2016年7月1日から台湾新幹線(高鐵)の始発駅が台北でなく、南港(Nangang)となることが正式に決まったようだ。
記事の終わりに「南港駅の開業により、台北駅の一日当たりの利用者数が推計で約2万6500人(25%)減少する見通し・・・」とある通り、台北駅の混雑緩和が目的のようだ。
実際のところ、MRT(台北捷運)の板南線(Bannan Line)の沿線、例えば西門(Ximen)にホテルを取っているときなどは、台北でなく板橋(Banqiao)で乗り換えた方がストレスなく、スムーズにいくという現実がある。
おそらく、今後は南港(Nangang)もそうなることが考えられるだろう。
ただ、今まで台北始発で自由席にゆったりと乗れたものが、繁忙期にはそうはいかなくなる可能性もある。
とりわけ、南港(Nangang)の場合は、臺灣鐵路(在来線)との接続駅であることから、七堵(Qidu)や基隆(Keelung)方面と行き来する人がよく使うようになるだろう。
九份(Jiufen)へ向かうバスの接続駅である瑞芳(Ruifang)にも行きやすくなるので、台湾弾丸ツアーでも十分楽しめるかもしれない。
ところで、6月4日から6月30日までは、 南港(Nangang)駅の営業時間内(8時から21時)に事前予約切符の購入と駅の見学ができるようだ。
この時期に台北に滞在する予定がある人は、何か絵になる写真が撮れるかもしれないので、行ってみたらいかがだろうか。
それにしても、臺灣鐵路(在来線)やMRT(台北捷運)のウェブサイトに日本語のページが加わっていたのには驚きだ。
ここ数年、外国の観光関係のウェブサイトで、日本語のページがなくなって、中国語(繁体字)のページができていることはよくあるのだが、さすが台湾、多くの日本人が観光で訪れているだけのことはある。
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台湾新幹線、7月にダイヤ改正 南港駅開業に合わせ (2016.5.28 フォーカス台湾)(台北 28日 中央社) 台湾高速鉄路(新幹線、高鉄)は27日、南港駅(台北市)が7月1日に開業するのに合わせ、ダイヤを大幅に改正すると発表した。
新ダイヤでは、最北端の南港駅と最南端・左営駅(高雄市)の始発列車の発車時刻がそれぞれ午前6時15分に繰り上げられる。運行本数は週26本減少の週943本になる一方、停車駅が少ない速達タイプの「直達車」は週40本増える。
また、今回から一部直達車の停車駅に台南駅が追加される。昨年12月に開業した苗栗、彰化、雲林の3駅に停車する列車は、平日の利用客が伸び悩んでいるため、苗栗は週17本、彰化と雲林は週18本それぞれ減らされる。
高鉄は今回のダイヤ改正は、ピーク時と平常時、通勤、休日など様々な時間帯で調整を行っており、短・中・長距離の利用客のニーズをそれぞれ満足させるものだとしている。
このほか、南港駅の開業により、台北駅の一日当たりの利用者数が推計で約2万6500人(25%)減少する見通しで、同駅の混雑緩和などの効果が見込まれる。
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