只見線全線再開を記念して完乗してみた

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会津川口駅

只見線では全線運転再開を記念して2022年10月の土日祝日に臨時列車が運転されている。
幸いにも、私は、10日の「只見線満喫号」の指定席券が入手できたので、「只見線完乗の旅」と銘打って南東北への鉄道旅行を敢行することにし、9日は郡山のチサンホテルに泊まった。

私が乗った10月10日の指定券に空席ができたのは、天気予報が雨ということで、乗車をキャンセルした人が何人かいたからだ。
事実、この日の朝は雨がポツポツ降っていて、とても観光日和とは言えない陽気だった。

チサンホテル郡山

チサンホテル郡山

私の泊ったホテルは朝食付きのプランだったので、6時半になったときにビュッフェコーナーに行くことにした。

昨夜、郡山に着いたときから雨模様の天気だったが、あいにくと朝になってもそれが止むことはなかった。
それでも、初志貫徹、只見線完乗のためには、郡山発8時29分の快速列車に乗らないといけないので、いそいそと朝食を済ませることにした。

磐越西線・会津若松行き快速

郡山駅

郡山発8時29分の磐越西線の快速列車は、終着の会津若松に9時41分に到着する。

天気が良ければ絶好の観光列車となる時間帯なのだが、あいにくの天気でどちらかと言うと、私と同じ乗り鉄風のオトコがチラホラ座っている。
おそらくは、会津若松で只見線の列車に乗り継ぐ算段なのだろう。

ところで、私が磐越西線の列車に乗ったのは、2020年11月の大人の休日倶楽部パスの旅のとき以来、わずか2年前の話なのに、もう遠い昔のように思えるのは気のせいだろうか。

只見線・快速「只見線満喫号」

会津若松駅

さて、いよいよ今回の旅行の目的たる「只見線満喫号」への乗車なのだが、まずは、始発駅の会津若松駅で「只見線全線運転再開記念」の看板の前で記念写真だ。

会津若松駅

さすが東北随一のローカル線、私の乗る快速列車の次は、3時間後の小出行き普通列車まで何もない。

ちなみに、この前は7時41分発の会津川口行き普通列車だから、これに乗るには会津若松で泊まるか、郡山発5時55分の普通列車で来ないといけない。

会津若松駅

イベント列車の出発駅ではこうした横断幕が用意されているので、私も彼らと一緒に記念写真を撮る。

幸いに、雨が止み、かすかに薄日が差しこんでくることも・・・これはラッキーなことだと思った。

会津若松駅

10時15分、いよいよ只見線の旅の始まりだ。

只見線

会津柳津を過ぎると、沿線風景で絵になるところでアナウンスが入り、徐行運転が行われる。
幸いに雨も止み、辛うじて絵になる写真が撮れる。

只見線

最初は一両だけ付いている自由席でもいいかと思ったのだが、幸いに、指定席が取れたのに加え、私の隣席もキャンセルされたのか、一人で二人分の席が使えるのが嬉しい。

只見線

会津宮下から会津川口へ向かうと、さらに絵になる光景が多くなってくる。

只見線

どうやら雨は完全に止んだようで、会津川口駅からの観光には支障がないようだ。

只見線

11時50分、会津川口駅に到着、雨は降っていないものの、当初予定通り、日帰り湯を楽しむことにする。
山間部にもかかわらず、半袖のTシャツだけでも寒くないのもラッキーだった。

会津川口駅

温泉保養施設せせらぎ荘

温泉保養施設せせらぎ荘

会津川口駅の観光案内所で紹介してもらった日帰り湯の一つが「温泉保養施設せせらぎ荘」だ。

駅からここまではタクシーで片道2,000円ほど、こうした地方都市の観光地にありがちな公共交通機関でアクセスしにくい(というよりほぼ不可能)のが痛い。

温泉保養施設せせらぎ荘

やることは温泉入浴と食事くらいなのだが、駅に早々に戻ったところで、レンタサイクルを借りるくらいしかないのが実情、これを何とかしないと只見線のリピーターは生まれないだろうな。

温泉保養施設せせらぎ荘

会津川口発15時29分、普通列車小出行き

会津川口駅

会津川口発15時29分(31分停車)、普通列車小出行き、実はこの列車は会津若松を13時5分に出発してきたものだ。

私は到着した列車に乗り込んで、えええと思った。
一両に数人しかいないと思っていたら、只見線とは思えないほど席が埋まっている。
ここにいる多くの人は全線完乗を目指すのだろうか。

会津川口駅

そして、ここで小出からやってきた15時35分発(10分停車)の会津若松行きと交換するので、湖に映える列車を撮ってから出発できる。

それにしても、3時間も間隔が開くと、何をしていいのかと思うだろう。
これを解決して、リピーターを増やせるかが只見線人気を一過性のもので終わらせないカギになるだろう。

只見線

私が只見線の普通列車に乗り込んでさらに驚いたのが、「JR只見線利用促進実行委員会」の法被を着たお姉さんがアテンダントをしていたことだ。

只見線

観光列車でこうした取り組みがあるのは珍しくないが、一般の普通列車では稀有だろう。

只見線利活用計画には、「目指せ海の五能線、山の只見線プロジェクト」ということが書かれているが、将来的には恒常的にイベント列車も走らせるのだろうか。

只見線

会津川口から只見までの区間が今回の復旧区間、地元の人にとっては感慨深いものがあるのだろう。

只見線

しかしながら、只見線を利用する人は一日に何人いるのだろうか。(笑)

只見駅

只見駅に到着、ここから小出までの区間は、2015年7月13日に「被災地(福島)応援ツアー IN 只見」で来たところだ。

あのときは、レンタサイクルを借りたものの、真夏の太陽に晒されて、あまりの暑さに伊南川に浸かった記憶がある。
温泉にも行ったのだが、この日の快速列車「只見線満喫号」で終着(只見)まで行った人たちは何をして過ごしたのだろうか。

小出から帰京へ

小出駅

只見線に完乗し、終着の小出駅に着いたときは、車窓の外は真っ暗になり、おまけに、雨が降っていた。

まあ、会津川口にいる間に雨が降らなくて良かったのだが、そういった面ではツイテいたのだろう。

長岡駅

帰京するにあたって、小出から浦佐に出ないで長岡に行ってしまったのだが、結局のところ、長岡駅構内で食事ができなかったので、余計に時間がかかっただけだった。(苦笑)

前回来た時も思ったのだが、只見線の不便さに輪をかけているのが、上越線への接続の悪さだろう。
小出駅の構内や駅前に何もないなら、もっとスムーズに乗り継げるようにして欲しいものだ。

長岡駅

とりあえず、今回の旅路は只見線に乗り鉄したという目的を達成できたので、良しとするかな。
ただ、次回、ここに来るときは夏か紅葉の時期かな~と思う。

2022年10月 只見線完乗の旅のトピックス

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