六本木、懐かしい響きのする街だ。
私が最後に六本木を訪れたのは、2018年11月27日の「パンローリング忘年会 IN 六本木」のとき、今から2年以上も前になる。
かつては、このイベントの主催者の石田さんが、ワールドインベスターズカフェというところで毎週のように個人投資家相手のライブイベント(66 Live)をやっていたこともあった。
今ではコロナ禍ということもあって、こうしたものに参加する機会もだいぶ減ってしまった気がする。
このような中で、去る2月23日(天皇誕生日)の夕方に六本木クラップスでクリスタルキング(Crystal King)のライブが開催されるとあったので、いそいそと馳せ参じることにした。
今月は巣ごもり生活の日が多く、退屈していたことに加え、この日は祝日ということで、多くの友人が参加を表明していたので、久々の再会に心を弾ませて出かけた。
夕方の5時前、私は、東京メトロ日比谷線の六本木駅を下りて、外苑東通りを三井ガーデンホテル六本木プレミアの方へと進む。
休日にここへ来たことはほとんどないが、これほど人通りがない六本木ってあっただろうか。
周囲のレストランもほとんど人はいなく、閉店の張り紙が貼られたところもある。
人通りのほとんどない外苑東通りを眺める店主の目は虚ろで、私と目が合っても声を掛けようとさえしない。
午後5時半過ぎ、私は何と一番乗りだったので、自由席ということもあり、ステージの前に陣取ることにした。
ここだと、ムッシュが自分の真ん前で熱唱してくれるのを目の当たりにできるからだ。
この日は、現地へ行けない方も、公演当日を含めて2週間は「ライブ配信 クリスタルキング Don’t stop the Music!」が視聴できるようにカメラがセッティングされていた。
ムッシュによれば、遠くは欧州や南米からも視聴のリクエストがあったらしい。
この日もノリノリのムッシュ、とても72歳とは思えないほどパワフルなステージだ。
途中、10分間の休憩(これは新型コロナウイルス感染防止対策で換気をするらしい)を挟んで、約2時間の熱唱タイムが続く。
この日の最後は、やっぱり大都会だった。
午後8時、コロナ禍前の六本木では、まだ宵の口の時間だと思うのだが、私たちも含め家路を急ぐ人たちが駅へと向かう。
減少の一途を辿っていた入院待機者の数値を、2021年2月14日の6人を最後に、なぜか、新型コロナ対策パーソナルサポート(LINE公式アカウント)で公表しなくなった神奈川県だが、黒岩知事は「宣言の解除『前倒しなんて冗談じゃない』」と、首都圏1都3県のテレビ会議で語ったという。
この分だと、桜が咲く季節まで今のまま「静寂な夜の街」が継続されてしまうのだろうか。
それでは、ツイキャスも聞き逃した方へ、3月10日公開の「メリーブラウン(Mary Brown)」と「大都会」をお送りしよう。
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