2021年2月4日のデイトレードは、数字上は辛勝だったが、後悔の念を引きずったまま大引けを迎えた。
おそらくは、数万円単位の勝利を上げられたはずなのに・・・とチャートを見据えたまましばらく動けなかった。
アドバンテスト~居合抜き1分トレード+2
「居合抜き1分トレード」というのは、2020年7月27日付で掲載した「コロナリストラに備えて川合式デイトレードを学ぼう」にあるように、前夜にトレード候補として抽出された東証1部銘柄に関して、9時の寄り付き前の気配値を見て、寄り付きの成り行き売買で勝負する手法で、約定価格の0.5%から1%で利確、マイナス2%(1月5日のトレードから「川合式居合抜き1分トレードの損切幅をマイナス1%に縮小してみたら」を試行)で損切というルールを持って行うデイトレードである。
4日は、「居合抜き1分トレード」で成功したアドバンテスト(コード:6857)の空売りを、さらに前場で2回やってみた。
値嵩株であるがゆえに、「居合抜き1分トレード」の利確を定石通り0.5%にした結果、まさに数分で決着できたことに加え、3日が陰線引け、4日も寄り付きから下げ基調が続き、比較的安心して売れる銘柄だったからだ。
ただ、ご覧のように利幅が少ないのは、取引手数料のかからない楽天証券のいちにち信用の対象銘柄でなかったからだ。
新興市場株のトレード~識学の空売り失敗で呪縛から解放されず
川合式デイトレードの手法に、マザーズ1%スキャルという新興市場株を空売りするものがある。
ただ、強い推奨シグナルが出ても、トレードするタイミングを誤って失敗すると、それがトラウマになって二度目が踏み込めなくなるときがある。
この日の識学(コード:7049)がまさにそうだった。
「居合抜き1分トレード」で快勝して気分が良かった私は、マザーズ1%ツール(空売り推奨)で、識学(コード:7049)のシグナルが、9時16分と20分に相次いで出ていることを確認した。
9時20分のシグナルは、4と最強のもので、前日5MA差異が二桁と理想的に思えたが、前日出来高比も二桁と強かったことに加え、株価が16分のときに比べて値上がりしていたので、もう少し待とうと思った。
新興市場銘柄トレード適格基準 | 前日出来高比 | 前日5MA差異 | 日足形状 |
急騰傍受ツール(買い推奨) | 10倍以上 | 概ね6%以内 | 上昇基調であること |
マザーズ1%ツール(空売り推奨) | 概ね7倍以内 | 10%以上 | 特に問わない |
少し経って、首尾よく下がり出したところで、私は空売りを仕掛けた。
約定価格は2,551円、逆指値付通常注文(ダブル指値)でプラスマイナス2%ずつとした。
ところが、そこから反転上昇、気づいたときには逆指値価格(2,603円)を超えて決済されていた。
損切になった後も、マザーズ1%ツール(空売り推奨)で、識学(コード:7049)のシグナルは出ていた。
しかし、損切価格(2,606円と2,610円)よりもさらに値上がりしていた状況で、私は、不幸中の幸いと思うと同時に、仮に、ドテン(買建)していたとしたら、どこまで伸びるか興味を持って見ていた。
ところが、私の売建していた200株が損切されている価格を見ると、同値ではなく、飛んでいるのがわかるだろうか。
今思えば、これが過熱感のある状況というもので、実際に、識学(コード:7049)は、昨年来高値の2,639円をピークとして下落の一途を辿った。
私は、9時50分に2,629円で出たシグナル1で、何となく売りができるかな~と漠然と思ったものの、最初の失敗のトラウマで手が出せなかった。
仮に、2,600円を切ったところで空売りをしても、この日は2,300円割れまで下がったので、200株の空売りで、楽々と5万円程度は稼げていたはずなのだ。
こういったトラウマに囚われた日というのは、何もしないでおくのが正解なのか、私は、うまくいきそうなアドバンテスト(コード:6857)の空売りで損失をカバーした。
川合さんだったらどうしろと言うだろうか。
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