ユーロ圏の空港も酷かったが、さらに酷いロンドンの空港の円現金両替レート

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2015年9月18日 ロンドン・ガトウィック国際空港の両替レート
去る9月18日、クロアチア・イギリス・マレーシア旅行の途上、ロンドンのガトウィック国際空港(Gatwick International Airport)の到着ロビーにあった両替所の円・英ポンドの現金両替レートを見たとき、私は自分の目を疑った。

私は外国のATMでも現地通貨を引き出せるキャッシュカード(CitibankHSBC香港)を持って行ったので、日本円の現金を現地の空港で両替する必要はなかったのだが、東南アジア諸国のように現金の両替レートが悪くない場合は、そうすることもあるので、一応、両替所の為替レートの確認もすることにしているのだ。(参考:両替はどこでするのが得か?

ところが、ロンドンのガトウィック空港の円・英ポンドの現金両替レートは常軌を逸していた。
現金を円から英ポンドに換えるときのレートが1ポンド=222.56円、英ポンドを円に換えるときのレートが1ポンド=157.93円だった。

いくら手数料をぼったくっているのだろう。
この両替所が設定している仲値は1ポンド=190.245円だから、片道32.315円、これだけの手数料を払って現金を円から英ポンドに両替する必要性はどこにあるのだろうか。

おそらく酷いのは円・英ポンドだけではあるまい。
実際のところ、軒並みある空港の両替所で現金を差し出して両替を依頼している観光客は皆無だった。

ただ、ガトウィック空港の厭らしいところは、軒並み並ぶ両替所のレートはどこも似たり寄ったり、しかも、ATMもVISA/Plus銀聯(Union Pay)のネットワークに繋がっていないものが多く、従って、私の持っていたキャッシュカードはMaster/Cirrusのネットワークに繋げるものがなかったので、全滅だったのだ。
唯一、HSBC Premier Master Cardのキャッシング機能だけが利用(日本で発行されたクレジットカードでもMasterブランドのものは利用可)できたのだが、この結末については別の機会に書きたいと思う。

ところで、ロンドン最大の空港は言わずと知れたヒースロー国際空港(Heathrow International Airport)だ。

イギリスの場合、空港を運営する会社ごとに経営方針が違うかもしれないが、ヒースロー空港もATMに関してはここまで酷くなくとも、現金両替に関しては同じように為替レートが酷いと思っていた方が間違いないだろう。
事実、ほかの欧州各国の空港の現金両替レートも似たり寄ったりの酷さだったからだ。

2015年9月18日 ロンドン市内の両替所の為替レート

また、同じ日に市中の両替所も空港ほど酷いのか確認すると、私が泊まったパディトン駅(Paddington Station)周辺にあった両替所では、現金を円から英ポンドにするレートが1ポンド=192.09円、英ポンドを円にするレートは1ポンド=182.17円、この両替所が設定している仲値は1ポンド=187.13円、両替手数料は片道4.96円なので、イギリスにおける円の需要を考えると、相当に良心的なレートだろう。

イギリス人が日本に渡航するときは、こういった両替所を利用するのだろうが、日本人も積極的に活用すべきだ。

一方で、日本国内で現金を円から英ポンドに換えると、片道12円の両替手数料を取られるようなので(地球の歩き方:イギリスポンドの為替レート)、米ドルやユーロのように、到着日及び翌日に必要な外貨の現金は日本で両替、ということを推奨しかねるレベルである。

それでも空港から市中に行くための交通費が捻出できないと困るだろうから、それを工面するためには多少の犠牲はやむを得ないと言えるだろう。
みずほ銀行の店舗に行く時間が取れる人(2015年1月5日-海外旅行資金はみずほ銀行の外貨預金で準備するのが得策?)や、マネーパートナーズの外貨両替・受取サービスを使える空港から出発する人はこれらのサービスを使うことも考えた方がいいだろう。

ちなみに、ガトウィック空港からパディトン駅近くのマイターハウスホテル(Mitre House Hotel)に移動するのに2時間程度しかかかっていないのだが、双方の両替所の仲値に3円程度の差がある。

そんなに短時間で円が英ポンドに対して暴騰したのだろうか。

為替サイトで有名なOandaで調べると、2015年9月18日の円・英ポンドのレートは1ポンド=185.95円から187.38円のレンジで推移したようだ。

市中の両替所のレートはこのレンジの中にあるが、空港の両替所はそもそも仲値からして手数料を大幅に上積みしている。

もはや、欧州(イギリスに限らず)旅行に際して、新生銀行など海外ATMで引き出し可能なキャッシュカード(VISAデビットカードを含む)や、トラベルプリペイドカード(2014年3月15日-トラベラーズチェック(TC/Traveler’s Cheque)の販売終了とトラベルプリペイドカード)の保有、クレジットカードを使った海外キャッシングなどの対策は必須と言えよう。

奇しくも本日のテレビ東京系列の番組で「モヤモヤさまぁ~ず2スペシャル『ロンドン』」が放映された。
これを見てロンドンに行きたくなった人もいるだろうが、くれぐれも空港会社公認のぼったくり両替所のお世話になるのだけはやめよう。

コメント

  1. prego より:

    こんばんわー
    私も昨日のモヤモヤさまぁーず見ました。
    が、食事がまずそうで、自分はまだいいや…と思ってしまいました。
    あとは物価ですねー。
    ヨーロッパが高いのは理解していますが、
    ちょっと破格です…
    もぅ少しお金ができてから行きたいと思います!

  2. カルロス より:

    pregoさん、イギリスの物価は確かに高いですね。
    それに食事がまずいのは事実でしょう。
    私は中華街しか行かなかったですから不味いものはなかったですが・・・
    お金ができても無理しなくていいのでは?(笑)

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