新潟発越後湯沢行きの現美新幹線に続いて乗ったのは、ほくほく線のシアター・トレイン「ゆめぞら」と、JRの日本酒トレイン「越乃Shu*Kura」だ。
仙台から大宮、新潟を経て、長野に至る12時間の乗り鉄の旅は、いよいよ後半戦に突入する。
ほくほく線「ゆめぞら」
私が十日町から乗る「越乃Shu*Kura」に乗り継ぐためのキーになる列車が、今回私が乗った越後湯沢発13時24分発のほくほく線の列車だ。
この列車は、毎週日曜日にはシアター・トレイン「ゆめぞら」として運行され、トンネルに入ると、先頭車両の天井に、コンピューター・グラフィックで作られた映像が流れるようになっている。
六日町で上越線と別れ、魚沼丘陵までの区間は、進行方向右側に綺麗な山並みを見ながら旅ができる。
魚沼丘陵を出発し、約10kmの赤倉トンネルに入ると、最初の映像が天井に流れる。
赤倉トンネルは、魚沼丘陵から美佐島を経て、しんざまで続くので、動画には美佐島の到着アナウンスも入る。
美佐島を出発した後も映像が流れ続けていたので、こちらは静止画で撮ったのだが、iPhoneを手に持って天井を見上げ続けていると、だんだんと首が痛くなってくる。(笑)
越後湯沢から十日町まで約30分、「ゆめぞら」のおかげで退屈しなくて済むのは助かる。
地元の人は見飽きているかもしれないが、観光客にとっては一度は体験してもいいかと思う。
十日町駅でブレークタイム
十日町市総合観光案内所は、ほくほく線の十日町駅構内に設置されている。
乗り継ぎ時間は約1時間、同じエリアにカフェもあり休憩するにはちょうどいい。
ついでに携帯電話の充電もできないかと聞いてみると、観光案内所の休憩コーナーのコンセントを使っていいということだったので、自販機でコーヒーだけ買って、ありがたく使わせていただくことにした。
十日町駅の「越乃Shu*Kura」の出発ホームでやっていた「日本海美食旅のキャンペーン(新潟県・庄内エリア ポスト・デスティネーション・キャンペーン~2020年10月1日から12月31日まで)」、記念写真は撮ったものの、この列車のイベントではなかったようだ。(笑)
参考までに、後方に見える「おいこっと」は、十日町を15時12分に出発して、こちらは飯山線でそのまま長野まで行く列車だ。
どちらに乗ろうか迷ったけど、日本酒トレインにしたのは酒が飲みたかったからかな。
JRの日本酒トレイン「越乃Shu*Kura」
私が乗る「越乃Shu*Kura」は、十日町を14時50分に出発すると、長岡、直江津を経由して上越妙高まで約4時間の長旅だ。
この列車は、基本的に3月から11月までの金、土、日、祝日の運転で、週によって、越後湯沢発着の「ゆざわShu*Kura」、新潟発着の「柳都Shu*Kura」と名前を変える。
さすがに、新潟県内が雪深くなる冬季には運転されないようだが、海沿いを走るので、できれば夏場の方が景色が輝いて見えるだろう。
列車が走りだすと、さっそく2号車のバーカウンターには酒好きが訪れる。
蔵守と名付けられたバーカウンターでは、アルコールのほかに記念グッズなども販売されている。
私は、とりあえず、生ビール(510円)を買い込んで自席で乾杯する。
ここでのお勧めは、生ビールにおつまみが付いたセット(850円)と、3種類の日本酒におつまみが付いた「呑み比べセット」(2,000円)のようだ。
ビールを飲んだ後は、日本酒にトライ、まずは「天神囃子」(400円)だ。
続いて、本丸の「呑み比べセット」(2,000円)にトライ、これを全部飲み干す頃には、列車の中でぐっすりと眠れることだろう。(笑)
車内ではお酒を飲むだけでなく、地元のミュージシャンによる生演奏を聴くことができる。
今は、コロナ禍で「三密」を避けるため、整理券配布方式でリスナーを振り分けている。
整理券の配布は、十日町を出発してすぐに始まるのだが、あまり遅い時間帯を選ぶと、酒を飲んで寝込んでしまう可能性があったので、私は、越後川口を出発する時間に合わせた第2回(15時40分から55分)の整理券をもらった。
そして、始まった生演奏、3曲演奏されて、最後がカーペンターズのTop of the World、おお懐かしいと思いながら聞いていた。
彼らの演奏が終わると、10分ほどで長岡に到着、ここで8分の停車、今朝乗った現美新幹線の指定券が取れていなければ、ここから乗ろうかとも考えていた。
