今週末のタイ旅行で帰国便をHISグループのチャーター航空会社であるアジア・アトランティック・エアラインズの片道チケットにしたため、2010年9月のスペイン・モロッコ旅行で始めた海外発券を一時中断することになった。<参考:海外発券の履歴(PDF)>
結果的に海外発券による旅行は3年半続けたことになるが、実際は2013年1月3日の「急激な円安で海外発券継続に黄信号」を書いた時点で継続しようか否か悩んでいた。
それでも昨年は6月の台湾・香港・マカオ旅行、そして12月のタイ・ミャンマー旅行と、2回の旅行で海外発券のチケットを使ったが、それをやめようと思ったきっかけは、やはり年末旅行帰国後の肺炎騒動だ。
今年1月7日の「トラブル続きの年末年始旅行、救世主は女性なのか」で書いたように、私の場合、年末年始休暇を使った旅行はトラブルに巻き込まれることが多く、しばらくこの時期の海外渡航は封印しようかと思ったからだ。
そうなると、海外発券のメリットの一つである、日本の繁忙期に割安な運賃で海外渡航できること、という魅力が薄くなってしまう。
もっとも、復路(この場合は日本から発券国へのフライト)の変更が原則として可能、という利点は残るものの、それを差し引いても日本発のチケットの方が相当に割安になっているからだ。
要するに、私たち個人旅行者は割安で自由度の高いチケットを求めて海外発券をしてきたわけだが、アジア諸国の経済成長と、為替変動(円安)による影響も相俟って、海外発券が高くつくようになってきたわけだ。
このことは、旅サイト繋がりのとんびさんも、3月10日付で「海外発券の魅力低下」というコラムを書いており、メリットが薄いと感じているのは私だけではないわけだ。
この海外発券だが、今回のコラムでは一時中断と書いたが、今の時点ではあまり再開しようという意欲はない。
強いて挙げれば、2010年9月に海外発券を始めたときのように、期限切れ間近のマイレージを使った片道特典航空券を発券した場合だろうか。
それでも現在は帰国便にLCC(Low Cost Carrier=格安航空)を使うこともできるし、いろいろなバリエーションを取り得るので、その時々の情勢に応じて考えればいい。
それに、自由人になってまでゴールデンウイークに旅行する必要はないので、リタイア後に国外でロングステイをしない限り、海外発券することもなくなるだろう。
コメント
自分も一時縮小です。自分の場合は10年ほど続けてきたので、完全撤退まではしたくない思いもあります。
10年は長いですね。それだと思い入れも違うでしょうね。
「海外発券」という意味は、「海外」の旅行代理店で、「海外発」(現地⇒日本⇒現地)の航空券を購入する、というものですが・・・・
最近は、航空券は「旅行代理店」で購入することが激減し、航空会社のWEBサイトで購入するケースが大半になっています。
LCCは基本的に旅行代理店は通さず、自社のWEBサイトでのみ販売しています。
海外にロングステイするとなると、おのずから、航空券は「現地⇒日本⇒現地」となりますが、LCCを利用すると、片道のみの購入がしやすくなり(一般の航空会社は往復でないと高くなるので)、海外発券という言葉自体が消滅しますね。
澤田さん、おっしゃる通りだと思います。
LCCの登場で片道航空券が購入しやすくなり、最近ではマイルの無料航空券も片道が取れるようになってきていますね。