2021年6月26日は、リーマンインテリジェンス12年記念勉強会~60歳からのリアル人生戦略~と銘打った無料オンラインセミナー(ウェビナー)で、話をさせていただくことになっていた。
ホスト役の杉本さんからボランティア講師の依頼があったのは、私が国際親善総合病院に入院した直後の5日、その時点では、26日は退院しているか否かの微妙な感じだったのだが、仮に入院中であっても、土曜日の昼間であれば、院内からオンラインセミナー(ウェビナー)で、15分程度話をすることは十分に可能だった。
それゆえにオファーを受けたのだが、突然の発熱で私は出席できず、杉本さんが事前に渡しておいた私のレジュメを読み上げる形を取っていただいた。
ここで、あらためて参加者の皆様にはお詫びを申し上げるとともに、杉本さんにはお礼を言いたい。
老後じゃない今を大事に
このレジュメを作ったのは6月8日、このときはまだ透析離脱で退院の可能性も十分にあったので、コロナ禍が収まればという書き方をしているが、6月25日に難病宣告をされた今の状況では、海外渡航自体が2泊3日が限界となろう。
従って、海外口座に関しては、新規開設は論外、現状維持か撤収以外の選択肢はなきに等しい。
3月に作成した新パスポートは、eBayの決済プラットフォームであるPayoneerなど、海外転売関係の本人確認書類と化した。
また、「節目後」に書いたことは、今の段階ではなおさら切実に感じることだ。
いつ収束するかわからないコロナ禍を前に、年齢との戦いが始まっているリタイア世代も多いだろう。
現役世代でも、私の闘病日記から過度の自粛がもたらす弊害を感じてもらえると幸いだ。
まさに、人間万事塞翁が馬(じんかん ばんじ さいおうがうま=人生における幸不幸は予測しがたいということ)だからだ。
節目の年齢
自分では50歳と決めていたけど、実際は、仕事も月の半分くらいしながらのセミリタイア状態が続いた後、大怪我による入院、コロナ禍で海外ロングステイの目処がつかなくなり、リハビリを兼ねて再就職を果たすも、またもや不慮の入院で今に至る。
今後はインターネットを使った株式トレードや、転売などで将来の収入の目処を付けることを画策、コロナ禍が収まるまでは海外のことは考慮するのを一旦やめにしようと思う。
資産運用は、米国株の高配当株、エクソンモービル(XOM)等で運用、ETFは、ナスダック(QQQ)やS&P500連動型(VOO)だけで十分、日本株は短期トレードに注力する。
HSBC香港の口座は、情勢悪化に伴い縮小の方向で考えているが、日本の銀行があまりにも国際サービスが劣悪なので、完全撤退を躊躇せざるを得ない。
米国のFirstrade証券の活用は、受け皿となる銀行口座をどうするか、今のところ、日本のSMBCプレスティアだけなので、それでは心細い。
グアムあたりで銀行が開設できないかなと思う。
仕事に関しては、雇われるなら、副業が認められることが絶対の条件、また、その時間が確保できることも必要条件。
それがないものなら、独身であっても年収で残業なし400万円(月額27万円、ボーナス4ヶ月分)はなければ、勤める価値がない。
もし、現在の雇用情勢で、そのレベルにないのに、副業禁止とか言ってる職場、残業過多職場はカス認定せざるを得ない。
節目後
節目は定年退職の年のことではなく、老齢年金を受給し始める年齢でもない。
自分でここを境に仕事よりも人生を楽しむことにより重きをおくとする年齢で、ほかの誰かが、例えば、会社が、国が決めた年齢ではない。
私が二度に渡る不慮の入院で思ったことは、節目とか言っていないで、やりたいと思うことは即実行、寸秒たりとも無駄にしないこと。
私は、平成時代に海外旅行に行きまくり、好き勝手にやっていたことで、心の平静を保っていられるが、世間一般の男性が考えるように、定年後に○○しようなどと寸分でも思っていたら、ベッドで首吊り自殺していたかもしれないほど、人生を後悔していただろう。
自分が決めた節目の年齢以後は、年金以外にも収入の当てがあるということが、心の安寧に繋がると思う。
そういった意味でも50代からの副業は絶対、できないところは、転売なら不用品処分のレベルに収めるようなやり方で、副業規制を逃れるといった方法を模索するといい。
不動産投資なら、師匠について徹底的に学びながら、数部屋を貸すとかから始めるといいのではないか。
節目後に必要なのは社外、あるいは現在の職域以外のところでの仲間づくり。
こういったものも、一朝一夕には出来ないので、50代になったら絶対と言っておきたい。
SNS上のいろいろなコミュニティの書き込みを見てみても、ああ、定年デビューなんだろうなというのは、話題の貧困さでわかる時が多い。
職場以外の話題が貧困なサラリーマンは、熟年離婚、家庭内別居、喧嘩が絶えない陰気な家庭へのパスポートと心得た方がいい。
仕事話しかできないオトコと話していてつまらないと思うのは、部下だけでなく、妻子も同じだと思った方がいい。
日本でテレワークが普及しない原因の一つがこれだと私は思っているが、メディアや出版関係のオトコの多くがこうだと記事になるわけがない。
それなら、まだ没頭できる副業(節目後は本業)があった方が、家族みんなが救われる。
何もしないオトコが妻の行動を監視したり、SNSで喧嘩を売るだけの人生に陥りたくなければ真剣に考えないとダメだ。
東京オリンピック無観客開催に思うこと
2021年7月8日付のBBC Japanは「東京に4度目の緊急事態宣言 五輪は1都3県で無観客に」と報じた。
これが、私の書いたウェビナーのレジュメとどう関係あるのかというと、コロナ禍が収まったら海外旅行云々という趣旨の書き込みがSNSには溢れているが、政府が東京オリンピックの無観客開催を決めた背景には、日本人の多くはレジャー目的の人の移動を当分の間、歓迎することはないことを意味していると思えたのだ。
事実、私は午前中の透析があるときは、ベッド上にあるテレビでNHK BSにチャンネルを合わせ、メジャーリーグの試合を観戦しているが、球場のスタンドではコロナ前と全く変わらない光景が繰り広げられている。
つまり、ノーマスクに満員の観客、選手の活躍には歓声と拍手だ。
アメリカがワクチン接種が進んでいるからだと言うなかれ。
アメリカの新型コロナウイルスの感染者は、ワクチンの普及によって、一頃より少なくなったとはいえ、日本に比べれば桁違いに多いのだ。
何もメジャーリーグの運営を真似ろとは言わないが、日本も新型コロナウイルスに対して、ゼロコロナなどという非現実なことを言うのをやめ、インフルエンザ並みの対応に切り替えないと、ホントに永遠の緊急事態になるだろう。
また、失敗を許さないという歪な風潮の元、日本の官公庁の役人が持つ(日本人が望む)、完全に準備が整わないと云々の仕事ぶりが災いして、緊急事態宣言の完全解除や、海外交流を再開するのは、おそらく、地球上に新型コロナのワクチンが行き渡ってからになり兼ねない。
何を言いたいかおわかりだろうか。
私が上述した「現役世代でも、私の闘病日記から過度の自粛がもたらす弊害を感じてもらえると幸いだ。」というのは、今しかない時間を無為に過ごすことは、人生の後悔に繋がるということだ。
何も無理やり旅行しろとは言わない。
しかしながら、リスクが少ないと判断できるならば、自分のやりたいことを優先すべきなのだ。
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