私の隣席にいた女性は、十日町から長岡まで乗って、そのまま新幹線で新潟へ帰ると言っていたので、ちょっとだけイベント列車の雰囲気を味わいたいなら、そういうやり方もあるのかなと思った。
最後は「地酒のふるまい」、これは列車のアテンダントが2回ばかり車内を回って、無料でお酒を提供してくれるものだ。
2号車での第3回目のミュージカルイベントが終わって、彼女が来たときには、陽もトップリと暮れ、列車は柏崎を目指して信越本線をひたすら西へ向かって走っていた。
昼間ならキラキラと輝く日本海が見られたかもしれないと思うと、逆方向の列車に乗らなかったのは、チトもったいないかなと思う。
直江津到着は18時過ぎ、ここで新潟からやってきた「特急・しらゆき8号」(18時10分発)と接続するが、終着駅の上越妙高で乗り換えられる列車に違いはないので、急いで行く必要は全くない。
むしろ、上越妙高を終着駅にしないで、長野まで特急を走らせられないのかと思う。
北陸新幹線「はくたか574号」
十日町から約4時間のロングランとなった「越乃Shu*Kura」が終着駅の上越妙高に到着したのは18時38分、乗り継ぎとなる北陸新幹線「はくたか574号」は19時13分発なので、ここでの乗り換え時間は35分となる。
ちょっと時間が空き過ぎかなと思うが、イヤになるほどでもない。
前述したように、直江津で「特急・しらゆき8号」に乗り換えても、この新幹線の列車に乗ることに変わらないので、そのまま乗り通したというわけだ。
ちなみに、現在の上越妙高駅というのは、かつての信越本線の脇野田駅だったらしい。
新幹線開通前は、優等列車が1本も止まらなかったローカル駅からの大出世だが、新幹線の駅はこうした例が意外にあるものだ。
ドーミーイン長野
29日の宿泊先は、JR長野駅の善光寺口から徒歩数分のドーミーイン長野だ。
ここは、わけあってブッキングコム(Booking.com)を通して予約をしたのだが、なぜかGo Toトラベル事業の適用がされていなく、一般の価格設定となっていた。
確か、予約した時には該当リンクを探してやったはずだが、予約完了時のステートメントを見たら、ここだけまともな値段だったので、元々非適用だったのかもしれない。(参考:ブッキングコム-Go To トラベル キャンペーンについて)
何しろ、チェックインが夜の8時を過ぎていたので、ほぼ寝るだけのところ、そう思うと、キャンペーン非適用の価格が高く感じたのは致し方ないだろう。
信州炭火炉端すえひろ
私は、ホテルにチェックインした後で、あらかじめGo To Eatキャンペーンを使って予約しておいた信州炭火炉端すえひろへ向かった。
ここは、去る11月13日にホットペッパーグルメなど、オンライン飲食予約サービスを介するGo To Eatキャンペーンの予算が上限に達するとの報道があったときに、まとめて予約したところの一つだ。
ここで私がビックリしたのが、この店はドーミーイン長野の提携飲食店で、宿泊者限定で、一品サービス(信州山賊焼き、又は信州サーモンの刺身)が付いていると言われたことだった。
事前にわかって予約したわけではないのに、このドンピシャぶりは凄いと思った。
まずはビールで乾杯、今日は12時間列車に乗り続けた割には、アルコールを入れたのは、「越乃Shu*Kura」に乗ったときだけだったので、まだ余力がある。
お通しが、鮎の炭火焼きというのはなかなか立派、そして、サービスで付いている信州山賊焼き、正直言ってこれだけで帰ってもいいくらい満足だった。
ビールを飲み干したら日本酒、大雪渓特別純米酒をいくことにした。
おつまみは追加で串焼きを・・・
最後は、やはり信州そばでしょう。
これにて今日の全日程を終了、この店は大当たりだった。
長野に来ることがあれば、再訪することにしよう。
もう、さすがに疲れたので、今日のところはお休みなさい。
2020年11月 大人の休日倶楽部パスの旅のトピックス
コメント
Booking.comの「Go To」適用、よくわかりませんね。
自分の場合、Agodaを使った先日の旅で2泊のうち片方は、Booking.comを通してのものでした。
価格は安くなりましたが、現地払いかつ地域共通クーポンはついてきませんでした。
なんかよくわかりません。
ブッキングコムは結局、Go To非適用だったのではないかと思います。
いずれにせよ、安くはならなかったですからね。
確か、kimcafeさんも使ったとか使わないとか言ってなかったでしたっけ?