今年の4月から勤め始めた新入社員の人たちにとって待ちに待った給料日がもうすぐやってくる。
公務員の場合は15日、民間企業の場合はたいてい25日が初任給の支給日だ。
初めてもらう給料の中から今まで育ててくれたご両親に感謝の意味を込めて何かプレゼントをするといいだろう。
それとは別に、将来のために積立(資産運用)を始めようというシッカリ者に私からアドバイスをしたいと思う。
もっとも、ここに書かれていることだけが初心者向けというわけではないが、やはり銀行口座からの自動振替で投資ができるというのは日本人に適した方法ではないかと思うし、外貨に投資するということは国際経済に興味を持つためにもいいことだからだ。
4月3日付の梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)のコラム「新入社員の皆さんへ、梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーからのメッセージ(2013年版)」にも似たようなことが書かれているが、私の場合は、「勉強のための1万円インデックスファンド」の代わりに、「毎月積立の外貨MMF投資」をお勧めしたい。
私が10年前に「初心者のための外貨投資入門」を書いたときは一般的だった外貨MMFも、今や低レバレッジのFX(外国為替証拠金取引)にとって代わられてしまった。
従って、かつてはどこの証券会社でも毎月一定額を積立するといった形で運用できる商品だったものが、今や外国株や外国債の売却代金の受け皿程度の存在になってしまっている。
「今日から新しい人生を歩みたい人のための投資入門講座」で推奨しているのも外貨MMFでなく、低レバレッジのFX(外国為替証拠金取引)になっているのもそういった理由によるものだ。
そのような中で今でも外貨MMFの毎月積立が可能な数少ない証券会社がカブドットコム証券だ。
銀行のワンストップサービスを使いたいなら、ソニー銀行の「外貨ワールド」というサービスもかなりいいように思える。
FX(外国為替証拠金取引)が何となく怖いと思っている人はこれらの方がお勧めだ。
給与振込み口座が、都銀やゆうちょ銀行なら何の問題もないが、そうでない場合はもう一つ口座を持つといいだろう。
積立は毎月1万円からの一定額を外貨に振り替えるやり方で、振替日の為替レートで買える外貨MMFの口数は変わってくる。
これがドルコスト平均法という投資のやり方で、円高(外貨安)のときは多くの口数が買え、円安(外貨高)のときは少なくなる。
一気に円を外貨にするより、こうして時期を分散して買い付ける方がリスクが低減されるというわけだ。
通貨は、外貨MMFから他の投資商品への移行が容易な点で米ドルを、あるいは、21世紀不動の高金利通貨である点で豪ドルをお勧めしたい。
もちろん、外貨MMFへの投資は最終目的でなく、外貨投資の世界に踏み入れるための足がかりと捉えて欲しい。
おそらく、上司や先輩社員、ご両親は給与天引きで毎月コツコツを積立をしなさい、と貴方にアドバイスするだろう。
それは決して間違いではないのだが、投資のスキルが必要不可欠となった今ではそれだけでは不十分だ。
上司の方やご両親の生きてきた時代は、円建て貯金と持ち家で幸せになれたかもしれないが、残念ながら今はその常識は通用しない。
これからは国際経済のことや投資のことも知っていないと困る時代になってしまっているからだ。
アベノミクス(第二次安倍内閣の経済政策)や、4月4日に黒田東彦総裁が発表した日銀の量的・質的金融緩和政策(PDF)(参考:2013年の日銀公表資料)によって、急速に円安(円の国際購買力の低下)が進んでいる。
昨日、私と飲んだ友人は「今年は外貨を持っているだけで酒を飲んでいる間にも資産が増える。何も考えずに円預金をしている人と、投資をしている人は数年後に大きな格差となっていることだろう。」と言った。
まさにその通りなのだ。
「ベトナム株、中国株、毎月分配ファンドで夢を見るっ!」の管理人、 ベトカブさんが実践する「元本12万円で年4回豪華ランチを食べる方法!」はまさに「外貨(FXのロングポジション)を持っているだけで酒を飲んでいる間にも資産が増える」ことを実証していると言えようか。
コメント
カルロスさん
ベトカブです。
僕の投資方法のご紹介有難うございます。
この方法を実践して1年が経ちますが、毎月安定的に3,300円~3,600円のスワップポイントをもらっています。
こんな時代に安定的に入る不労所得は貴重です!
ベトカブさん、こんばんは
初心者にわかりやすいかどうかはわかりかねたのですが、FX投資の効用の一つとして紹介させていただきました。
>こんな時代に安定的に入る不労所得は貴重です!
ベトカブさんがこれを昨年秋に紹介してから猛烈に円安が進んでので、このときに投資した人はトレードでも大儲けですね。