師走の声を聞くと、翌年のカレンダーが市場に出回る季節になるものだが、今年は手に入れた2021年(令和3年)のカレンダーの祝日を手書きで修正しなければならいようだ。
2020年12月4日に公布された「令和三年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会特別措置法(旧 平成三十二年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会特別措置法)」によって、2021年の祝日が変更されたからだ。
一方で、コンピューターで管理している様々なシステムは、年度内(2021年3月まで)に修正が間に合うのだろうか。
確か、デジタル政府を標榜しているはずなのだが・・・菅政権は・・・そういったことには言及しないのか。
2021年の祝日がどのように変わるかは、首相官邸のウェブサイトに「2021年の祝日移動について」というページがあるので、それを見ればいいのだが、成立した法律の条文は以下のとおりだ。
第一条
- (略)
- 令和三年の国民の祝日に関する祝日法の規定の適用については、祝日法第二条海の日の項中「七月の第三月曜日」とあるのは「七月二十二日」と、同条山の日の項中「八月十一日」とあるのは「八月八日」と、同条スポーツの日の項中「十月の第二月曜日」とあるのは「七月二十三日」とする。
21世紀になってから日本政府が、祝日を乱造したことで、単純に休日を増やすという選択肢が取れなくなったのかもしれない。
2021年の東京オリンピックは、菅首相とバッハ会長が会談して、開催を確認したということなので、国民の間では否定的な意見もあるが、このままイベントは実施されるだろう。(2020年11月16日 共同通信-感染再拡大も、東京五輪必ず実現 バッハ会長と菅首相、会談で一致 Japan times on November 16, 2020 – Organizers plan to hold 2020 Olympics with spectators next summer)
さて、祝日の移動だが、7月は、第3月曜日(19日)の海の日を22日に移動させ、10月の第2月曜日(11日)のスポーツの日を7月23日移動させ、4連休にするようだ。
8月は、極めて日本の官僚らしいというか、単純に8月11日の山の日を9日にするとできないのか。
オリンピックの閉会式が8日だから、そこを祝日にし、日曜日と重なるから9日を振替休日にするという感じで、単純なことを複雑化する霞が関官僚のメンタリティが如実に出ていると言わざるを得ない。
10月は唯一の祝日が消えて、土日以外はすべて平日になる。
観光やイベントに向いている季節を犠牲にしなくてもと思うが、この頃までには、コロナ禍は収束しているのだろうか。
とりあえず、こんな感じになり、自宅や職場に飾るカレンダーは、祝日を手書きで修正しなくてはならないので、忘れないうちにやっておこう。
今は、スマートフォンでスケジュール管理している人も多いが、寝起きした時に目に入るものが間違っていると、ついうっかりの元になるので気をつけよう。
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