去る7月21日、九州から東京へ所用で来ていたワールドインベスターズの仲間の一人、にゃおすさんと横浜の野毛で密会をした。
本当はもう一人お誘いするつもりだったのが、急遽来れなくなったということで、差し飲みとなった。
この日の飲み会は横浜の野毛、私にしてみれば、昨年の10月末に「野毛でベルギービール飲みながらジャズライブを聞いてみた」と書いて以来のこと、今やコロナ禍で避けろと言われる「三密」な飲み屋が多いイメージなのと、火曜日ということでかなり空いていたように思う。
最初は、この日が「土用の丑の日」だったので、うなぎ屋に入ろうとしたら、予約なしではダメということで撃沈、近くにあった「居肴屋 くすくす」に入ることにした。
今夜のテーマは「時間の大切さ」、聞くところによれば、にゃおすさんも早期リタイアをしたらしい。
時期がコロナ禍と重なってしまい、彼が仲間と企画していた旅行に行けなくなってしまったのは、相当な痛手だと思うが、時間に余裕ができたので、旅行自体はリベンジする機会もあるだろう。
2019年12月10日、私が「柿の木から落ちて骨折、手術、そして入院!」といった状況に陥ったとき、そして、入院生活が長引き、コロナ禍が酷くなってきた頃、私がまともな精神状態でいられたのは、今まで好き勝手にやってきたからという一種の達成感があったからだ。
「カルロス・ハッサンの平成旅日記」をご覧になった方はおわかりと思うが、私は日本のサラリーマンとしては、異例なほど旅行へ行っていたと思う。
これが、良くあるケースで、「定年になったらのんびりと」なんて言ってたら、私は後悔の涙で、毎晩のように枕を濡らしていただろう。
何しろ、今でこそリハビリの成果で、国内の温泉ならという望みも出たが、入院していたときは、「(苦笑いされながら)旅行という目標を持つのはいいことですが・・・」と言われていた。
事実、年内は続くと言われていた歩行器併用で外出しなければならない状態だったら、退院後の飲み会もなかったかもしれないのだ。
今回のコロナ禍の中で、自分や家族との時間を大切にしてこなかった人は、大きな後悔をしていることだろう。
それでも、それに気づくのが定年後(老後)でなく、今だったことで、救われる人もいるかもしれない。
傷が浅ければ、やり直しが効くからだ。
2019年1月18日付の時事通信「就業意欲『60歳代前半まで』3割=70歳までは21.5%-内閣府調査」などの世論調査を見ると、70歳まで働くとか、健康である限り働くとか言う人がかなりの数に上るが、いったい彼らは何に人生の楽しみを見出しているのだろうか。
おそらく、経済的な余裕がなくて、できる限り働くという選択肢になるのだろうが、それなら尚のこと、日本人は現役時代に自分の時間を大切にして欲しいと思う。
そうすることで、他人の時間の使い方に愚にもつかない干渉をやめることができ、お互いの時間に敬意を払うことができるようになるだろう。
話は変わるが、7月21日付のBBC Japanで「英オックスフォード大のワクチン、治験で『期待持てる』結果 免疫反応を誘発」と記事が流れ、コロナ禍の収束に向けて一筋の光明が見え始めた。
これで、来年は海外旅行が世界的に再開できるなど、明るい話題が出るようになることを切に祈りたい。
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