ホテル業界は受難のようだが

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シンガポール

先日、スターウッド・プリファード・ゲスト・プログラム(Starwood Preferred Guest Programme)のお試しゴールドの有効期限が1年延長(2010年2月末→2011年2月末)されたものが送られてきた。

このホテルメンバーシップについては6月28日の「今日の一言」で取り上げたが、規約上、ゴールドの期間が更新されるためには1月から12月までの1暦年内で10滞在(のべ10箇所のホテルに滞在)又は25泊以上しないといけないことになっている。

しかし、キャンペーンに釣られて2滞在(3泊)しただけの私のところに、しかも更新月でもないのに、このようなものが送られてくるとは、余程このホテルチェーンも苦しいのだろう。

事実、昨日のブルームバーグの記事にそのようなことが掲載されていたが、私のような旅行者にしてみれば航空会社などのキャンペーンと組み合わせれば今まで手の出なかったようなホテルに滞在できるいいチャンスでもある。

また、たとえ2泊3日の短期滞在でも、宿泊先は豪華にして素敵なリラックスタイムを過ごすこともできる。
世界市場の株価は回復傾向にあるが、ホテル業界はまだまだ厳しい状況が続いていそうだ。

従って、これからも小まめにチェックしていれば思わぬキャンペーンにぶち当たることもあるだろう。
また、海外旅行に行くことができない人でも、うまく探せばお盆の時期の品川プリンスホテルのようなキャンペーンもある。

それに今のご時勢だと、見込み予算に少し足せば一ランク上のところに泊まれるかもしれない。
参考までに、国内高級ホテル予約サイトの一休や、旅館ホテルのアウトレットのトクー!などを見てみるといいだろう。

こうして節約する中でもうまく楽しむ道を見つけようではないか。
「人の行く裏に道あり 花の山」という相場の格言はこういうところにも生きているのだ。

米高級ホテルチェーン5つ星放棄、手元資金優先でサービス維持できず (2009.8.25 ブルームバーグ)

8月25日(ブルームバーグ):ホテル業界で最も業績不振が目立つ高級ホテルチェーンの一部が、苦労して獲得した星(格付け)を放棄しようとしている。手元に資金を確保するのが狙いだ。

セント・レジス・ホテルやW・ホテルなどの高級ホテル・ブランドを展開する米スターウッド・ホテルズ・アンド・リゾーツ・ワールドワイドの広報担当者K.C.カバナー氏によると、同社は一部施設のサービスの質と星の数を引き下げる方針だ。

ヒルトン・ホテルズとインターコンチネンタル・ホテルズ・グループは既に一部施設の星の数を引き下げている。
2007年のブラックストーン・グループによる買収でヒルトンの最高経営責任者(CEO)を退任したスティーブン・ボレンバック氏は「星を維持するためには莫大な資本投下を必要とする」と指摘する。

高級ホテルチェーンはリセッション(景気後退)による旅行離れや企業の出張費削減で集客に苦戦しており、これは裕福なビジネス客や個人旅行客向けの客室料の引き下げを意味する。

また、ウェルカム・ギフトや客室の花、新聞の無料提供、24時間のルームサービスといった特典の一部も省略される可能性がある。
ホテル会社がサービスを縮小する必要に迫られているのは手元に現金を確保するためだ。

スミス・トラベル・リサーチによると、世界の高級ホテルの利用率は7月までの1年間で57%に低下した。前年同期は71%だった。
一方、全世界の最高級ホテルの1日当たりの平均宿泊料は16%低下し、245.13ドルとなった。

英文サイト:Luxury Hotel Chains Dropping Five-Star Ratings to Conserve Cash

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