好事魔多し(物事がうまく進んでいる時ほど、意外なところに落とし穴があるということ)とはよく言ったものだ。
2022年2月21日から始まった川合式デイトレードの連勝が3月2日で7になり、3日は2日の日経平均先物夜間取引の終値が26,670円と、前日比310円高と大幅なプラスで返ってきたことに加え、米国市場も、NYダウ(Dow Jones Industrial Average)が、33,891.35ドルと1日の終値に比べて596.4ドル高、ナスダック総合指数(NASDAQ Composite)は、13,752.02ポイントと1日の終値に比べて219.56ポイント高となったことで、私の心の中には楽勝気分が漂っていた。
ところが、こういうときに限って、ダメだったりするのが勝負事なのだ。
居合抜き1分トレード
「居合抜き1分トレード」というのは、2022年1月2日付で掲載した「東証1部、出来高100万株銘柄激減で2022年相場は大丈夫か」にあるように、前夜にトレード候補として抽出された東証1部銘柄に関して、9時の寄り付き前の気配値を見て、寄り付きの成り行き売買で勝負する手法で、約定価格の0.5%から1%で利確、マイナス2%で損切というルールを持って行うデイトレードである。
そう、川合さんの「居合抜き1分トレード」は、寄り付きの成り行き売買で勝負する手法なのに、それを破ったことで大きな損失を被ってしまったのが、今回の教訓だ。
私がこの日にトレード(買建)したのは日本郵船(コード:9101)、始値が11,280円だったので、「居合抜き1分トレード」に忠実にできていれば、この日の最安値である11,220円で損切の憂き目に遭うことはなかった。
ところが、銘柄選択を迷っているうちに、寄り付きで何も買えずに、慌てて飛び乗ったのが11,330円まで達したときだった。
ここで、逆指値付通常注文(ダブル指値)の設定を、プラス1%(11,430円)とマイナス1%(11,230円)で行ったため、寄付き後のふるい落としに遭ったときに、逆指値に引っ掛かって決済されてしまったのだ。
ここで、幸いだったのは、日本郵船(コード:9101)の日足が上昇トレンドであったこと、2021年12月6日に書いたような「やってしまった失敗トレードの典型は往復ビンタの損失」とはならず、気を取り直して、再上昇し始めたところで、再び買いを入れた建玉が利益をもたらしたため、損失をかなり抑えることができた。
しかしながら、ここでも最初の損失のショックからチキントレードをしてしまい、利益は0.5%に留まったことで、その後の大相場に乗ることができなかったのだ。
後場で行った新興市場株の失敗トレード
東証マザーズ指数の日足を見ると、昨年の11月17日の高値(1,189ポイント)から安定下降中ということで、東証マザーズというより、凍傷マザーズといった方がいいような様相だ。
ここ数日は反騰する気配もあるが、基本目線は売りである。
3月3日は週に3回ある通院透析の日にあたっていた。
要は、パソコンでブログを書くか、午睡を取る以外にやることがないのだ。
そして、後場になって、目についたのがMipox(コード:5381)、正直言って、初めて聞いた(川合ツールにあまり登場しない)会社だった。
この銘柄は、10時過ぎに、新興市場株のトレードツールである急騰傍受ツール(買い推奨)と、マザーズ1%ツール(空売り推奨)の双方に出ていたが、前日出来高比と前日5MA比を見たら、自分のトレード基準に照らして、明らかに空売り優勢だった。
新興市場銘柄トレード適格基準 | 前日出来高比 | 前日5MA差異 | 日足形状 |
急騰傍受ツール(買い推奨) | 10倍以上 | 概ね6%以内 | 上昇基調であること |
マザーズ1%ツール(空売り推奨) | 概ね7倍以内 | 10%以上 | 特に問わない |
しかしながら、これは前場の基準であって、後場は必ずしもそうはならないことが多い。
それでも私がトレードにトライしたのは、あまり聞いたことのない(川合ツールにあまり登場しない)銘柄は、急騰傍受ツールでシグナルが出ても、いきなり総崩れになることが多いという経験則だった。
私が空売りを仕掛けたのは、後場で再下降が始まったときだったのだが、1時過ぎから反騰を始め、終わってみたら全くいいところなしで損切の憂き目にあった。
川合さんも言っているのだが、前場で負けているのを取り戻そうと、後場でトレードしてうまくいったことはあまりないと・・・
この日の私は連勝をストップさせては・・・とか思いながらやってしまったのだが、前場の損失はわずか4,000円だったのだから手仕舞いが正解だったと言えよう。
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