2016年7月30日に「日本語で口座開設可能な香港の日本ウェルス銀行(NWB)」として紹介した日本ウェルス銀行(Nippon Wealth Bank)が、5年を経過した今年の夏に、全面的に営業を終了すると、公式サイトで告知している。
私もここに口座を作ろうと思ったこともあったが、当時はHSBC香港の口座がプレミアのステータスだったこともあって、複数の口座を香港に持つまでには至らなかった。
思い起こせば、日本ウェルス銀行(NWB)の現地セミナーに参加するという名目で、2017年5月に家族旅行をしたこともあった。
この年は、東京や大阪でも盛んにセミナーをやったりして、最も活動が盛んに行われていた感じだ。
私も本気で口座を開設しようかと考えてセミナーに参加したり、メルマガ(NWBグローバルビュー通信)を定期購読したりした。
一時は、「日本語で口座開設 香港」といったキーワードで私のブログがヒットしたことも多々あった。
しかしながら、私にとって口座開設のネックになったのは、インターネットバンキングが使えなかったことで、電話やメールでやり取りするのは何となく億劫に感じたのだ。
それについて改善要望などをしたこともあったが、インターネットバンキングができるという朗報が来る前に、営業終了という告知がされたようだ。
まあ、口座を持っていない銀行のことでコラムを書くのも何だかな~と思っていたところ、東京セミナー(日本ウェルス銀行(NWB)主催の経済勉強会&「春の集中講座 IN 香港」のご案内)の参加者の一人から連絡があり、おお、ブログを見ている人がいるんだな~と思い、ここでケジメのコラムを掲載することにした。
日本ウェルス銀、香港でサービス終了(2021年4月9日 日経新聞)
【香港=木原雄士】香港で主に日本人向けに個人資産運用を手掛ける日本ウェルス銀行が今夏にサービスを終了する。
2019年の大規模デモと2020年に始まった新型コロナウイルス流行で新規顧客の獲得が難しくなった。
既存の顧客には台湾資本の証券会社、KGI凱基証券(香港)への口座移管を促す。このほど顧客にサービス終了の方針を伝えた。
同行は新生銀行やマネックスグループが出資して設立した。
2015年に香港当局から銀行免許を取得して営業を始めた。資産運用でネット大手が台頭する中、対面営業を基本とする同行は苦戦を強いられた。
デモとコロナで香港と外国との往来が難しくなり、サービス終了を決めた。KGIへの移管や証券の売却、保険代理店の紹介などの顧客対応を済ませた後にサービスを終了する。
顧客は1000人以上に上るという。日本長期信用銀行(現新生銀行)やゴールドマン・サックス証券、マネックスを経て日本ウェルス銀を立ち上げた中島努・最高経営責任者(CEO)は「香港の潜在力に対する自信は揺らいでいない。日本、香港、シンガポールを拠点に新たな事業を模索したい」と話している。
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