今やどこの観光地でも見かける自撮り棒(セルフィー・スティック/selfie arm)を持った観光客、何を隠そう私もこれを買ったのだが一度も使ったことがない。
品物自体は昨年8月のシンガポール・マレーシア旅行の際、コタキナバル(Kota Kinabalu)にあるセンター・ポイント(Center Point Shopping Mall)の携帯ショップで買ったものだ。
なぜ、そんなところで買ったのかといえば、この旅行の前に行った越境会1周年記念全国大会イベント@Mt.Fujiで、「自撮り棒(セルフィー・スティック/selfie arm)は日本では通販でも売っていなくて、国外でないと買えない。自撮り・棒で検索すると卑猥なものがヒットする。」などという話題で盛り上がっていたからだ。
そこで、ブログネタ作りも兼ねて買ってみたものの、帰国してしばらくしたら日本の通販サイトでも販売されていたし、しかも私が買ったものはBluetooth無線機能など付いていないローテクなものだったので、そのままお蔵入りしたというわけだ。
ところで、いつ頃から自撮り(selfie)が世界的に流行り出したのかというと、どうやら2年ほど前からのようだ。(2013年11月19日-木村正人のロンドンでつぶやいたろう:「セルフィ(自分撮り)」が大ブレーク 英オックスフォード辞典の「今年の言葉」)
おそらく、この大ブレークの要因の一つは、iPhone 5のアプリでセルフタイマーが出たことだろうか。
今ではiPhone 6を買うか、iOS8にアップグレードすれば、セルフタイマーが標準で付いているので、わざわざアプリをインストールする必要がないが、これを使えば、私が持っているようなローテクな自撮り棒(セルフィー・スティック/selfie arm)でも十分に役目を果たせるだろう。
ただ、この自撮り棒(セルフィー・スティック/selfie arm)のネックは、当たり前のことだが嵩張ることだ。
今では数日間の国内旅行の時でさえ、iPhoneにデジカメ、加えてそれぞれの充電器などを持っていくので、さらに自撮り棒(セルフィー・スティック/selfie arm)を持っていく必要があるのかと自問自答すれば、自ずとお蔵入りである。
おまけに、海外旅行の際はSIMフリーのiPhoneでないと用をなさないので、それが加わり、1週間以上になるときはSDカードのバックアップを兼ねてiPadを持参するので、自撮り棒(セルフィー・スティック/selfie arm)が持ち物に加わる余地はないだろう。
そういうわけで、私の場合は基本的にデジカメやiPhoneを誰かに渡して「写真を撮っていただけますか(Could you take my/our picture?)」が当分続くような気がする。
もっとも、自撮り棒(セルフィー・スティック/selfie arm)のおかげで、自分が写真を撮ってくれと頼まれるシチュエーションは激減した。
かつては、誠実な日本人の信用度に加え、なぜかメカに強いと思われていたので、まるでカメラマンのように頼まれたこともあったが、画一仕様のスマホやiPhoneの世界的な普及は、そういったものを過去の遠い思い出に変えてしまったようだ。
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