2018年3月、私は2週間にわたるアメリカ・メキシコ・ボリビア旅行の途上、鏡張り(reflexión)の絶景で有名なウユニ塩湖(Salar de Uyuni)に、My Global 留学が主催したボリビアツアーのメンバーとともに4泊5日の日程で滞在した。
現地で雇ったツアー会社である穂高マウンテン(Hodaka Mountain)のガイドとともにウユニ塩湖へ行くと、そこには今まで見たこともない光景が私たちを包んでいた。
湖面に水が溜まり、鏡となって空を映し、天空のような景観を生み出して、それがゆえに、空と陸の境目がわからなくなるような幻想的な光景が私たちの目の前にあった。
雨上がりの後の天気が良い日に、白い雲が映し出された水の中を歩いて行くと、全身が目の前にある天空に吸い込まれるような感覚を覚え、私は、まるで自分が宙を舞うのではないかという錯覚に陥っていた。
同行したメンバーたちは鏡張りの水の中に映し出された自分の姿に感激するものも多く、時が経つのを忘れてその場に佇んでいる。
普通の観光地ならば、同じところに3日続けて通えば飽きてくるものだが、自然が醸し出す光景に寝食を忘れて通う人が続出した。
今回のボリビアツアーに同行したプロカメラマンであるPaysage(旧Angel Smile)(フェイスブックページ)のすぎさんは、写真や動画を見ても、こればかりは現地に行った人にしかわからないと言う。
そう、人間の五感を研ぎ澄まして見た目の前の幻想的な光景は今でも私たちの脳裏に焼き付いている。
さて、日本から南米のボリビア(Bolivia)に行くには、単純往復で4日はかかるし、しかもウユニ(Uyuni)は、富士山よりも高いところにあるので、高山病(mal de altura/soroche)のリスクを考えて、体を慣らすためには行くだけで1週間近くの行程が必要となるだろう。
実際、私が参加したボリビアツアーも全行程で12日間の日程だ。
仮にウユニ(Uyuni)などでの滞在を短くしたとしても、10日間は必要となるため、多くの日本人は休暇日数の観点から行くのを諦める人が多いだろう。
私も、南米まで行くならいろいろな観光地へ行きたいと思っていたら、3週間は休暇が必要なので、完全リタイアしてから行こうかと思っていたほどだ。
それを今回行くことにしたのは、グループツアーで行くので、旅友ができることが期待できること、トリックアートを始めとする集合写真を撮ってもらえることと、やはり、一生の記念たる写真をプロカメラマンに撮ってもらいたかったからだ。
もっとも、別の理由としては中南米に一人で行くには英語が通じなさすぎることや、2010年の年末に行ったアメリカ・メキシコ・グアテマラ旅行のトラウマが消えてなかったことだ。
それも、今回の旅行でなくなったので、次回は中南米の一人旅を敢行することができるだろう。
とりあえず、旅行記はこれから徐々に作るので、まずは鏡張り(reflexión)となったウユニ塩湖(Salar de Uyuni)の素晴らしさの片鱗をお見せしたいと思う。
コメント
2010年の中南米旅行記を見て驚きました…恐ろしい。どうしたらここまで不運になれるのだ、と思うくらい大変でしたね。そして、それを払拭出来るほど、今回の旅は順調だったのね。おめでとうございます。
そちらの旅行記をお読みいただきましたか。
あのときはいろいろありましたね。
でも、今回の旅行でようやくトラウマが消えて良かったです。
いろいろありました!ですまない程の事ですよね…盗難、乗り遅れ、バスの事故、病気…私ならもう、海外に行かないかも…。
でも、それでも行くのは、それだけ楽しみも多いからですね。
いやいや、あのときは死ぬような思いまでしたんですよ。
年休も使い果たして病欠になったような気が(苦笑)
それでも海外旅行に行くのは、それも病気なんでしょうね。