「もうメキシコで免疫できたんじゃない?」とか言われることもあるが、そういうものだろうか(笑)

ところで、個人でできる対策として手洗いとうがいは続けているのだが、もう一つ、5月23日の「漢方薬の銀翹散(Yin Qiao San)は豚インフルエンザに有効なのか」で紹介した漢方薬、2ヶ月前に行ったシンガポールのチャイナタウンの薬局で100錠(20回分)入り、S$5.8(約400円)で買ってきたのを、喉の調子がおかしいときに飲んだりしている。

まるでビタミン剤みたいな服用の仕方だが、Keep a dozen tablets in your car, purse, or pocket during cold and flu season. Take promptly. Begin taking tablets a half hour before entering airports, airplanes, terminals, or crowded public facilities. (風邪やインフルエンザの流行期には十分な錠剤を車や財布、ポケットに入れておきなさい。空港や、大きな駅、混雑している公共施設に行く30分前に薬を飲み始めなさい)ということが書いてあり、どうやら予防薬みたいな感じで使われている節もある。

私がコラムにした5月末の段階では「銀翹散」と日本語の検索サイトに入れてもあまりヒットしなかったのが、今では相当数の薬局のサイトがヒットする。
何だ日本でも売っているのかと安心した反面、私が密かに銀翹散ブームに火を付けたのか?とも思ったりもした。

とりあえず、私としては今のところ9月の旅行中に入院するハメにならないことを祈りたい。
もし、最悪の事態になった場合、シンガポールかバンコクの病院ならいいが、ラオスのビエンチャンだけは御免だな。

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新型インフル「流行期入り」・・・正式発表 (2009.8.22 読売新聞)

厚生労働省は21日、新型インフルエンザについて「流行シーズンに入った」と正式に発表した。
全国約5000医療機関を対象にした国立感染症研究所の定点調査で、最新の1週間(8月10~16日)の1医療機関あたりの患者数が1.69人となり、流行開始の目安となる1人を超えたため。

この1週間の推計患者数は全国で11万人前後に上るという。
前週(8月3~9日)の1医療機関あたりの患者数が0.99人と1人に迫ったことを受け、舛添厚労相が19日に「本格的な流行が始まっている可能性がある」と事実上の「流行宣言」を行ったが、その後の1週間に発生した患者数は、前週の1.7倍に増えた形。推計患者数は前週は6万人前後だった。

また、流行の目安となる1人を超えたのは、前週の6都府県から26都府県に増えた。
いずれの数値も、新型以外の季節性インフルエンザを含んだものだが、同省では、現在流行しているのはほとんどが新型とみている。

新型による死者はこれまでに3人で、入院した患者数は調査開始の7月28日から8月18日までで計230人に上っている。
入院患者を年代別に見ると、5~19歳が146人(約63%)で最も多く、5歳未満が35人、20~39歳が21人、40~59歳が10人、60歳以上が18人。

入院患者の約8割を未成年が占めており、また、約4割の93人は持病などがある人だった。
新型インフルエンザは、持病のある人や妊婦、乳幼児が感染すると、肺炎などを引き起こして重症化しやすい。

同省は来月、重症化しやすい人に情報が適切に伝わるよう、患者団体や保護者団体向けの説明会を開く。
重症化患者を受け入れ可能な集中治療室(ICU)や人工呼吸器の数などについても医療機関を対象に調査する方針だ。

インフルエンザウイルスは高温多湿の夏は活動が低下するため、これまで夏に流行することはあまりなかった。
しかし、新型の場合、免疫を持っていない人がほとんどのため夏でも流行しているとみられ、同省では、秋から冬にかけて一層の警戒が必要とみている。
季節性の場合、流行のピークは例年11~1月で、流行入りから5~10週間でピークを迎えるが、同省は「新型の今後の展開は予測できない」としている。

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