平成の旅路を彩った二つのホテルリワードプログラム

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Novotel Bangkok Ploenchit Sukhumvit

平成時代、海外旅行に盛んに行っていた私は、航空会社のマイレージだけでなく、ホテルのリワードポイントプログラム(hotel rewards program)にも加入していた。

私は、律義にもこれらのプログラムを使っていて、6月4日付のコラム「Hilton HHONORSの会員資格はコロナ特別対応で延命」で触れたヒルトン・オナーズ(Hilton HHONORS)を始めとして、最近、提携カード利用でポイントが溜まり始めたマリオットボンヴォイ(Marriott Bonvoy)2019年8月6日-アメックスゴールドからSPGアメックスへクレジットカードを切り替え)、そして、今回紹介する二つのプログラムなのだが、これらは残念ながら、ポイントが有効期限切れで消滅してしまったのだ。

アコーホテルズ(Accor Live Limitless)

Grand Mercure Bangkok Asoke Residence

私が、2015年にアコーホテルズ(Accor Live Limitless)のロイヤリティプログラムに加入したきっかけは、傘下のホテルがアジアマイル(Asia Miles)と提携しているのと、2013年と2014年のマカオの定宿が、ソフィテルマカオ at ポンテ16(Sofitel Macau at Ponte 16)だったことが大きい。

当時は、2012年5月の「早期リタイアの実現のために(1)-香港・マカオ旅行」を皮切りに、香港詣がヒートアップしていた時期で、これなら航空会社のマイルや、ホテルのポイントを加算できるようにした方がいいだろうと思ったのだ。

ところが、ステータスポイントとリワードポイントの有効期間については、以下のような規定がある。

ポイント加算対象となる滞在または(ALL Meeting Plannerプランで行われた)イベントへの支払い終了後に加算されたステータスポイントと宿泊日数は、チェックアウト日からその年の12月31日まで有効です。

リワードポイントは、チェックアウト日から12か月間有効です。
この有効期限は、お客様のアカウントにステータスポイント加算対象となる滞在/イベントが記録される度に365日間延長されます。

最後に滞在した日から365日経過する間に滞在が1度も記録されない場合、リワードポイントは予告なしに失効し、移行、または復活させることはできません。

ALL、Accor Live Limitlessプログラムからのニュースレターを受け取ることに同意した場合、リワードポイントの失効の3か月前と1か月半前にそれぞれリマインダーメールが送信されます。

私の場合、入会した2015年は、5月のタイ・香港・マカオ旅行と、11月のタイ・香港旅行で利用したものの、その後が全く続かなかった。
2016年に、リマインダーメールが来て、アンケートに回答してポイント加算を行い、何とか残高を持ち越したが、2017年12月14日にポイントがゼロになってしまった。

溜めたリワードポイントは、わずかに1,300ポイント、2,000ポイントに満たなければ、これを使う術はなかったからだ。(リワードポイントはどのように使うことができますか?

なぜ、こうなってしまったかというと、2017年7月11日付のコラム「HSBC Premier Master Card の特典(benefits)を再発見」が一大転機だった。
このホテルリワードプログラムの会員資格は残っているものの、もう使うことはないと思う。

ホリデイ・イン(Priority Club/IHG Rewards Club)

Holiday Inn New York City Midtown 57th St

私が、インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)になる前のホリデイ・イン・プライオリティ・クラブ(Holiday Inn Priority Club)に入会したのは、1995年9月のオーストラリア・香港・マカオ旅行のとき、まだ世間一般にインターネットというものがなかった時代だった。

当時は、国際展開しているシティホテルチェーンに泊まることが贅沢なことだったように思う。
このときから約20年、ホテル選びに困ったときは、ホリデイ・インにするかとばかりに泊まっていたが、2014年6月のアメリカ旅行を最後に終止符を打つことになった。

もっとも、会員資格は生きているので、いつでも復活できるのだが、何しろ6年間もご無沙汰だから終止符という表現でもいいだろう。

ところで、2000年代に入り、このリワードプログラムが、インターネットを通じて、航空会社のマイレージプログラムと連携するようになってからは、私は、宿泊したときに獲得したポイントを、ユナイテッド航空のマイレージプラスに直接加算するようにした。

獲得したリワードポイントの交換は、

12か月間に1回でもポイント獲得や交換の実績があれば、ポイント残高を保持できます。

とあるが、航空会社のマイルに直接移行すれば、その制約は関係なくなるからだ。

ちなみに、インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)の獲得ポイントを、航空会社のマイレージプログラムへ直接加算することは、現在でもできるので、これに入会している人は検討してみたらいかがだろうか。

最後に

香港・中環

1990年代、私が、海外旅行に頻繁に行くようになった頃にはインターネットというものがなかった。
旅行会社を通して航空券やホテルを予約し、時と場合によっては現地で調達した。

2000年代に入って、インターネットでホテルを予約できるようになり、さらに、2010年代に入って、アゴダ(Agoda)ブッキングコム(Booking.com)、そして、エクスペディア(Expedia)(さらには香港版のサイトも)を良く使うようになっていった。
私が2011年12月4日付で「多国語(multilingual)対応のホテル予約サイトはお薦めです」と書いたのもこの頃だ。

これらの予約サイトを使うようになってから、個別ブランドのリワードプログラムはあまり使わなくなったような気もする。
冒頭で挙げた現存のプログラムもいつまで使うことになるか、コロナ禍と、自分自身の負傷事故の余波で、海外旅行へあまり行けなくなったような気もするが、果たしてどうなることだろうか。

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